代表取締役社長　管 祥紅氏

ご略歴をお教えください。

北京大学でハード寄りの電子工学を専攻しましたが、システム開発も関心を持って学びました。卒業後の進路を考えていた時、SIerが中国の研究機関である中国科学院と提携し、合同でプロジェクトを進める人材を募集していたのです。興味を持って応募したら採用され、1989年に来日してITエンジニアとして同社に入社しました。 3年後、大手鉄鋼メーカーが新規事業としてスタートさせたシステム開発事業部門に転じ、現在当社が手掛けているような印刷メディア向け情報システムを手掛けることになりました。そこで、方正集団と提携すること提案しました。ところが、鉄鋼業界の業績が悪化し提携がなくなったのです。すると、方正集団が独自に現地法人を設立する流れとなり、私がその責任者になってほしいと要請されました。これを受ける形で、1996年3月、当社を設立したのです。 立ち上げた時は、方正の持つパッケージソフトを早く日本市場に導入し、日本のメディアに貢献しつつ事業を大きくしたいと考えていました。しかしながら、展示会では珍しがられてもなかなか商談には応じてもらえなかったのです。そんな時に、リクルートさんに展示会のブースで興味を持ってもらい、結果的に『カーセンサー』の製作システムとして採用してもらいました。当時、フルデジタルの製作システムは画期的で、これを足掛かりに新聞社や出版社を開拓し、現在では多くの大手新聞社、大手通信社や出版社と取引するに至っています。また、メディア以外の分野も積極的に開拓を進め、売上の半数近くを占めるまでになりました。

管さんの仕事観をお聞かせください。

若い頃はスポーツも好きでしたが、勉強ばかりやっていました。何か大きなことをやり遂げないと悔いが残るといつも考えていたと思います。今でもあまり変わっていませんね。当社は2022年7月に上場を果たしましたが、少しも達成感はありません。まだまだ途上であり、多くのお客様から「HOUSEIがあるから助かった」と言われるような存在になりたいと思っています。そのためにも、当社にしかできない、世の中にない特別なものをつくりたいと渇望していますが、より高い目標に向けてケンカするぐらいの真剣な議論がもっと社内に巻き起こってほしいと思っているところです。

社員に対して、どういった存在になってほしいかの思いをお聞かせください。

期待を超えてほしいと思います。お客様の期待を少しでも超えて、驚きを与えるような仕事をしてほしいですね。そのためにも、貴重な時間を一刻一刻大切にして使ってほしい。同じことの繰り返しやムダな作業に費やしてしまうことのないよう、高い目標を目指して努力してほしいと思います。そして、当社にしかできない、特別なものをつくり出してほしいですね。 こうした思いは、四半期ごとの全体会議で繰り返し話していますが、死ぬまで語り続けようと思っています。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか？

時間を無駄にすることが罪に感じてしまうタイプで、仕事以外は健康を考えて体を動かすようにしています。8年前に会社から自宅まで徒歩で片道30分くらいになってから、毎日1万歩ほど歩いて通勤しています。また、ゴルフやランニングも好きですね。心身の健康を維持して、120歳まで生きようと思っています。

求職者へのメッセージをお願いします。

当社はまだ規模が小さく、自由に働ける環境があり、自分のやりたいことは提案すれば比較的実現できると思います。現に、いくつもの独自プロダクトを開発してきました。 お客様にも恵まれていて、イノベーティブな各業界のトップ企業と直接仕事できる機会が非常に多くあります。また社員は優秀ですし、中国の子会社には200人ほどの優れたエンジニアがいて、交流できるチャンスもある。実際にコロナ前は頻繁に行き来し、文化や技術の交流を続けてきました。多様性からイノベーティブな価値が生まれると確信しているからです。 当社にはこのような環境がありますので、是非一緒に素晴らしいプロダクトやサービスづくりに取り組んでいきましょう！