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株式会社トリプルアイズ

  • IT/Web・通信・インターネット系

独自のAIプラットフォームとSIの両輪で成長を続けるITベンチャー

上場
自社サービス製品あり
残業少なめ
カジュアル面談歓迎

企業について

ITベンチャーの、株式会社トリプルアイズ。独自のAIプラットフォームとシステムインテグレーション(SI)を両輪に、クライアント企業のDXを支援している東証グロース上場企業である。同社のサービス内容は、大きく『AIZE』とSIに分かれる。

●『AIZE』
独自開発による画像認識プラットフォームAIZEは画像から顔の特徴量を検出し、正面画像であれば認証率99%超という高精度で個別認識できるAIエンジンを備える。『AIZE』の最大の特徴は、“AIaaS”として、AIモデルの開発からサービス提供までを一つのプラットフォーム上で実現できる拡張性の高さにある。これにより、圧倒的なコストパフォーマンスで様々な現場に実装できる。例えば、企業等の検温機器に搭載し、感染防止対策を備えた顔認証による出退勤システムとして活用できる。そのほか、防犯カメラを用いた顧客属性分析、顔認証決済、顔認証ポイントサービス、スマートロック、入退館ゲート、顔認証とアルコールチェックを連動させたクラウドシステムといった活用実績がある。

「SI部門で培った長年の経験を生かし、AIの研究開発とその社会実装を1社で行えている稀有な存在であると自負しています」と取締役の桐原永叔氏は胸を張る。

●SI
設立当初より強みとしてきた「LAMP」等のオープンソース技術を軸に、基幹システムからインフラ構築までのあらゆるプロジェクトに携わり、SESを基本として通信、流通、金融など多種多様な業種・業態の企業にサービスを提供。最近では受託開発の比率が増えている。
SIにおける同社の強みは、AIをはじめ、ブロックチェーンやIoTといった先端領域の研究開発による技術力をバックボーンとしたエンジニアのレベルの高さにある。
「未経験で入社し、様々な領域の現場を経験したエンジニアが『AIZE』部門に移ったり、SI部門において先端領域の研究開発を兼務するといったキャリアデザインも可能です」(桐原氏)。

●研究開発
トリプルアイズの技術力の根底にあるのが「囲碁AI」の研究だ。囲碁AIは自動車にとってのF1のように、AI技術の最先端の実験場として世界の名だたる企業が力を入れており、第3次AIブームを巻き起こしたディープラーニングの技術もまた囲碁AI研究で大きく飛躍したものだ。同社は2014年に囲碁AIの研究開発に着手し、2019年に行われた世界大会では、共同参画したチームで準優勝するという成果を挙げている。囲碁AI大会で示された実力が同社の技術力の証明であり、ここで培ったノウハウが画像認識プラットフォーム・AIZEへと結実した。
この技術力をさらにレベルアップすべく、XAI(説明可能AI=AIのブラックボックス的側面を解決する技術)にも取り組み、画像認識AIの精度を高めることに成功している。また、業務提携先と共同で、顔認証と他の認証を組み合わせた多要素認証の実用化に向けてすでに動き出している。
「先端技術の研究開発を、テーマ別のチームを設けて行なっています。ここで得られた最新かつ高度な知見を、実際のSIの現場やAIZEの開発に反映させることで、サービスレベルの向上に繋げています」(桐原氏)。
近年は、SIとAIZEの両部門にまたがるプロジェクトの引き合いも増加しており、より本格的で大規模なAIソリューションの提供も視野に入れている。

同社は、故・福原智氏らによって2008年9月に創業された。1975年生まれの福原氏は、インターネット黎明期の大学在学中に独学でプログラミングを覚え、卒業後はエンジニアとしてシステム開発企業に就職する。ITの可能性に胸を膨らませていたが、多くの経営者がITの可能性を理解しているとは言えない状況に直面。その希望は打ち砕かれる。
「徹夜で書き上げたプログラムが一体、私達の生活の何を変えるのか。そうした議論はどこにも聞かれなかった。まるで『IT化』を言い募り、官公庁から予算を勝ち取ることだけが、ITの可能性であるかのような話しかなかった」(福原智著『テクノロジー・ファースト』より)

