株式会社メイクィット

株式会社メイクィットは、ホテル・ゲストハウス等の婚礼会場における売上向上と業務効率改善にフォーカスした自社システムを提供する企業だ。
システムの機能追加や改善・導入・運用保守といった開発業務はもちろんのこと、経営コンサルティング、会場写真・動画撮影、店舗デザイン、Webマーケティングや広告運用に至るまで、必要なソリューションをワンストップで提供できるのが強みである。
既存事業のさらなる拡充を目指すと共に、現システムの機能をベースにして婚礼以外の業界へも横展開を進める。その他にも、toCアプリ等、全く新しい自社プロダクト開発にも意欲を見せる。
新たな成長局面を迎える同社は、原動力となる人材を求める。

創業者の代表取締役 樺沢重貴氏は、婚礼会場の運営や婚礼サービスをグローバルに展開する大手ブライダル企業の創業メンバーであり、役員を務めていた人物だ。
婚礼にまつわる一連の業務を全て経験しながら、業績が良くない式場のコンサルティングを担当。いくつもの式場を建て直した実績を持つ。
体得したノウハウをシステム化して事業展開を行うため、2005年8月に設立したのが同社だ。婚礼会場に特化したシステムを展開する背景を理解いただけただろう。システムの特徴や機能については、次章で詳しく紹介する。

こうして、自社開発のシステムを軸にして全国の婚礼会場に向けて事業を展開する。
その後は婚礼事業に精通する樺島氏の豊富な経験を活かし、コンサルティングサービスを開始。日常的に婚礼会場のマネージャーやスタッフと接するコンサルタントは、リアルな現場の声を拾い上げる。コンサルタントが吸い上げたニーズは即座にエンジニアへ共有され、新規機能や改善へ活かされる。少数規模でカジュアルなコミュニケ―ションの同社には、部門や職種による隔たりがない。そのため情報伝達がスピーディーだ。
システム導入後は、エンジニアが直接担当顧客を持つためユーザーとの距離はさらに近くなる。アジャイルにシステムをブラッシュアップできる体制が整っているのだ。

総合業務支援クラウドサービス『ES』は、ブライダル事業の業務サポートと売上向上を実現するために考え抜かれたシステムだ。
開発を担当するシステム部シニアエンジニア 名古屋武氏に話を聞いた。
「式場は来場受付や来場者アンケート等、紙ベースの情報が多く、社内での見積もりや予約台帳はエクセルといったように、形式も集積場所もバラバラ。業務効率が悪く、売上向上に繋がらないという課題がありました。課題解決のために自社開発したのが『ES』です」
当初はスタッフの業務効率改善機能を搭載したベーシックなシステムとしてスタートした。

そこから時代の変化に対応し、ニーズに則した機能追加と改修を重ねる。
「婚礼会場を探すお客様は、会場の公式サイトや婚礼総合情報サイトから来場予約を入れる方が多い。そこでお客様が入力した情報を一括集約するシステムと連携することで、ESではスタッフがお客様情報を入力する手間を省きました。直近ではコロナ禍の時勢を反映して、スタッフがリモートで作業できる機能の追加も行っています。ユーザー・スタッフの声やコンサルからの意見等を聞きながら、エンジニア自身も常に何が必要かを考えて開発を進めています」と名古屋氏は話す。日々アップデートを重ね、現場と共に進化し続けるシステムなのだ。

また『ES』は、売上向上に効果を発揮するのが大きな特徴である。
「媒体ごとの集客数や1組当たりの来館費算出による費用対効果、媒体のレイアウトやビジュアルの変更が来館実績にどう影響したか等、多くのデータを紐付けて分析できます。そこから課題を抽出して、具体的なアクションプランを立て実行することで、売上向上を実現します。業務効率化を行うシステムは他社にもありますが、分析機能を搭載して売上向上にダイレクトに貢献するシステムは他にありません」
婚礼業務の全体像を把握する同社だからこそ、売上向上に向けた具体的な改善策を示すことができる。さらに写真撮影や店舗パースの作成等、デザイン上の施策にも対応できるのが強みだ。
名古屋氏はエンジニアのやりがいについて、「お客様と近い位置で話して、自分の考えを反映しながらシステム作りができることです。自社システムなので、スケジュール面での裁量を持てるのもいいですね」と話す。

好評な『ES』は装花の販売管理や美容事業管理、レストランの売上管理等、婚礼事業以外にも展開が始まっている。今後はその領域をさらに拡大していく計画だ。

オフィスは代官山駅から徒歩1分という好立地にある。壁にはアートが飾られて間接照明が置かれる等、こだわりを感じるインテリアだ。フィギュアやゲーム機もあり、モダンながら遊び心を感じる空間になっている。
広いテラスにはバーベキューセットがあり、業務後に皆で一緒に食事を楽しむこともあるという。
フォトグラファーやデザイナーといったクリエイターが在籍するせいか、エンジニアが主体の開発会社とはまたひと味違った空気感だ。
「リラックスして過ごせるオフィスらしくないオフィス」がコンセプト。独自の雰囲気に魅力を感じたという社員は少なくない。

前職までの経歴や現職の内容は多岐にわたるが、感性の部分でどこか共通するものがあるためだろうか、社員仲はとても良い。
コロナ禍以前は、一緒に海外旅行へよく出かけていたという。
「社員に対して色々なモノに触れて、新しいコトを経験してほしいという考えを持つ代表です。海外旅行や遊びによく連れて行ってくれて、開発機材や新しいガジェット導入にも積極的。社員のことを考えてくれるのが伝わります。堅苦しいのが好きじゃない人が多くて、リーダーもフランクです。ギスギス感がないので、過ごしやすいですね」と名古屋氏。
実際同社ではここ数年退職者が出ていない。設立から16年以上経つが、離職率は3％を切るという。

最近はリモートワークが増えたが、活発なコミュニケーションは変わらない。
「一般的なコラボレーションツールの他、エンジニアが企画して開発した社内SNSを活用しています。業務のことだけでなく、日常的な様子を気軽に伝え合ってオフィスに出社した時の会話のきっかけになっています。コミュニケーションを重視するカルチャーなので、週に数回は対面するために出社しています」
仕事をする上では自己裁量でやりやすい方法を取ればいいという考え方だが、コミュニケーションではオフィスで顔を合わせての対話を大事にする。
そうして集う中で、開発部門では新たなプロダクトづくりの構想が上がっているという。
「アプリ開発に興味を持っているエンジニアが何人かいるので、技術を学びながら企画を話しています。新しい人からのアイデア出しや、こういうことをしてみたいという提案は大歓迎。何かやりたいことがある人や新しいチャレンジをしたい人には、すごくやりやすい環境だと思います」と名古屋氏は言う。
自由でクリエイティブな環境で実力を発揮したいと感じたならば、是非コンタクトを取ってほしい。