執行役員 IT本部長　Y.T氏

ご略歴をお教えください。

大学卒業後に独立系のSIerに入社しました。協力会社のプログラマーとして当時の都銀系システム子会社の現場に入り、金融系システムの設計や開発を手掛けます。数年後、汎用機はもう古いと感じて、Windows系のブラウザベースのワークフロー等をコンサルティングの上で導入する会社に転じました。その経営が危うくなるとエレクトロニクスメーカーのシステム子会社と合併し、私はエレクトロニクスメーカーのユーザー向けポータルの構築に携わります。そこでは携帯電話向けのサイトも展開していたのですが、200人近くいた社員の中で専任的にやっていたのはたった一人でした。時期尚早という判断だったのでしょうが、逆に将来性を感じて携帯電話の公式サイトを構築しているベンチャーに移ります。自社サイトや他社サイトの開発を通じて携帯サイトの知見やスキルを深めました。当時、公式サイトとしてネット銀行が出始めていて、キャリアの最初に金融システムを手掛けた上にPCや携帯サイトを経験していたことから、自分のキャリアを集大成するつもりでネット銀行に転じました。そこでスマホアプリの立ち上げや事業化を一から手掛けたのです。その後、自分として“やり尽くした感”を抱いていたところ、auじぶん銀行に入社していた以前の同僚から商品づくりの支援を相談されたことを機に、2012年8月、当社に入社しました。ここにはまだまだやれることが沢山あると感じたことが動機になりましたね。

IT本部をどういう部門にしていこうと考えていますか？

日本の金融システムは当局の厳しい規制がありますが、もう少し冒険できる部分があると見ています。その最たるものが、お客様にいかにスピーディーに、気軽に使っていただけるかのUI/UXです。もちろん、高度なセキュリティで安心・安全に使っていただける基盤をしっかりつくった上でのことですが、IT部門としてこうした土台づくりをまずは行いたいと思っています。 これが出来上がれば、これからの世代は難しい基盤部分を意識せず、お客様が喜ぶサービスや機能づくりに力を集中してもらえるようになります。まさにそこが我々にとっての競争の最前線だからです。お客様は、気軽にスマホ銀行アプリをダウンロードし、少しでも使いにくければすぐ削除して別のスマホ銀行に移るでしょう。だからこそ我々は、いかに使いやすく、安心・安全なスマホ銀行のサービスをつくるかに力を尽くしたいと考えています。そのために、海外の同業等の情報収集も怠らずに続けていきます。

Tさんの仕事観をお聞かせください。

半分趣味のような感じですね。システムやアプリを考えることが好きなんです。デバイスも好きで、かつては10種類ほどのスマホを輸入し、ぶら下げて歩いていた時期もありました。「Tさんが来るとWi-Fiが食われる」と不評でしたが。 そんな好きなことを、会社の力を借りて我が事のようにダイナミックにチャレンジさせて頂けているので、仕事はまさに趣味と実益を兼ねている存在です。 このことで何より大事だと思うのは、仕事を心底楽しめていることですね。

社員に対して、御社でどんな仕事をしてほしいかの思いをお聞かせください。

自分がそうだからというわけではありませんが、よく「興味が持てることを探して取り組んでほしい」と話しています。もちろん、当社に入社した時点では何かしら好きなこと、こだわりたいことがあったと思いますが、日々の現実の中で摩耗し、“やらされ仕事”に陥る可能性があるからです。そうではなく、常に関心のあることに楽しく取り組んで、高い成果に繋げてほしいと思っています。 その点、当社はtoCのサービスを手掛けていて、「これは自分がつくった」という実感が持てるメリットがあります。運用は、自分の子供を育てるようなやりがいが感じられると思います。 また、この会社にいる以上、仮に会社が潰れるようなことがあっても、どこでも通用するスキルを身に付けてほしいとの思いもあります。スマホ銀行で培ったスキルや経験は、これからの社会には引っ張りだこの対象だと思っています。 今回、「Green」ではIT企画や開発、インフラ、運用、社内SE、DX等あらゆるポジションで募集しています。求職者の方は、やりたい仕事がきっと見つかるはずです。また、入社後のジョブチェンジも柔軟に対応していきたいと考えています。やりたいことができない、やりたいことが見つからないという方でも、ぜひご応募ください！

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか？

小さなトイプードルを飼っていて、オフタイムはもっぱらこの子に尽くしています。よくペットショップに行って、この子が喜びそうなおもちゃを買い与えては壊され、を繰り返しています。 犬を飼い始めてから写真を撮るようにもなって、最近ではフイルムでの撮影にこだわり始めているところです。 また、学生時代に取り組んでいた弓道を再び楽しみたいと思っています。学生時代、段位は四段の取得を目標にしていたものの、三段までしか取れませんでしたが、全国大会に出場しました。背中がピッと伸びて精神統一できる上に楽しいので、ぜひ再開したいですね。