オーク社へご入社後はどのようなお仕事をされてきましたか。
入社当時は、「PC9801」が全盛の時代でした。その「PC9801」や 「Windows3.1」、あるいは「MS-DOS」を使って、工場の生産設備のシステム等を開発していました。その一方で、私は新しいもの好きということもあり、よく研究部門の仕事にも携わってきました。常に知識をアップデートし、お客様に対して一歩先をいく提案を心がけていました。お客様からは頼りにしていただき、二人三脚で開発をしていました。 例えば、「Windows」が出始めた頃は、「Windows」のシステムソフトを主に開発していました。セキュリティソフト等、OS絡みの特殊なソフトです。現在、セキュリティソフトは珍しくありませんが、当時はありませんでした。各パソコンメーカーの研究所では、販売するパソコンのセキュリティをいかに保つか、どんなソフトが必要かという研究開発を盛んにしており、私も開発のお手伝いをしていました。現在は、「Windows」にデフォルトで組み込まれるようになって少なくなりましたが、プリンター等のデバイスドライバ等のご依頼も多かったです。当時は最先端であった、スマートタップや、ICカードリーダー等も研究段階から携わりました。
御社のビジョンをお話しください。
私自身ものづくりが好きですので、ものづくりのお手伝いをしたいという考えはあります。自身が作ったものが動くというのは、見ていて楽しいですし魅力的です。先代の社長も、組み込みソフトやマイコンのプログラムを書いたり、ハードウェアを設計したりする、ものづくり系の技術者でしたので、ものづくりをしているメーカーに近いところで仕事をしていくという方針は、創業以来一貫していると思います。 時代や技術の変化に合わせて柔軟に対応し、今後も技術力を磨いていきものづくりに関わっていきたいです。 また私と同じようなものづくりが好きな人や技術力を高めたいという人を集めて、一緒に楽しく仕事をしたいと思います。
御社は自社製品の開発もされていますね。
はい。元々は、お客様からのご相談の中で、「できるだけ外注費を安くしたい」というご要望にお応えして始まりました。開発費を抑える代わりに、版権を弊社が持たせていただいて、他のお客様にも販売させていただくケースが時々あり、ロングセラーになっている商品もあります。 代表例は、「X Window System」を使ったGUIの構築ツールです。Unix系の画面が、部品をドラッグして配置するだけで作れます。お客様の中には同業の開発会社様もいらっしゃいますが、継続してご利用いただいています。 今後、自社製品の開発は、もっと積極的にやっていきたいという考えは持っています。お客様との共同開発等、温めているアイデアもあります。
組織づくりにおいて注力されてきたことはございますか。
私が代表取締役に就任後、様々な取り組みを行ってきました。特に「良い組織風土こそが最高の仕事を生む、ひいてはお客様の満足につながる」という、設立時からの経営理念に基づいた改善や改革は行ってきました。 例えば人事評価の見直しです。公正な評価ができる仕組みを整えてきました。「技術者をプロフェッショナルとしての力量をもとに公正に評価することにより技術優先の風土を確立する」という経営方針は、先代から引き継いだものですが、就任後、引き続き改善に努めています。当社は成果が報酬に繋がるルールとなっています。なので自身の頑張りが報酬となって実感することができ、モチベーション高く働ける会社でありたいと考えています。
転職者へのメッセージをお願いします。
是非、皆さんと一緒に成長していきたいです。弊社の社員には、技術者として色々な技術を身に付けてほしいと考えています。私は、それが社員自身のためにもなると考えています。会社のために働くのではなく、自身のために働いていただきたいです。しっかり勉強して、技術を身に付ければ、将来、自身の報酬にも繋がります。同じところに立ち止まらずに、新しいことにも積極的に挑戦していってほしいです。そのための環境は、整った会社です。