これまでで一番チャレンジングだったプロジェクトは?
メインフレームとCOBOLで動いていたオンプレミスの基幹システムを、JavaにリライトしAWSへ移行しました。Java化構想がスタートしたのがおよそ6年半前で、AWSへの移行プロジェクトは2020年10月からスタートした一大プロジェクトです。 さらにシステムの刷新だけでなく、今後の成長を見据えた上で開発体制を含めた基盤を整えることが喫緊の課題になっていました。当時はベンダーに頼った開発体制が残っていて、自分たちの手で責任を持ってプロダクトづくりができる環境ではありませんでした。また、ほとんどのエンジニアはこれほど大きなプロジェクトに携わること自体が初めてですし、開発工数の見積もりや円滑な進行管理も難しく、スケジュールが遅れることも頻繁にあったんです。 そこで開発を内製化し、エンジニアがオーナーシップを持って開発できる体制に変えていこうと決めました。そして、「小さく試す」ことを繰り返し、常に定量的に物事を把握していくことで、昨日より今日、今日より明日と常に成長し、その成果が見えるようにしていったんです。そうすることで、プロジェクトの進行も掌握できるようになっていきました。2023年4月にようやく基幹システムの本格稼働をすることができ、現在はさらなる磨きこみや開発のスピードアップを行っています。 今後は事業やビジネスを取り巻く環境が日々変化している状況で、新しい技術を積極的にPayPayカードのシステムへ取り入れて事業に貢献していくことが求められています。自分たちの手でものづくりができる環境となった今、会社としてもエンジニアの成長を後押しするべく、教育研修の拡充など環境の整備にあたっていきたいですね。
仕事をする上で大切にしていることはなんですか?
一つは、常に「ユーザーファースト」であること。私たちのビジネスはユーザーがあって成り立っています。エンジニア組織を見る立場として、社員に常々言っていることがあります。どんなに最先端な技術を使っても、どんなに短い期間で作り上げてもユーザーが使いづらいものを作っては意味がない。作る前にユーザーが何が課題だと思っていて、どう解決するのが良いのかをよく検討するようにと話しています。会社から一歩出ると、社員ひとりひとりがユーザーです。サービスとユーザーのことを一番知っているからこそ、良いサービス作りができるんだと思います。 もう一つは、世の中の変化のスピードは速いので、常に勉強し、成長すること。そして、現場においては小さく試していくことですね。まずは2、3日やってみて、様子を見ながら進めていくようにしています。小さな失敗ならいくらでも取り返せますから、短い期間でたくさんチャレンジを積み重ねて、現状に満足することなく、課題や改善点を見つけて常に進化し続けることが何より大切ですね。
信太さんが今後成し遂げたいことを教えてください
PayPayカードは日本一を目指しています。そのために、他社にあってPayPayカードにない差分を埋めて、さらに他社のクレジットカードにはない魅力を作ることで、ユーザーにとって「使わない理由がない」状態をいち早く作っていきます。 そのための私たちのミッションは、企画をより早く実現させて、ユーザーに届けることです。もちろん、全ていい結果が出るわけではありません。ですので短期間でプロダクトをリリースして、ユーザーからのフィードバックを受け改善を繰り返していくことで、ユーザーにとってより使いやすく、魅力的なサービスにしていきたいと思います。 金融系の業界は、いろいろなルールやしがらみで何か新しいことを始めるにも時間がかかるというイメージを持たれることもありますが、そんなイメージを打破したいです。守るべきところはしっかりと守りつつ、短いサイクルでどんどんチャレンジできるエンジニア組織にしていきたいと思っています。
CTOとして、信太さんはメンバーにどのように成長してほしいですか?
一人ですべてを兼ね備える必要はなく、一つでも自分の得意な分野を確立していくことがエンジニアの成長にとって大切だと考えています。 そして、これからの時代にますます重要になるのは、現状に満足せずに新たな課題や改善点を見つけて開発に取り組んでいく力です。私が20代後半の頃、ことあるごとに「なんで?」「どうして?」と聞いてくる上司がいて、すごく鍛えられたんですよね。常に何歩も先を見ていて、思考のレベルが違ったんです。今日よりも明日、もっとより良いものづくりをしていくために、エンジニア自身が『なぜやるか』『何をすべきか』を考え続け、自分の技術力を使ってユーザーや世の中に貢献しながら成長を続けていってほしいと思います。
最後に、PayPayカードに応募を検討してくれている方にメッセージをお願いします!
PayPayカードのエンジニアのメンバーは福岡と東京の拠点をメインとして業務にあたっていますが、将来的には拠点にとらわれずに日本全国、最終的には世界中どこにいても働ける環境を作っていきたいと考えています。皆さんの今後のライフスタイルに合わせた環境で働いていける、真にダイバーシティな会社にしていきたいと思います。 PayPayカードの魅力はNo.1のサービスを目指していけることです。そしてその過程では、金融業界の常識にとらわれずにユーザーファーストなサービスをたくさん作って、チャレンジしていきたいと思います。 ビジネスの環境も日々変化している状況で、新しい技術をどんどん取り入れて、自ら変化を起こしていくことが求められています。大きなチャレンジだけではなく、小さなチャレンジの積み上げが結果的に大きな成果に結びつくこともあると思います。チャレンジしたい人にはまさに今がチャンスだと思います。 No.1フィンテックカンパニーになる過程を楽しみながら、自分の技術力を使ってユーザーや世の中に貢献していきたい方は、ぜひお話を聞きにいらしてください!