株式会社フォーミックス

株式会社フォーミックスはWeb制作、システム開発、インフラ構築など、ITをベースとしたサービスを提供する会社だ。
「イメージとしては、企業の情報システム室のような役割の仕事をしています。システムは作って終わりではなく、その会社でどういう使われ方をすれば有効かという視点を持って、コンセプト策定から設計、開発、サポートまでをワンストップで手がけていることが特長です」。
こう話すのは、同社の創業メンバーの一人であり、取締役COOの中栄進氏だ。


フォーミックスの設立は2004年。社長の金子聡志氏と創業メンバーは、主に基幹システムの開発を手がける会社での同僚同士だった。時代の潮流を読み、Webの仕事にチャレンジしたいという思いで起業した。
「社長の金子は人に好かれるタイプ。自然と周りに人が集まるんです」と中栄氏が言うように、金子氏を中心に仲間が集まった。ほぼゼロから顧客を開拓する形でスタートし、今に至る実績を積み上げてきた。


当初、案件獲得のキーとなっていたのが社長の金子氏の人脈や営業力だ。元々金子氏は技術畑ではなく、営業のキャリアを持つ。
「自分のテリトリー以外のところでのも自然と人間関係を作れる人」とは中栄氏の金子氏評だ。
人間関係を構築し、ビジネスを展開する力に長けた金子氏がとっかかりをつくり、取引が始まりさえすれば、あとは成果物で評価を得る。そこから次の案件や、新たなクライアントへと仕事が広がった。


現在、案件は大手企業のシステムもあれば、中小規模の会社の経営課題に寄り添い、戦略立案からシステムの企画、運用までをワンストップで請けるようなものもある。
企業のコーポレートサイトや会員サイト、ECサイト、はたまた某大手通信キャリアのバックエンドのシステムなど、業界や領域に偏りはなく、幅広く手がけてノウハウを蓄積してきた。
フォーミックスのコーポレートサイトには、そんな実績の一部が紹介されている。40人弱という会社規模に比して、規模感のある大きなプロジェクトを多く手がけていることも、同社の特長だ。

フォーミックスが今後、積極的に力を入れようとしているのがサポートのサービスだ。同社が開発を担ったシステムでなくとも、サポートサービスを提供しようという試みで、24時間、365日対応の体制を整え、本格的にこの領域に参入する意向だ。マンパワーや専門性の問題から、多くの会社において、システムのサポートに専業の人員を配置するのは難しい。必然的にアウトソースのニーズは大きくなるが、サポートサービスをメインにやっていこうという会社は数少ないのが現状だ。

フォーミックスには、数々の案件で培ってきた技術と経験、そしてワンストップでシステムソリューションを提供できる強みがある。サポートの領域でその専門性を十分に発揮することに加え、サポートを入り口にして既存のシステムの改修や新たなシステムの開発など、一歩踏み込んだ提案や案件獲得にもつなげていこうという作戦だ。

すでに始動しているプロジェクトや受注が決まっているプロジェクトもある。今後はさらに営業活動に力をいれ、サポートサービスの受注を増やしていく。会社の収益という観点からは、サポートの案件が増えれば当然、安定収益が増える。サポートから派生して開発へ、そしてその運用も含めたサポート領域の拡大といった好循環も期待され、会社の持続的な発展に大きく寄与するサービスとなるだろう。サポート事業は、今が立ち上げ期にある。この事業の拡大と歩を合わせる形で会社全体の社員数も増やし、現在は38人の体制を、近いうちに50人程度の規模にまで拡大したい考えだ。

そんな同社でのやりがいは、やはり、小規模な会社ならではの色々な経験ができるということに尽きるだろう。様々な種類、規模の案件に対して、迎え撃つのは少数精鋭のメンバーだ。必然的に一人でこなす仕事の範囲は大きくなる。それも細分化された仕事担うのではなく、お客様の要望や状況に応じて自ら考え、問題解決に導くスタイルだ。様々な経験を通じて自らを成長させたいという人には、打ってつけの環境と言えそうだ。

サポートサービスを成長戦略の柱に据え、ワンストップサービス推進の起爆剤ともしたいフォーミックス。「サポート」にフォーカスして、その仕事の魅力や求める人物像を聞いた。「課題に対して貪欲に取り組める人が向いているのではないでしょうか。開発だと、理想は頭に置きつつも、納期や予算もあるなかで、どこかで着地点を見つけることが求められます。一方でサポートは、妥協してしまうと、それがいつか大障害につながりかねません。理想を追い求められるという姿勢が必要だと思います。」と、話す中栄氏。このサービスの立ち上げと拡大を担い、奮闘中だ。

これをお読みの人のなかにも、もしかしたら開発と比べてサポートは地味というイメージを持つ人がいるかもしれない。だが決してそんなことはない。「サポートは調査に近いと思います。調べることに楽しさを感じる人や、課題をとことん追求し、解決したいという人には、非常に奥の深い仕事だと思います」（中栄氏）。

電話対応とエスカレーションが仕事ではない。フォーミックスが求めるのは、電話を受けて自ら原因を究明し、トラブルの解決までができるプロフェッショナルな人材だ。クライアントからも、そこまでの裁量を得る形で仕事を請け負っていく。

案件も様々だ。一プロジェクトをずっと担当するのではなく、異動し、様々な案件を経験する。派生する開発の案件に携わることもある。これらの過程で、エンジニアとしての力量は確実に上がるだろう。さらにサービス立ち上げ期の今、意欲と能力のある人にはぜひ、責任ある立場で活躍してほしいとも、同社は考えている。

会社は今、大きな目標を掲げ、新たな道を切り拓こうとしている。ここで自分の可能性を試してみたいという気概のある人を待っている。