エヌエスティ・グローバリスト株式会社

社会の変化に合わせ、自社の事業に関する可能性を広げるためのチャレンジを繰り返す。そんな特徴あるビジネスを展開しているのが、エヌエスティ・グローバリスト株式会社だ。同社の事業は、ICTサービスを実現するシステム開発を中心にしながらも、現在はデジタルサイネージの制作・拡販事業にも進出し、東京都内の大規模なプロジェクトにも参画する等、ビジネスとして飛躍的な発展を続けている。また、IPカメラシステムを活用した映像ソリューション事業、通信端末の製造・ブランド展開と通信インフラ整備を中心に手掛けるスマートIoT事業、電子カルテや病院システムを開発するヘルスケア事業、太陽光発電システムを統合ソリューションとして提供するファシリティ&エネルギー事業等、多様な事業領域の可能性を最大化するための取り組みを積極的に進めている。

1997年7月に同社を設立した代表取締役社長・山本直氏は、これまでの事業変遷について次のように語る。

「設立当時の事業は、プリンターのトナーを販売することがメインとなっており、その事業での成功から得た収益を基にヘルスケア事業、ICT事業等に進出し、ビジネスの幅を広げてきました。既存の事業で収益を確保し、その成果を基に新たなチャレンジに取り組む。そんな形で、当社のビジネスは進化しています」（山本氏）。

山本氏の営業的手法を武器とし、その成果をベースにしながら時代の先端を行く新たなビジネスを開拓してきたのが、同社の歩みだということだ。その新たな取り組みに関しては、エンジニアや営業スタッフが自身の活動を通じて得たアイデアを基にすることも多く、社員のやりたいこと、チャレンジしたいことを積極的に受け入れることでスタートしたと、山本氏は振り返っている。

「約10年前にいち早く取り組みを始めた太陽光システムの事業に関しても、現ファシリティ＆エネルギー事業部長が発案したものであり、その可能性に懸ける思いに共感したことで、企業としての投資を決定しました。また、IoT事業で通信機器の製造から販売までを手掛けることにしたのも、社内のメンバーから提案されたものでした。自分自身のアイデアを突き詰めて考え、責任を持って提案することで事業として立ち上げることができる。そんな社内ベンチャーのような取り組みができるのも、当社の大きな特徴です」（山本氏）。

多様な事業に積極的に取り組んできた同社には、そのバラエティーに溢れる取り組みで、様々なニーズに応えることができる、という強みがあると言えるだろう。また、時代背景に沿った新たな社会課題を解決する、先見性を持った取り組みができる点も大きな強みだと、山本氏は説明する。

「最初に手掛けたプリンタートナーの事業も、リサイクルや環境保全といった社会課題を意識したことから始まったものでしたし、通信の空白エリア問題を解決することから、スマートIoT事業にもその先見性が生かされていると思います。また、ソリューションをトータルで手掛けることができるのも、当社の大きな特徴の一つ。例えば、ヘルスケア事業で展開するソリューションについては、大手開発企業においては電子カルテのみの提供、代理店を通じてのソリューションの提供という形が一般的ですが、当社の場合は、電子カルテの提供もネットワークやサーバーの構築も自社で一括して担うことができます。それ以外の事業でも、システム、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークに至る全ての面をカバーできる体制になっています」（山本氏）。

あらゆる領域のソリューションを手掛けながら、そのソリューションに必要とされる全ての要素を、自社で担う。一部だけをサービスとして提供するのではなく、ソリューション提供の先頭に立って責任を負うことができるのが、同社の最大の強みだと言えるだろう。その事業展開の今後については、ビジネス規模の拡大と同時に「次の時代を担う世代の育成」にも注力することに主眼を置いていると、山本氏は語っている。

「中途入社の方々も対象にして、現在の事業部長の業務を引き継ぎながら次世代に繋げていける人材を配置することが、今後の私達の大きなミッションだと思っています。もちろん、事業承継すると同時に、その規模も拡大していく。事業の幅を広げることよりも、次の担い手に引き継ぎながら、事業の深みを出していきたい。そんな思いが、今回の人材募集の背景にあります」（山本氏）。

先見性を失わず、責任ある取り組みで総合的なソリューションを提供する。そんな同社の事業スタイルを受け継ぎ、これからの時代の中で自社のさらなる発展をリードできる人材を迎えることが、現在の同社の最重要課題となっているのである。

これまで述べてきた特徴のほかに、同社の環境で感じられるのはどのような社風なのであろうか。山本氏の答えには、成功と失敗を繰り返しながらも、常にチャレンジする姿勢を貫いてきた同社の考えが色濃く出ている。

「一言で言えば、風通しが良いことです。とにかくどんなことでも、誰とでもコミュニケーションを取り、意見を交わせる雰囲気が当社にはあると思っています。この社風があるという事実は、ビジネスを展開する中で問題が発生した場合に、より重要になるでしょう。ミスした場合も包み隠さず報告する、トラブルがあった場合には臆することなく相談する。そうした環境があることは、問題のスピーディーな解決に必要なことだと、私は思っています」（山本氏）。

また山本氏は、社員に対しては常にあらゆることに興味を持ち、自分自身の業務や自社の事業に繋がる要素に、常にアンテナを張っておくことも大事だと語る。そしてもう一つ、時代の流れを敏感に感じ取るための「センシティブな感性」も持っていてほしいと、自身の願いを語ってくれた。

「現在の当社が展開している全事業に関して、今後残っていくかどうかは誰にも分かりません。時代の中で不要なサービスとなれば淘汰されるでしょうし、事業の在り方も時代に合わせて変化するべきだと思うのです。その変化に対応し、時代を感じ取る感性を基にビジネスを変革する。システム開発をベースとしながらもその枝葉として、新しいビジネス要素を取り入れるという考えを、今後当社の事業を受け継いでいくメンバーには持っていてほしいと思います」（山本氏）。

そんな考えを持つ山本氏は、転職に迷う人材や自身のキャリア構築に悩む人材に対して、次のようなメッセージを送ってくれた。

「様々な経験をしてきた私が実感しているのは、どんなところにもチャンスはあり、自分で行動してみなければ結果は分かりません。動けるのであれば積極的に動くべきですし、悩んでいても何も変わることはないでしょう。そんな方々には、ぜひ当社のドアをノックしていただき、あらゆるチャンスを自社ビジネスの発展に繋げる取り組みの形を知っていただきたいです。当社には、キャリア構築に関しても幅広い選択肢がありますので、あらゆることに興味を持ちながら意欲的に日々を過ごしていただきたいですね」（山本氏）。