最初に金山様のご経歴を聞かせてください。
ITに関するビジネスに興味を持っていたことから、新卒でシステム開発企業に入社しました。その会社ではC言語やJava言語による開発を担当していましたが、2年間勤務した後にフリーランスとして独立。Javaを使ったWebサービスの開発や、コールセンターのシステムなどを担当していました。その活動を2年間続けた後に、前職での上長だった当社の先代代表にお声がけをいただき、役員として入社。2023年7月から代表取締役に就任し、現在にいたっています。 フリーランスとして活動する中で、1人のエンジニアとしてやれることには限界があると実感するようになっていた私は、お誘いを受けた際に「会社であれば何か面白いことができる」と思ったことを覚えています。仲間と共に何かを成し遂げたい、1人ではできないことを実現したい。そんな思いで入社したこともあり、代表取締役となった現在は、今後いろいろなチャレンジをしていきたいと考えています。
御社の強み、特徴はどのような部分にあるとお考えですか?
風通しの良い社風こそが、当社の特徴であり強みだと思っています。社員の意見は積極的に取り入れるという方針があり、実際に約4年前にはクラウドの技術を習得して業務に生かしたいという社員の声から、AWSを使ったサービス開発への取り組みを始めました。その成果として、オンラインミーティングの日程調整からURL発行までを簡易化するWeb面談予約システム『MEETUS』という新たなサービスが生まれたというわけです。 この風通しの良さは、社員一人ひとりとしっかりと向き合い、理解しようとする雰囲気が経営側にあるからだと私は考えています。1on1ミーティングなどを通して関係性を密にしながら、何でも言える雰囲気をつくり、仕事に関するやり取りだけではなくコミュニケーションを重ねていく。その結果、社内の意見交換も活発になり、新しいことへの意欲が生まれていると思っています。
ご自身が代表取締役に就任した後、変化したことはありますか?
お話した1on1ミーティングのスタートはその1つだと思います。社員と密な関係を築くことで自由に意見できる雰囲気をつくり、自身の思いを言語化できる、発信力を発揮できる人材が活躍のチャンスをつかめるようになったことは、大きな変化だと私は考えています。もともと若い社員が多いこともあり、オープンな空気の中で個性を発揮できる環境ができてきていると思います。 また、人材の採用基準を見直したことでメンバーたちの意識が変化したことも感じています。以前は、技術に関するスキルや意欲を中心に選考過程を進めていましたが、現在は「会社を育てることへの興味」「経営への意識」に関する素養を重視するようになっています。自分のことだけ、目の前の仕事だけに集中するのではなく、会社全体を見ることができるかどうか、という視点で採用に取り組むようになったのは大きな変化なのではないでしょうか。
社員の方たちとのコミュニケーションで気を付けていることはありますか?
私自身が心掛けているのは、とにかく相手の話を“聞く”ことです。会話を進める中で、社員の話に対して自分の意見を述べたり主張をしたくなるタイミングが必ずありますが、その気持ちを抑えながら、一旦は全ての話を聞くようにしています。その理由は、社員が自分の思いを話しやすい雰囲気をつくりたいからです。 そして、社員に常に話しているのは、全ての取り組みに“優しさ”を持って臨んでほしいということ。例えば、作業の報告に関して「この情報も入れておこう」という優しさがあれば余計な手間を掛けることが避けられますし、開発に関しても「この機能があれば使いやすい」「これは煩雑になる」という気持ちを持つことで、質の高い構築や提案が可能になります。相手の立場に立ち、相手の気持ちを理解する。その思いは、自身の心掛けにも、社員たちに求めたいことにも共通している考えなのです。
御社の理想とする姿について教えてください。
当社には「人生を応援する」「創意工夫する」という事業テーマがあります。当社が手掛けるB to Bビジネスにおいては、パートナー企業を勝たせるための応援となる取り組みを徹底する。また一緒に働く社員やクライアント側の担当者まで、全ての人々を応援する。それが私たちの共通理念であり、接する方々の人生をリアルにイメージして応援する存在となることが、当社の理想とする姿なのです。 その応援するために必要となるのは、技術力だけではなく、密なコミュニケーションや信頼関係の構築を可能にする“人間味”だと思っています。システム運用のサポート役、コンサルタント、開発プロジェクトのチームリーダー等、関わり方はそれぞれ異なりますが、全てのシーンで人間力を発揮し、優しさを持って相手のことを思いやることで、その理想を実現できると、私は考えています。