技術アウトソーシング業界における競合優位性、御社ならではの強みについてお聞かせください。
当社は独立系のファシリティ管理会社とし創業し、ファシリティ事業で培った主体性と顧客視点を大事にする事業文化が特徴です。この事業文化をベースに産業機器(メカトロニクス)関連のメンテナンス・エンジニアリング分野へ進出し、お客様との信頼関係を築いてきました。 現在メカトロ事業では主要な20社の大手メーカーを中心に強固な信頼関係を築き、長期に渡る安定した業務を任せていただいています。 その業務の60%が請負で人事権が当社にあるため、計画的な人材育成やローテーションが可能です。クライアントと連携した実践的な技術研修システムを確立しており、業界に特化した自社独自の研修プログラムは他社にない充実度を誇ります。 従って、社員の特性・キャリアプランに柔軟に対応して教育や配属ができるのは、当社ならではの強みだと考えています。 特に、将来重要となる半導体、重電設備、医療分野には力を入れており、まずは技術、技能を派遣という形でメーカーからマスターする中で、数年後にマイスターでチームを組んで主体的に業務を任せていただく請負という形を目指しています。 またファシリティ事業やグループのコンテンツ事業と連携した複合のフィールドサービスが可能なこと、AIを含めた最先端の画像認識技術を駆使した画像検査装置やロボットを応用した自動化設備等、東京と大阪に工場を持つ「ものづくり」の部門を持っていることも大きな特徴です。ここでの画像認識技術の研修コースはおそらく国内でどこにもまねのできない研修のコースになっていると自負しています。 このように当社は技術アウトソーシング業界において他社にない非常にユニークな特徴を持っており、社員がやりたい仕事・自分に合った仕事を主体的に選択し、特に国難と言われる技術者不足の中、手に職を付け、市場価値を向上し長期に渡り社会に貢献していくことができる会社と確信しています。
メカトロ事業部の中長期的な方針についてお聞かせください。
第四次産業革命といわれグローバル競争が激化する中、メーカーはバリューチェーンの大半をアウトソーシングして研究開発と販売に特化し、「ファブレスメーカー」へシフトしているケースが増えています。日本のものづくり業界はここ数年で大きく変化しています。 直近では世界的な半導体不足と米中摩擦によって、国内における半導体サプライチェーンの見直しが加速しています。2022年~2024年にかけて国内の半導体メーカーは大規模な設備投資を計画しており、日本製半導体装置の需要予測が伸びている状況です。 また高度成長期に設置されたプラントが更新時期を迎え、再生エネルギーや水素エネルギー等の新規設備が急拡大する一方で、それらを支える技術者は激減しています。 私はまちがいなく国難になると考えています。 もちろん、労働人口減少という社会課題に対し、IoT・AIの活用を積極的に活用した業務の効率化や自動化も急務になっています。しかしながらそれらを生みだす技術者やメンテナンスは間違いなく人の仕事だと思います。 このように社会にかつてない変化が起きている中で、半導体製造装置メーカーの設計・開発・FE業務をはじめ、重電や医療などの各種メカトロ機器・建築設備のメンテナンスやエンジアリングに豊富な実績がある当社のニーズが高まることは、疑う余地がありません。 従って、飛躍的な成長をすることは将来の国内社会に対する当社の使命と考えています。 そのために、人材採用・教育、現場力の強化に積極的に取組み、従来と次元が異なる投資を継続していきたいと考えています。
社員に望む成長、仕事への取り組み方を教えてください。
経営理念である『至る処に主体となり、企業が担う使命に応え、善き家庭をつくり、善き会社をつくり、善き社会をつくる。』に社員への思いが込められています。 人生を有意義に過ごすためには家庭を大切にすることはもちろんですが、多くの時間を費やす仕事が楽しいものであることが大事です。 仕事を楽しむためには主体性を持つことが必要で、作業効率の改善に色んなアイデアを盛り込んだり、お客様の課題に期待以上の成果をあげて喜んでもらうなどは主体性が必ず必要です。主体的に考え行動することで仕事が楽しくなると思います。 社員には主体性と共に、常に本質を追求する姿勢と素直な心を持ってもらい、好きな仕事に楽しく取り組んでほしいと願っています。そのようにして社員一人ひとりが成長することで会社も成長し、ひいては社会貢献に繋がっていくと考えています。
大事にしている心掛けや言葉等がありましたらお聞かせください。
一言で、言えば素直な心になるということです。 パナソニックの創業者である松下幸之助の言葉『宇宙に存在するすべてのものは、つねに生成し、たえず発展する。万物は日に新たであり、生成発展は自然の理法である』を心に留めています。 自然の理法とは、人間の力を超えた世の中を支配している原理原則、宇宙の真理のこと。松下幸之助は自然の理法に従えば、元々人間には進歩発展する本質が与えられていると説いています。私心にとらわれず素直な心になって自然の理法に従っていれば上手くいく。世の中は成功するようになっているということです。 前段の質問で、我々を取り巻く環境の変化についてお話ししました。 「国難」ともいえる状況下で、当社はクライアントと信頼関係を結び、長期的に安定したメンテナンスサービスを提供していきます。そしてメーカーがカバーできない領域を高度な技術サービスで支えていきます。当社の事業はまさに自然の理法に沿ったものであり、成功しないわけがないと思います。
最後に応募者の方へのメッセージをお願いいたします。
当社は大手メーカーであるクライアントと連携した実践的な技術研修システムや自社独自のeラーニングプログラム、リーダー管理職研修等の教育体制とキャリアアップ体系を整備して、人材育成に全力を注いでいます。 一人ひとりがキャリアプランを考えていく中で、節目ごとに志向と適性に合うキャリアを主体的に選択してもらいたいと考えています。もちろん、クライアントに迷惑をかけず、計画的に進めることが重要です。 当社ほど幅広くキャリアを選べる会社はあまりないと思います。私が35年勤務したメーカーではまず難しいでしょう。 これまでの経験を活かして活躍したい方はもちろん、技術の幅を広げて市場価値の高い技術者を目指していきたい方、またリーダーを志してビジネス拡大や若手育成等、現場力の強化に力を発揮したい方も歓迎します。 第二創業期とも言える新たな成長局面を迎えている当社で、原動力になっていただける方をお待ちしています。