リズム株式会社

リズム株式会社は、不動産投資用中古ワンルームマンションの販売会社。投資用マンションにはいいイメージを持っていない人もいるかもしれない。強引な電話営業のイメージを持っていたり、予定通り運用成果があげられなくて大切な資産を失った人の話を聞いたりしたことがあるかもしれない。リズムは、そんなマンション投資の悪いイメージを払拭してくれる会社だ。

そもそもマンション投資は、しっかり管理・運営すれば、利回りの悪くない投資先である。しかし、問題点が2つある。家賃収入の下落と空室率だ。
「投資マンションを販売して終わりという短期的な関係ではなく、お客様と長期的に良好な関係を築ける投資不動産会社を目指しています。独自のクローラー技術で蓄積したデータや地理情報システム「GIS」を活用して、エリア特有の『経年減価』『駅乗車人員数』『緑化状況』『商圏力』『アクセス』などの観点から客観的な調査を行い、各駅の『駅力』を数値化し“将来の不動産価値”の見える化を可能にする重要な情報の一つとして、お客様に開示しています」（代表取締役・齋藤信勝）

物件にとって重要な情報を独自の技術と経験で集めて適切に開示するだけでも、家賃が下がりづらく入居率が高いマンションを購入する目安につながるが、リズムの戦略はそれだけで終わらない。中古マンションを魅力的にリノベーションする「REISM（リズム）」ブランドを展開している。

「リノベーションで魅力的な住まいを作り、住みたい人の行列を作るのが『REISM』の基本戦略。リノベーションで付加価値を高めることで、空室率を下げ賃料の下落も防げます。33種類のシリーズを用意して、入居者が自分のセンスに合致した部屋に住むことができます」（マーケティング事業部 ライフスタイル事業部 リノベーション事業部 部長・挽地裕介）

シリーズ化することで、エリアを選ばない住まい選びが実現するという。目黒の物件を探している人でも、同じシリーズの部屋が開けば、門前仲町でも入居してくれる。「REISM」は、入居中の物件も公開し、入居中の物件にはウェイティング機能がある。チェックした物件が空いたら通知が届くシステムだ。

「不動産は分業が発達している業界。投資マンションを販売している会社の多くは販売に専念し、入居者の募集やマンションの管理は、不動産管理や仲介会社に任せているケースが少なくありません。当社は、リノベーションブランドを自社で開発しブランドを大事にしているため、マンション仕入れから販売、入居者募集、不動産管理まですべて自社で行っています」（挽地氏）

投資用マンションを販売するだけではないため、リズムのお客様は投資家だけでない。入居者もリズムの大切なお客様なのだ。入居者を集めることが、投資家の利益に直結している。そのために、同社では「REISM」ブランドの旗の下、不動産事業以外にも積極的に乗り出している。

例えば、「REISM STYLE（リズムスタイル）」。リズムなヒト・リズムなマチ・リズムなモノ・リズムなおカネにフォーカスして、情報発信するREISM公式のウェブマガジンだ。REISMのマンションに住んでいる人へのインタビューや、REISMのマンションがある街の魅力を掘り下げた記事などが掲載された、東京ライフをエンジョイするためのメディアである。

「リズムの理念は『RE:ISM＝再生主義』。古くなったものに新しい命を吹き込むのがREISM流のライフスタイル提案です。入居者にもREISMブランドのファンになってもらい、REISMのマンションに住む価値を高め、同時に将来REISMのマンションのオーナーとして資産運用をしてもらう戦略でもあります」（齋藤氏）

REISMの公式オンラインストアでは、家具やインテリア雑貨、キッチン雑貨などを取り扱うほか、古着やフード・ドリンクまで購入できる。さらには、自社でカフェ「REISM STAND（リズムスタンド）」まで運営している。