福原氏は退職し、フリーランスエンジニアとして活動を始める。葛藤の中で、ある小さな仕事がそんな状況を変えた。自分が一番良いと思えるプログラムを書くことができ、実力が認められる。そこから大きなシステム開発で主力エンジニアとしてアサインされるようになり、描いていたITの可能性を実感できるようになった。
そんな2008年、エンジニア仲間と共にトリプルアイズの創業にCTOとして参画することになり(実参画は2009年)、半年後に代表取締役に就任する。

福原氏は日本企業の内向き体質やシステム業界の多重下請構造でITエンジニアが欧米のように華々しく活躍できない現状を憂い、「すべての産業革命はエンジニアから始まる」という信念の下、同社を“テクノロジー・ファースト”の企業として育て上げてきた。
AIの研究開発に着手し、最も高度な領域と言われる囲碁AIにチャレンジしたのもその一環である。しかし、志半ばで2021年3月、福原氏は急逝する。

後任の代表取締役に就任した山田雄一郎氏は、福原氏の遺志を受け継ぎ、役員の総意で「エンジニア成長第一主義」を新たな経営指針として打ち出した。エンジニアの成長によって、日本のエンジニアの国内はもとより、グローバルにおける地位向上を実現させると共に、日本の産業界(のDX)に貢献するという考えである。

福原氏ら創業メンバーが掲げた企業理念は「テクノロジーに想像力を載せる」である。この思いについて、桐原氏は次のように説明する。
「ソニーが発明したトランジスタラジオの何が凄いのか。トランジスタの技術が凄いのではなく、それをラジオに活用すれば小型化できると“想像”を働かせ、実現させたことが凄いというたとえで説明しています」

同じく、創業メンバーの掲げたミッションは、「人にやさしいICTの提供」である。
「たとえれば、“ターミネーター”のような道具型のAIではなく、“ドラえもん”のようなパートナー型のAIを手掛ける、ということです。ちなみに、当社の創立日はドラえもんの誕生日と同じ9月3日です」(桐原氏)。

同社の社員数は227名(2022年10月現在)。その全員で共有しているCORE VALUE「トリプルアイズ15の約束」がある。次のような内容だ(一部。詳細はホームページ参照)。

1.プロフェッショナルであれ
 もっといいものができるはずだ。もっといいやり方があるはずだ。
2.技術者であれ
 テクノロジーの可能性を信じる。人を救うテクノロジーを求める。
3.ファーストペンギンであれ
 常識は覆すためにある。イノベーションを追いつづけろ。
4.挑戦者であれ
 失敗はリスクではない。チャレンジしないことの方がリスクだ。
5.探究者であれ
 学びと気づきに限界はない。ジョハリの窓を広げ成長しよう。

これらは、人事考課の指標に導入され、浸透・推進が図られている。

「エンジニア成長第一主義」の根幹ともなる人材育成においては、技能や職種に応じた社内研修のほか、大学や外部企業、エンジニア同士のコミュニティといった外部と連携しての機会も設けられている。特筆すべきは、『AT(Advanced Technology)20』と呼ばれる自社独自のAIエンジニア育成プログラム。AIを中心とした最先端技術に携わる社員比率を20%以上に引き上げることを目指し、エンジニアだけでなく営業や管理等、社内の全部門を対象にした研修である。AIの理論やPythonを学び、最終的にAIの実装を行える実務レベルの能力が習得できる。『AT20』の実効性の高さから、すでに外販も始め多くの企業に採用されている。

社員の多くを占めるSI部門のエンジニアが客先に常駐していることもあり、会社の状況等を共有する仕組みは多重的に設けられている。日常的には、全員が社内ポータルであらゆる情報を共有。加えて、年1回全社員集会が行われているほか、月1回PDFによる社内報を配信。さらに不定期で社長のメッセージ動画が配信されると共に、その内容はnoteにおいて社外にも発信されている。

