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インタビュー画像代表取締役 出來田 諭史氏

ご略歴をお教えください。

音楽大学でトランペットを専攻し、卒業後はフリーの演奏家として結婚式場やレジャー施設、時にジャズバンドに加わって演奏活動を行っていました。著名なリゾート施設のオーディションに落ちた際、新たなテーマパークを開設するのでステージマネージャーをやらないかと声を掛けられました。それに応じましたが、実際はテレビ界のADのようなアシスタント業務でした。けれども、そういった組織での経験が非常に勉強になり、会社員への道に目覚めたのです。そこで、29歳の時、広告代理店に入社しました。 そこでは、営業や広報、総務等、色々な仕事をしましたが、営業として街なかの美容院やネイルサロン等の集客や求人を地道に成功させる仕事で認めてもらい、事業部責任者を任せてもらうまでになりました。また、やりたいこともやらせてもらい、会員制サービスや集客のためのWebサイトの構築・運営を手掛ける新規事業も立ち上げて軌道に乗せたのです。すると、代表から独立を勧められ、好条件で事業を譲渡してもらう形で起業することができました。

起業した際、どんな会社にしようと考えましたか?

潰れない会社です。当時、周囲には同様に事業を任されたものの、2~3年で消えていく人を多く見ていました。会社を継続させるのはどれだけ大変なのかと思い、コアバリューのコの字も考えず、大きなビジョンを掲げること等1ミリも思わず、ひたすら目の前のことを一つひとつこなし、無駄な経費を使わないように心掛ける日々でした。気が付いたら社員数が100人を超えていたという感じですね。気が付いたのは、その規模になって組織運営に壁を感じるようになったからです。社員と意見が合わず、対立ばかりしていました。やはり組織運営は自分の目や声が届く50人程度が限界だな、と。一方で、100人規模になると安定感や信用度合いが高まるメリットも感じていたのです。そこで反省し、しっかりした組織運営をしようと考え直して人事評価制度等を真剣に考えるようになりました。結果的にこれが良かったと思っています。社員数はグループ全体で150人までになっています。

出來田さんの仕事観をお聞かせください。

音楽では一流のプレーヤーになり切れず、スタジオミュージシャンのようにあるパーツをいかに正確に演奏するかといった仕事にばかりにあり付く日々に、好きで始めたはずの音楽の仕事が辛くなっていました。そこから会社員に転進してExcelを使うようになると、自分には効率志向的な側面があって、そんな性格に合っていると感じたのです。この時に、「仕事とは“好きなこと”ではなく“できること”を選ぶべき」という言葉を聞いて同感しました。以来、それが自分の仕事観になっています。

社員に対して、どういった存在になってほしいかの思いをお聞かせください。

社員の能力がいつでも転職できる状態にあり、会社としても社員の転職に対して肯定的に捉えているものの、当の社員が当社では居心地良く楽しく感じ、「自分の人生を輝かせる場所はここ」と思ってほしいです。また、そういう会社にしていかなければならないとも考えています。 社員が当社より規模が大きく優れた会社に転職するのは喜ばしいこと。しかし、当社はそんな大きく優れた会社よりも在籍し続ける価値があると思ってもらえなければ、存続する意味はないと考えています。 私は“負け犬”タイプが実は大好きです。学校でパッとした成績を収められず、何となく就職した会社も居心地が悪くて馴染めない。まさしく、自分がそうでした。けれども私はその会社の社長にチャンスを与えてもらい、後半は輝けるようになりました。 当社は“仲良しこよし”では決してないので、なかなか馴染めないかもしれません。けれども、必死に自分を表現しようとする人には、何かしらポジションを与え、何とかして輝けるようにバックアップしたいと思っています。私がそうしてもらったように。ですから、本当の自分が出せなくて苦しい思いをしているような人は、是非当社に来て、試してほしいと思っています。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?

8歳と5歳の娘、6歳の息子がいるので、土日のどちらかは三人の子供を連れて遊びに出掛けています。“東京 遊び場 子供”と検索して表示される場所に片っ端から行くという感じですね。自分一人では絶対に行かないような場所ばかりですが、だからこそ自分の知見が強制的に広げられているという意義も感じているところです。 当社は社員旅行を行っていますが、若い社員の中には拒否反応を示す人もいます。しかし、年長の人と行ったことのない場所に行き、仕事以外のことで会話したり知らない景色を眺めるという体験は、自分の幅を広げることに繋がる意義があると私は思っています。

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目指すは「産業革命を起こすマストハブカンパニー」。テクノロジーの力で小売市場を新たな産業に。
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