エンジニアキャリアのスタートから、エイシル立ち上げに至った経緯を教えてください
高校を卒業して都内のソフトウェアハウスに入社したのが1988年です。 当時は汎用機・メインフレームと呼ばれる大型コンピュータで開発していた時代で、お客様の基幹システムを開発していました。 その後、製造業の営業職に転身しましたが、やはりエンジニアの仕事に戻りたいと思い、2000年問題でエンジニアが不足していた時にIT業界に戻りました。 その後、2003年5月に株式会社エイシルを立ち上げることになりました。 創業の背景はいくつかあるのですが、当時のIT業界は、ハードな労働環境の割に、エンジニアに対する待遇は悪く、社会から正当に評価されていないと感じていました。 そんな状況を改善する為に、「エンジニアファースト」の会社にしようとエイシルを立ち上げました。
設立時はどういった状況でしたか?
エイシルの立ち上げ時、12人の仲間がついてきてくれました。ほぼ全員が前職の会社の同僚で、大半が当時の私の先輩方でした。私よりも年下だったのは3人だけで、そのうちの1人は、今も私とデスクを並べて総務/経理の業務を担当してくれています。 前職の会社は少し変わった組織体制で、上司であるマネージャーを自分の意志で選べました。 そして、エイシルを立ち上げた時についてきてくれたメンバーは、みんな私をマネージャーに選んでくれていた人たちです。なぜかみんな独立志向のあるエンジニアで、私が独立すると言ったらついてきてくれたんです。 売上の見通しもない状態で独立したのに、よくついてきてくれたと思います。 こうして、志一つで独立し、先輩エンジニアに支えられながら、何とか今日まで会社を続けることができました。最初に仕事をくれたお客様の部長が、今は当社で顧問を務めてくれています。人の縁に支えられて今があると、改めて感謝しています。
どんな人に仲間になってほしいですか?また、入社後のキャリア形成についても教えてください。
成長意欲があり、自分の仕事に誇りを持つエンジニアと働きたいです。 私たちもそういった社員の成長をバックアップするべく、SES会社として社内の環境を整えています。 その為に、エイシルでは、個々の能力や希望にあわせてスキルアップできるよう、活躍の場大きく2つ設けています。 1つ目は、コンサルティングフェーズで活躍できるエンジニア。 エンジニア自身がクライアントとのコミュニケーション能力やリーダーシップのスキルを持ち、お客さまのニーズを理解し、最適なソリューションを提供できる能力を学んでいただきます。 2つ目は、スペシャリストとして活躍できるエンジニア。 特定の領域で深い知識や経験を持ち、その知見を活かして、具体的な業務やプロジェクトに貢献できる力を培ってもらいます。 そうすることで、自身の市場価値を高めてそれぞれのキャリアプランを構築してほしいと考えています。
SDGsについての取り組みを教えてください
エイシルでは、企業としての在り方や、自社が取り組むシステム開発などのサービスにSDGsを落とし込んでいます。 例えば、「すべての人の健康的な生活と福祉の促進を目指す」というSDGsの3番目の項目にちなみ、SDGs寄付型私募債を発行しています。 また、すべての従業員が働きやすい環境づくりを進めているのも、SDGsの取り組みの一環です。 そして、「多様性」も大切にしています。 先程お伝えしたように、エンジニアが自らのキャリアを選んで成長できるよう社内環境を整備し、子会社である株式会社MRIでは、外国籍のエンジニアも積極的に採用しています。 全てのエンジニアが主役として活躍できる会社として、MRIをグループで運営しています。 今後も、さまざまな考えや想いを持ったエンジニアの希望に添える会社を、グループ一体となって作り上げていきたいと考えています。それぞれの人がその人にあった環境・ポジション・役割でお客様・会社、そして社会に貢献できるように努めていきます。
長谷川代表が仕事をする上で大切にしていることは?
個人的に大切にしているのは、相手のことを「自分事」とすることです。自分だったらどうするだろうと、相手の立場に我が身を置いて考えるようにしています。会社の経営判断や制度を作る時も、社員のことが念頭にあります。常に彼のベストの方向になるように判断したいと思っています。 千葉からスタートしたこの会社ですが、名古屋に子会社を持ったり、関東圏だけでなく日本全国へとビジネスを広げています。これは、冒頭に申し上げた「エンジニアファースト」という理念と想いを少しでも広げたいと考えているからです。 私にとって仕事とは「自分を表現する手段」です。世の中の課題にソリューションを提供し、特に地域社会の発展に貢献したいという想いが根本にあります。 個人的に、エネルギーや資源についても関心があるので、いつかその方面で仕事を通して社会貢献していければと思います。