「東京・渋谷にあるリズムスタンドは『自分らしく、賢く東京で暮らしたい』と願う多くの人たちに向けたオープンコミュニティカフェ＆ダイニングです。“おふくろレシピ”を厳選してメニュー化し、REISMのリノベーション部屋を再現した空間で、お母さんの優しさが詰まった食事を味わってもらえます」（齋藤氏）

リズムスタンドは、ただのカフェではなく、REISMブランドの情報発信基地でもある。入居者以外でも気軽に利用できるカフェだが、REISMリズムの入居者のコミュニティを形成する場であったり、入居や投資を案内するアンテナショップのような存在であったりする。

「リズムスタンドは、REISM入居者のたまり場をイメージして作りました。いわゆるファンマーケティングの一環でもあり、ブランディングの前線基地でもあります。REISMブランドを肌で感じられる場所で、資産形成やリノベーションに関する本が自由に読めます」（齋藤氏）

こうして大切にブランドを育てることで、REISMの入居希望者が増えて人気物件になり、投資家にとっては「家賃の下落」「空室率アップ」どころか、高い賃料設定で入居待ちの状態ができて、資産運用が成功する。

「REISM入居者が将来資産形成を考える年齢になったとき、REISMでマンション投資を選んでくれるようになります。こうして、入居者と投資家がつながることでREISMブランドはさらに発展します。今後は、投資信託や保険など、ライフスタイル全般でREISM流のサービスを提供していきたいと考えています」（齋藤氏）

「東京ライフを仕立て直す」をコンセプトにしたトータルライフスタイルブランドとしてREISMを展開するリズム株式会社。ブランドコンセプトを実現するため、お客様とは気軽にコミュニケーションしたいと願っている。そのため、同社で働くスタッフはみんなフランクな雰囲気を持っている。投資不動産会社の人はパリッとスーツで決めているイメージもあるが、同社のメンバーはみんな服装もカジュアルだ。

「カジュアルな中にも確固たるプロフェッショナル意識を持ったメンバーが多い会社です。宅建の取得率が7割を超えています。不動産のプロとして宅建は持っていてほしいという会社の考えから、営業の人間だけでなく、管理部門で働く人も所得しています。不動産会社らしくない会社にしたいという代表の思いがあり、オフィスもリノベーションして、クリエイティビティを刺激して発想を豊かにしてくれる環境が整っています」（挽地氏）

社員を大事にする会社で、福利厚生も充実しているおり、残業もほぼなし。社員はみんなプライベートを充実させているという。
「東京ライフを楽しんでもらう会社の社員だけに、みんなそれぞれのスタイルで日々の生活をエンジョイしています。社員の中には、自らオーナーとなって不動産投資で資産運用している人も。会社がバックアップしてくれるから、働きながら資産運用ができます。自分たちがお客様に提案しているビジネスを自分も享受できるため、社内にもREISMブランドを愛している人間が多いです」（挽地氏）

リズムのメンバーは仲が良いのも特徴。同社では毎月、決起会がある。月の初めに全社会議を行い、午前中に仕事を終わらせ夕方前にはみんなで飲み会に突入するのだとか。

「就業時間内なので、基本全員参加です。社内に事業部がたくさんあるため、セクション化してしまう恐れもあり、社員間のコミュニケーションが生まれる場として大切にしています。セクション間に壁を作らず、風通しのいい環境が会社を成長させてくれます。事業の幅が広く、好きなことをさせてくれる会社なので、不動産のスペシャリストになりたいと希望する人材と、いろんなことを経験したいと思っている人材が入り混じっています」（挽地氏）

運動会や社員旅行など、イベント事も多いというリズム。「生活を楽しもう！」という思いにあふれ、会社として社員にも目一杯楽しんでほしい気持ちが随所で伝わってくる。中古マンションをリノベーションしている会社だからというわけではないが、人材も中途が大半。独立して一緒にREISMのブランドを広める働き方も受け入れてくれる。だからこそ、パーソナルブランディングも推奨し、どんどん個人でスキルを伸ばしてほしいと願っている。