社内コミュニケーションの機会としては、同好会活動が盛んだ。中でも将棋部は強豪で、2022年春に行われた「職域団体交流将棋大会」(主催・日本将棋連盟、後援・朝日新聞社)において、最高位クラスで準優勝を果たした。そのほか、野球やフットサル、ボウリング、ゲーム等の同好会がある。会社は活動費を補助して支援している。

同社の風土としては、福原氏のキャラクターによるフランクさやフラットさがDNA的にあり、コミュニケーションしやすいカルチャーがある。
「それが行き過ぎると、なれ合いになってしまいます。そうならないよう、規律面も意識し、バランスの取れた風土をつくっていきたいと考えています」と桐原氏は話す。

そんな同社の求める人材について、桐原氏は次のように言う。
「当社には、大学中退とか何度も転職をしているといった、失敗経験豊富なエリートタイプではない社員が数多く活躍しています。したがって、多少のことでは挫けない雑草的な逞しさがある。ですから、大手企業等で“正解”を求めるように仕向けられ、そこに苦しさを感じているような人にこそ来ていただきたいと考えています。是非一緒に、当社で“自分の正解”を見つけましょう!」

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インタビュー

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代表取締役 山田 雄一郎氏

── ご略歴をお教えください。

大学生の在学中に公認会計士試験に合格し、2005年に卒業後、日本の4大監査法人の一角である大手監査法人に入りました。5年ほど監査業務を手掛けた後、アドバイザリー業務に転じて9年ほど組織改革や制度改革のプロジェクトマネジメントを経験しました。そして、2020年8月に縁があってトリプルアイズに入社し、同年11月に取締役に就任します。

きっかけは、家族旅行の際に、同様に家族旅行で来ていた当社創業者の故・福原智さんと出会いにありました。。後日、福原さんから『テクノロジー・ファースト』という著書を頂いたのです。その表紙には「なぜ日本企業はAI、ブロックチェー... 続きを読む

求職者の声

企業情報

会社名

株式会社トリプルアイズ

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > システムインテグレータ・ソフトハウス

IT/Web・通信・インターネット系 > ソフトウェア/パッケージベンダ

IT/Web・通信・インターネット系 > その他IT/Web・通信・インターネット系

企業の特徴
カジュアル面談歓迎、上場、自社サービス製品あり、残業少なめ
資本金

8億7006万円

売上(3年分)

23億46百万円(2023年度実績)

設立年月

2008年09月

代表者氏名

代表取締役 山田 雄一郎

事業内容

SI部門
Webシステム開発、インフラ基盤/ネットワーク構築、基幹/情報システム構築、クラウドインフラサービス、AI,IoT,DXに係る開発を対応

金融、流通、不動産、サービス、医療等の様々な業界で、大手SIerからの一次請けやエンドユーザーからシステム開発を対応しており、システム開発やネットワーク構築まで様々な分野に精通したエンジニアを育成しながら、一連のサービスをワンストップで提供できる体制を構築、顧客のニーズに合わせて柔軟に対応し、高クオリティかつコストパフォーマンスの高いサービスを提供

AIZE部門
顔認証マーケティングサービス、顔認証勤怠サービス、自動検温機器による顔認証マーケティングサービス自動検温機器による顔認証勤怠サービス、AIZE API(顔決済API)、AIZE Breath アルコール検知器及び自動検温機器による顔認証アルコールチェックサービス、AI,先端技術に係る開発,カスタマイズ、


株式公開(証券取引所)

東証グロース

主要株主

従業員および取締役

主要取引先

イノテック株式会社 キャリアリンク株式会社 ソニービズネットワークス株式会社 株式会社NTTドコモ 株式会社TOKAIコミュニケーションズ 株式会社アスピット 株式会社キューブシステム 株式会社シーティーエス 株式会社マイナビ出版 株式会社ヤマダデンキ 株式会社ヨークベニマル 株式会社日本防犯システム 株式会社野村総合研究所 東京建物株式会社 富士通株式会社

従業員数

227人

本社住所

東京都千代田区神田駿河台3-4 龍名館本店ビルディング12階

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採用担当 山中 千恵
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