統括事業部 事業部長・高橋 真一氏

アイズでエンジニアとして働く魅力は何ですか？

一つ目は、結果を出した人がきちんと評価されるところです。売上を上げることが一番ですが、エンジニアとして次のステップに進むために勉強して資格を取ったといった場合も評価されます。評価が不透明だと、例えばボーナスの額で不満が出ることが考えられますが、当社ではどのような根拠で決まったのかについても説明できるように仕組みを整えています。 二つ目は、教育ですね。この業界にありがちなのが、技術教育だけに終始してしまうこと。しかし、お客様が求めているのは、ソフトウェアを使う人が本当に使いやすいものを提供してくれることです。これはIT技術だけで解決できるものではありません。超絶難しいプログラムを何万行書くといった話ではないわけです。しかも近い将来、プログラミングに関してはAIに取って代わられるでしょう。その時エンジニアに求められるのは、「お客様にとって使いやすい仕様」を聞き出す力であり、「お客様の立場から見て、価値あるものが何か」をイメージする力です。お客様は、要求の全てを言葉にしてくれるわけではありませんからね。こういった力は技術的知識ではなく、人間力に関わる部分だと思います。

人間力を培うため、具体的にどのような教育を実践しているのですか？

2022年の春から新たな育成手法を取り入れていて、まずは「眼鏡のかけ方」という内容で実施しました。要は、いろいろな視点で物事を見る訓練です。自分の視点だけでモノを見てしまうと発想が限定されてしまうため、多角的に物事を捉える方法について外部講師を招いて指導してもらいました。 研修とは違いますが、感謝日記というものも取り入れています。チャットツールを使って、一日一つ、誰かに「ありがとう」を伝えるという取り組みです。自分のために誰かが動いてくれていることに気付いて感謝することを習慣付けることで、空気のような存在でしかなかった周りの人達が意識の中でよりリアルな存在になり、両者の繋がりも強いものになるので、社内コミュニケーションの活性化に結び付いています。 新たな試みでしたが、何を言っても資格の勉強をしなかった社員が資格を取るようになったり、周囲が気付くほどいい方向へ変化した社員がいたり、着実に成果が出始めています。

教育に力を入れている理由は何ですか？

社員に幸せになってほしいからです。社員は駒ではありませんし、経営者が儲けるための道具でもありません。特に、この業界はモノを売っているわけではなく、社員が活躍してなんぼの世界です。だからこそ、社員が一番大事で、当社の社員が仕事もプライベートも含めて幸せになれる器でありたいと思っています。同じように、お客様や協力会社の方、関わる人全てが幸せになることを目指しているからです。 それには、会社がどうあるかということだけでなく、社員自身もいろいろな考え方を吸収し、人として成長していくことが大切だと思います。そこに多少なりともプラスになれるよう、育成の仕組みはこれからも整備していくつもりです。例えば、スポーツ選手のメンタルトレーニングを応用した育成メニューを模索していること。本番で100%の実力を発揮するためのメンタルトレーニング等がありますが、それはプレゼンで実力を出せない人にも応用できると思います。

高橋さんご自身の仕事観は、どのようなものですか？

あまりいいことではないと思いますが……プライベートと仕事を分けられないタイプです。ただ、既に50歳を超え、子供達も独り立ちできる年齢になってきているので、ここからは残りの人生で何を残すかということを意識していきたいと思っています。気楽な感じで、今いる若手社員達を幸せにできればいいな、と。私自身がどうなりたいというものは特になく、社員や、関わる人、出会った人も含めて、みんな幸せになれるよう、私にできることを模索していきたいです。 その一つとして、当社を「お客様が本当に求めているものをITの力を活用して具現化できる集団」にしたいと思っています。AIがプログラミングを担うようになるまで5年もかからないと思うので、それまでに私ができることは可能な限り実践していきたいですね。

最後に、応募者へのメッセージをお願いします。

本当に素晴らしいシステムを一緒につくりませんか、と伝えたい。素晴らしいシステムとは、難しいプログラムではないし、高級な機能やAIを使ったものではなくて、お客様が心から喜んでくれる、すごく使いやすくて、何なら空気のようなもの。そういうものを、当社であれば形にすることができます。