SOLIZE株式会社

自動車業界を中心とした製造業のお客さまに対して、デジタル技術とエンジニアリングスキルを掛け合わせて価値提供を行っているSOLIZE（ソライズ）株式会社。同社は1990年代、3D CADの黎明期から3Dプリンターによるラピッドプロトタイピングや3Dモデリング事業、さらに3D CADエンジニア教育事業や3D CADエンジニアリングサービス事業を開始し、デジタルエンジニアリング技術を牽引してきた。従業員数は1,969名、売上高は20億円に上っている。

そんな同社が、2030年に向けてものづくりにおけるさらなる価値提供を目指すため、2022年1月にビジネスインキュベーション事業部を立ち上げ、組み込みソフトウェアなどを手掛けるソフトウェアエンジニアリング事業を開始した。

同社は現在、自動車業界を中心とした製造業をはじめ、幅広い業界のお客さまに対して以下のサービスを展開している。
・3D CADエンジニアリングサービス
・CAEエンジニアリングサービス
・MBDエンジニアリングサービス
・3Dプリンティングエンジニアリングサービス
・変革エンジニアリングサービス

「進化を感動に」を企業理念に掲げる同社は、「進化」を偶発的な自然現象ではなく、“こうありたいと強く願う意志がもたらす主体的な変化である”と捉え、現在進行形で新たな価値を生み出している。一例を挙げると…

◆『SpectA』：人や組織の「暗黙知」と独自の「自然言語処理AIエンジン」を掛け合わせ、熟練者が培ってきた経験やノウハウを組織知へと変換するサービス
◆『SADOKU』：人の感覚を刺激し、リアリティ・高い没入感を生み出すXR技術を用いた教育向けプラットフォーム
◆『Physna』：独自アルゴリズムと高度なディープラーニング技術によってあらゆる対象の3Dモデルを正確に検索・分析するデータ管理システム

これらの製品・サービスは専任部門が企画するのではなく、現場からの“こうありたい”というアイデアが形となったものである。大手製造業から同社に転職してきた社員は、「思った以上にチャレンジさせてくれる会社だね」と驚くという。それほど稀有な存在なのだ。

SOLIZEは東京証券取引所スタンダード市場に新規上場しました（2024年2月7日付）
ソフトウェア事業は、2025年1月1日を効力発生日として吸収分割の方式による会社分割を行い、分社化する予定です。

そんな同社が2030年に向け、ものづくりにおけるさらなる価値提供を目指すために立ち上げたのがビジネスインキュベーション事業部だ。同事業部では、ソフトウェアエンジニアリング部をはじめ、さまざまな新しいビジネスを手掛けている。概要は同事業部担当の執行役員 鈴木 貴人氏のインタビュー記事を参照いただくとして、本稿ではソフトウェア領域のエンジニア採用を進めるソフトウェアエンジニアリング部について紹介しよう。

同部のエンジニア約50名は、一部の新卒採用者を除き、ほとんどが社外からの転職者で占められている。現在は自動車業界を中心に、以下のようなプロジェクトに取り組んでいる。

【組み込みソフトウェア/制御プログラム/ファームウェア開発のプロジェクト例】
＊自動車関連
ADAS（先進運転支援システム）の開発/未来のモビリティ開発/車内の検知システム AIを活用したビッグデータ分析、ツール開発　ほか多数
＊その他プロジェクト例
生産現場のDX化推進/AI画像センサーシステム開発　ほか多数

【エンタープライズ領域のプロジェクト例】
販売管理システム開発/生産管理システム開発/基幹業務システム開発/金融システム開発　ほか多数

取引先からのさらなる引き合いに応えるため、同部では未経験からリーダークラス（シニア含む）まで幅広い層のエンジニアを募っている。それぞれの層に該当するエンジニアが安心してプロジェクトにジョインできるように、さまざまなベネフィットを用意しているのが特長だ。

未経験者には充実した研修を用意している。3D CADの分野で多くの未経験者に対して教育研修を行ってきたノウハウを活かし、ソフトウェアエンジニアリング部では4週間ほどで構成される集中講座のソフトウェア技術研修を用意。プログラミング言語の復習、組み込み開発の基礎からプログラミングまで身に付けられるメニューのほか、一人ひとりの習得度に応じたカスタマイズ研修も実施している。

「トレーナーは、組み込みソフトウェア開発で30年以上の経験を積み、大学で非常勤講師を務めたこともある元エンジニアです。『教えるのが生きがい』と感じている方なので、安心して何でも質問してほしいと思います」（トレーニングサービスグループ グループリーダー 大野 哲氏）。

未経験者向けに手厚い教育研修を整える一方で、リーダークラスに対するベネフィットも提供している。

まず挙げられるのが、給与面での充実である。少なくとも現時点では、リーダークラス（シニア含む）に就いたエンジニア全員に、年収アップを実現させているのだ。実績例は以下の通りだ。※いずれも応募時の残業時間で計算した場合
・606万円→「712万円」
・682万円→「737万円」
・623万円→「788万円」
なお同社ではキャリアに関係なく、手当てよりも基本給に厚みを持たせた給与体系を取っている。頑張った分がしっかり還元されることも魅力と言えるだろう。

実務面での期待も大きい。ソフトウェア事業は、ソフトウエアそのものの「品質」に軸を置いて開発、国際規格適合コンサルティング、第三者検証のサービスを提供している。
リーダークラスについてはそれほど遠くない将来、受託案件におけるリーダーとしての活躍を期待しているポジションのため、最初はお客さま先で派遣契約もしくは準委任契約での就業を通じて事業運営の基盤を整えることが期待されている。
また「人の命を乗せて走る」を前提としており高い品質が求められる自動車業界のみならず、今後は航空、鉄道、医療など幅広い業界にサービスを提供していく点についても同様に期待されている。

さらにその先には、エンジニアとして培った知見を活かしてコンサルタントとして活躍するなど、さまざまなキャリアを選択できる環境も整えているのだ。

「自分一人ですべてできる必要はありません。まずは得意分野を活かして開発を進めながら、現場でさらにスキルアップを目指してもらえる体制を、（事業開始後の）1年で整えました。ですから安心してチャレンジしてほしいと思います」（鈴木氏）。

最後に、採用グループ グループリーダー 三上 達也氏からはこんなエールを送ってもらった。

「エンジニアとして何かを成し遂げてみたい気持ちがあるけれども、その一歩を踏み出せないでいる方はぜひソフトウェアエンジニアリング部にジョインしていただきたいです。周囲と主体的にコミュニケーションを取り、新しい技術に関心を持ちながら、ご自身が考える『こうすればよいのではないか』を具現化してください」（三上氏）。