エメラダにジョインするまでのキャリアは?
新卒で野村証券に入社。法人や資産家向けの営業をしていました。曾祖父の代から一族がみな経営者の家系。幼少期から「社長になる」と思って生きてきました。野村証券に入社したのも、将来の起業が前提。証券会社で働けば、多くの企業家に会うことができ、彼らから色々な話を聞けると思いました。野村証券で働くうちに、金融マーケットの歪みに気が付き、健全な金融マーケットを作ることが社会的に必要だと感じ、起業を志しました。 そんな折に、エメラダの創業者と出会い、話をすることになりました。私のやりたいこととエメラダがやろうとしていることがリンクし、起業しなくてもエメラダで私のやりたいことを実現できると感じ、ジョインしました。ITテクノロジーで公正な金融マーケットを作りたかった私と、透明性のある金融市場の構築を目指していたエメラダと、根底に流れる想いや課題意識は共通していました。
エメラダで実現したいことは?
金融の円滑化にチャレンジしたいと考えています。金融マーケットにおいて、大企業や資産家のような人たちには、質の高い金融サービスが届けられている一方、それ以外の人々には金融サービスは届いていません。情報の非対称性もあって、健全なマーケットとはいえない状態だと考えています。現在の金融システムは、あちこちでアナログな作業を前提として構築されています。コストが嵩むため、金融機関が資産を持つ会社や個人をメインターゲットにビジネスを展開するのは必然です。金融マーケットのデジタル化で、全体コストを圧縮すれば、金融をあまねく行き渡らせることが可能です。 社名「エメラダ」の語源は、「エメラルドのように透き通った金融市場を作る」です。今とは違うプロダクトを作っていましたが、基本的な想いは共通するものがありました。金融の透明性を確保して、情報の対称性を是正する。金融取引にまつわる全体のコストを圧縮して、健全なマーケットを作り上げる。そうすると、必要なところに資金が届く仕組みができあがり、社会を発展させると信じています。
プロダクトオーナーとして心掛けていることは?
良いものを作る。現代を生きる私たちにとって、仕事の多くは「課題解決」です。課題解決の基本は「良いものを作る」ことです。「良いもの」とは、体験を改善させる物事。いかにして効率良く最高の体験を生み出せるか。それを大切にしています。だから、弊社での仕事はスピード感を重視しています。競争が激しい現代では、良いものとはいえ時間を掛けて作ってしまうと、価値の最大化にはなりません。同業他社に負けないように、スピード感を持って仕事を進めれば、世の中に大きなインパクトを与えられます。 多くの地域金融機関は、メガバンクに比べると経営状態が芳しくなく、地域の中小企業に滑沢に資金提供できていません。しかし、資金移動に関するアナログな部分を積極的にデジタル化することで、地域金融機関は今よりも利益を上げることができ、コストが下がることで与信も変ります。中小企業の資金繰りも楽になり、起業へのハードルを下げ、若者がチャレンジできる社会に繋げられます。
エメラダをどんな会社にしたいですか?
社内のそこかしこでイノベーションが起こる会社にしたいです。まだ小さな組織だからというのもあり、今は私の考えやアイデアをベースに物事が進みます。最初の風穴を開ける現在のフェーズには合致した事業の展開方法だと思っていますが、今後、会社が大きくなり事業も拡大していけば、要所要所でイノベーションを起こさないと、成長は持続しません。 イノベーティブな組織にするには、自ら考えて動く自走型の人材を育成することが重要だと考えます。そのためには、メンバーにセルフマネジメントを実践してもらいたいです。会社が目指す方向や目的を深いレベルで理解し、そこに至るまでの道程や手段をデザインできる、そんな人材が活躍できる会社にしたいと考えています。エメラダが目指しているのは、社会的なイノベーションです。そこに参加する喜びや楽しさを感じてほしいです。メンバーが自尊心や自己実現欲、自己承認欲求を、仕事で満たせる会社を目指しています。
エンジニアへのメッセージは?
エンジニア採用では、カルチャーフィットを大切にしています。既存のメンバーと雰囲気がマッチして、お互いに楽しく働けることが、スピード感を持ってビジネスを展開するには不可欠だと思います。採用フローでは、ほかのメンバーと会話をする場を必ず設けています。趣味趣向は違っても問題ありませんが、基本的な知識レベルが共通していると、話も弾みますし仕事を進める時にもペースが合うと思います。求職者にもエメラダの空気を肌で感じてもらい、会社もエンジニアもお互いに納得した形でスタートできればハッピーです。 FinTech業界は、技術的にも政治的にも壁が高いのは事実です。無責任に何でもチャレンジするのではなく、研ぎ澄まされた感性でビジネスを進めなくてはなりません。翻せば、エンジニアがエキサイティングな経験をできるフィールドだと確信しています。長いエンジニアライフで、いくつもサービスやプロダクトの開発に携ると思います。エメラダであなたの代表作を作り上げてください!