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auじぶん銀行株式会社

  • IT/Web・通信・インターネット系
  • 金融・保険系

デジタルを駆使する。お客さま視点で考える。そして、期待を超える金融へ。

企業について

ネット銀行の『auじぶん銀行』を運営している、auじぶん銀行株式会社。通信キャリア大手のKDDIとメガバンクである三菱UFJ銀行の出資により、2008年に“手のひらにある銀行”をコンセプトとして誕生した企業である。

『じぶん銀行アプリ』は、円や外貨等の預金、住宅ローンやカードローン等の融資、株式・投資信託やFXといった資産運用等の金融サービスのほか、くじ・公営競技の商品購入までがスマートフォンで利用できるアプリだ。
「“スマホ銀行”を打ち出した日本のパイオニア的存在として、スマホ上で一通りの銀行機能をいかに使いやすく提供するかにこだわったサービスづくりを行っています」と執行役員IT本部長のY.T氏は言う。

こうした取り組みの結果、2023年6月末に預金口座数が530万口座を突破。預金残高は2.73兆円、貸出残高は2.32兆円(2023年6月末)という規模に達している。中でも住宅ローンはインターネット専業銀行最速の約7年6カ月で融資実行額3兆円を突破。加えて「2023年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 住宅ローン 金利」「2023年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 住宅ローン 団体生命保険の充実さ」においてNo.1を獲得している。

なお、住宅ローンにおいては、同性パートナーや事実婚パートナーも連帯保証人および担保提供者として申し込めるダイバーシティ対応をいち早く打ち出している。

“使いやすさ”のこだわりはアプリだけでなく、顧客サポート部門でも徹底。その結果、「(預金/サービス全般に関する)お客さまセンター」「(カードローン専用)ローンセンター」「(住宅ローン専用)住宅ローンセンター」の全3センターが、「HDI格付けベンチマーク」において最高ランクの三つ星を2022・2023年の2年連続で獲得。2年連続の6冠達成はネット銀行初の快挙である。
また、2020年には「auじぶん銀行SDGs宣言」を行い、様々な取り組みを始めている。その中において、顧客がサービス利用時に環境負荷低減に繋がる選択や手続きを行うと、同社が顧客に代わって環境保全団体に寄付を行う『ecoプロジェクト』を実施。この取り組みは、「2022年度グッドデザイン賞」を受賞した。

「これからも、あらゆるお客様に一番身近に感じていただける存在を目指して、新たな体験価値を創造していきます」とT氏は力を込める。

同社は、2008年6月、KDDI株式会社と株式会社三菱UFJ銀行の50%対50%の対等出資により株式会社じぶん銀行として設立された。
数多くの加入者を擁する携帯電話「au」ブランドを持つKDDIは、ユーザーにリーチしやすい強みを持つ。一方、三菱UFJ銀行は金融ビジネスに関する深い知見を持つ。両者の強みを掛け合わせ、日本初のモバイルに特化した金融サービスの提供を目指してのスタートであった。
「当初は、auの『ezweb』の公式サイトとしてauユーザー向けにネット銀行機能を提供するものでした。その後、スマートフォンが急速に普及を始めた2011年にネイティブアプリをリリースすると、既存の携帯ユーザーも大切にしながらスマホへのシフトを進め、徐々にサービスを増やしていきました」(T氏)。

2015年の「スマホ認証サービス」や住宅ローンのネット上での全手続きの完結、2018年のAIを活用した外貨普通預金自動積立サービス等は、いずれも邦銀初の成果だ。

2019年2月にKDDIは同グループの決済・金融事業を統括する100%子会社のauフィナンシャルホールディングスを設立するとともに、KDDIは第三者割当増資によりじぶん銀行の出資比率を63.8%に高めて子会社化。同年4月にじぶん銀行はauフィナンシャルホールディングスの連結子会社となって、社名を「auじぶん銀行」に変更する。そして、auフィナンシャルグループ全体で推進する「スマートマネー構想」の一翼を担う存在になった。これは、auユーザーに限らず、あらゆる人における生活インフラとなったスマートフォンを入口として、グループ各社の連携を強化し豊富な決済・金融サービスを提供していくという構想である。

同社の目指す姿の1つとして、“日本一のスマホセントリックバンク”を目指す構想もある。T氏は次のように説明する。
「スマホユーザーが拡大するとともに、当社のサービスもメガバンク並みに揃ってきて、既存のメガバンクとの差がなくなりつつあります。もはや『auじぶん銀行』はセカンドバンクではなく、メガバンクと競い合う存在となってきているとの自負があります。そこで、メガバンク並みの数千万という口座数や、膨大な取引量を担えるインフラを構築することが課題となっています」

