前職からの転職理由をお話しください。
MADO社の創業に参画したのは、前職時代の同僚から誘われたことがきっかけです。 前職時代は社員数が多い会社で、各自が専門性を高め、分業制で案件を進行していくというスタイルの制作会社でした。デザイナーの元には、お客様とやり取りした後の資料だけが、最終的に下りてきて、その資料に基づいて作業をしなければなりませんでした。頂いたワイヤーや仕様書に対して、自分のアイデアを盛り込むこと等はできない、完全にトップダウンの体制でした。何故その仕様が決まったのか、どうしてそうしたいのか、疑問が湧いてもヒアリングすらできませんし、仮に自分なりのアイデアが浮かんできたとしても、提案どころか擦り合わせすらできませんでした。 しかし裏の背景がよく見えないまま、仕様書通りにデザインするように言われても、良いデザインはできません。デザインだけではなく、コーディング、ディレクション等の周辺業務にも携われる環境にいたいと思っていましたので、何でも自分でやってみる精神を発揮できる場所を求めて転職しました。 MADO社では社長を含めて社員全員で考え、話し合いながら制作を進めています。アイデアや疑問が湧いてきたら、その都度、すぐに声を掛けて、「私はこう思います。みなさんはどう思いますか」と、お互いにアイデアや意見を交換できる環境が魅力です。
ディレクションやコーディング等、幅広い業務に携わりたいという欲求は、最初から満たせましたか。
柳原と林が二人ともディレクターでしたし、まだ実務経験が2年しかありませんでしたので、基本的にはデザイン制作を中心に担当してきました。ただ、コーディングやお客様との連絡、進行管理には携わってきました。そういったことも含めて、色々な経験をしています。この会社に参画したおかげで、成長できたという実感はあります。 また、全員でディスカッションをしながら案件を進めていくというスタイルも創業当時から変わりません。他の二人は私よりも10歳以上年長ですが、私の意見も尊重してくださいます。当初は思い付いたらとりあえず聞いてみるというスタンスでしたが、もやもやとしたストレスを抱えたまま仕事をする環境からは解放されました。 時にはお互いの意見を通すためにぶつかり合うこともあったかもしれませんが、それを気にするようなメンバーはいません。むしろ主張せずに、言われたことをそのままやってしまうデザイナーは、この環境に馴染めません。せっかくデザイナーをやっているのにもったいないと思います。
スキルの共有等はどうされているのですか。
普段はチャットツールを使って、日々、インプットした内容を共有しています。 WEBデザインは常に変化し続けています。ユーザーが成長することでデザインも変わります。例えば、スマートフォン向けのWEBサイトが出た頃は、メニューボタンが分かりにくかったですよね。3本ラインのアイコンを見て、「何だろう」と思った方は多いと思います。しかし使い続ける中で、全てのユーザーが理解していって、現在はラインが2本になったり、点になったり、デザインのバリエーションも増えています。 デバイスの技術やブラウザの技術、コード実装のレンダリングといった技術レベルが上がったことももちろんありますが、ユーザーの体験に応じてデザインがどんどん変わっていく。そういう意味でもWEBデザインは非常に奥が深いと思います。
デザイナーとして大事にすべきことをお話しください。
私自身、常に心掛けていることは、物事の背景を観察することです。単なるオペレーターとしてではなく、クリエイターとして自分の考えをしっかり伝えたり、アイデアを作ったりするために非常に重要なことです。それができれば自然とアイデアは湧いてきますし、自分なりの考え方が身に付いてきて、それが後々、デザイナーとしての個性に繋がります。そしてそれが、その人にとってのデザインの根本になっていきます。 物事の背景を観察するためには、常にアンテナを張って、考えるきっかけが生まれる環境を作る必要があります。私の場合は、映画を見たり、趣味で音楽を作ったり、普段の業務では使えませんが、アニメーションで面白い動きを開発したりしています。
最後に求職者へのメッセージをお願いします。
業務だからといって手を動かすことが仕事になってしまうと辛いだけです。ざっくばらんに話し合いながら、一緒に楽しく仕事ができる方にご入社いただきたいです。 弊社は、他の制作会社と比較すると、非常に働きやすい会社だと思います。ざっくばらんにコミュニケーションが取れますし、自分の裁量で案件をコントロールできるのであれば、勤務時間もある程度幅を持たせていただけます。遅くなった次の日は、ゆっくり出社することもできます。土日の休みは確保できていますのでライフワークバランスは取りやすい会社でもあります。クリエイティブを楽しみたい方は是非ご連絡ください。