同社のスタート時に構築した勘定系等の基幹システムは、メガバンク並みの規模等を想定したものではない。したがって、大規模な取引においてもスピーディーな決済が可能なシステムインフラを再構築する必要がある。もちろん、ハッキング等を防ぐセキュリティを担保し、ユーザーが安心して使えるようにしなければならない。加えて、変化の激しい環境変化に即座に対応できる柔軟性も求められる。
「“安全”“安心”“変化に強い”というキーワードをテーマに取り組んでいきます」(T氏)。
そしてもちろん、どのネットバンク、スマホバンクよりも使いやすいUI/UXを実現させ続けるという至上命題にチャレンジし続ける構えだ。

2023年7月1日現在、同社の社員数は584名。KDDIおよび三菱UFJ銀行からの人材に加え、他社からの中途採用や新卒採用による多彩な人材の集まりだ。そんな同社は、社内を一つに束ねる「auじぶん銀行フィロソフィ」を掲げている。これは、「目指す姿」「経営の原則」「仕事の流儀」「行動の原則」「心を高める」の五つの章で構成。KDDIのフィロソフィを基に、同社独自で策定したものだ。
「当社が大切にすべき考え方・価値観として、何かを判断する際の基準にしています。IT本部においては、各項目の意味を自らの言葉に置き換えて理解するといった取り組みをしています」(T氏)。

また、人事考課におけるMBOの目標設定に用いることで、浸透・推進が図られている。
組織風土づくりにおいては、IT本部としてフラットな風土の構築が意識されている。T氏は次のように話す。
「本部長である私は、“会いに行ける本部長”を標榜しています。特に銀行等の組織では、本部長という存在は遠いイメージが持たれがちです。そこで、私はいつでも話しかけられる存在としてアピールし、実際に空いている時間には自由に面談のアポを入れてもらっています」

部門トップがこのようにフラットなスタンスを打ち出すことで、部門全体への波及に繋げている。
人材育成においては、階層別や部門別の研修のほかに、個人の自己啓発を全面的にサポート。エンジニアに不足しがちなコミュニケーションスキル等のベーシックな社外講座の受講から、最新のIT事情を探るべく海外のカンファレンスや展示会の参加まで、会社が費用を負担して支援している。
「私自身、海外のカンファレンスやシンポジウムに参加や登壇をし、横の繋がりを深めたり見聞を広めたりする機会にしてきました。その効用を体感しているだけに、メンバーには大いに推奨しています」(T氏)。

働く環境としては、「全従業員の物心両面の幸福を追求する」というauフィナンシャルグループの共通経営理念に従い、福利厚生制度およびその利用の充実が図られている。育児との両立(育休取得率は女性100%、男性40%:2022年度実績)、健康経営施策(健康経営優良法人2023認定)、社内コミュニケーション、各種休暇制度、会員制福利厚生サービス、ドレスコードフリー、フレックスタイムやテレワーク等の導入が挙げられる。

そんな同社IT部門が求める人材像として、T氏は次のように期待を寄せる。
「これだけの規模の業務を600名弱の人数で行うことは、一人ひとりに与えられる裁量は嫌でも大きくなるということです。物怖じせず、チャンスと捉えてチャレンジすることにやりがいを感じる方に来ていただきたいですね。なお、チャレンジに失敗は付きものですが、大きな失敗をしないようマネジメント側が軌道修正します。それをすり抜けたとしたら、マネジメント側の責任です。ですから、思い切ってチャレンジしてほしいと願っています」

募集している求人

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インタビュー

auじぶん銀行株式会社のインタビュー写真
執行役員 IT本部長 Y.T氏

── ご略歴をお教えください。

大学卒業後に独立系のSIerに入社しました。協力会社のプログラマーとして当時の都銀系システム子会社の現場に入り、金融系システムの設計や開発を手掛けます。数年後、汎用機はもう古いと感じて、Windows系のブラウザベースのワークフロー等をコンサルティングの上で導入する会社に転じました。その経営が危うくなるとエレクトロニクスメーカーのシステム子会社と合併し、私はエレクトロニクスメーカーのユーザー向けポータルの構築に携わります。そこでは携帯電話向けのサイトも展開していたのですが、200人近くいた社員の中で専任的にやっていたのはたった一人でした。時期尚早という判... 続きを読む

企業情報

会社名

auじぶん銀行株式会社

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > インターネット/Webサービス・ASP

金融・保険系 > 銀行・信用金庫・組合

金融・保険系 > 銀行・信用金庫・組合

資本金

935億円

設立年月

2008年06月

代表者氏名

田中 健二

事業内容

インターネット専業銀行

株式公開(証券取引所)

非上場

主要株主

auフィナンシャルホールディングス株式会社 78.0% 株式会社三菱UFJ銀行 22.0%

従業員数

630人

本社住所

東京都中央区日本橋1丁目19番1号 日本橋ダイヤビルディング14階

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