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インタビュー画像執行役員 パートナー 武藤 祐希氏

ご略歴をお教えください。

 日本と韓国で学部時代を過ごし、英国のKing’s College Londonで修士課程を修了後、Big4の2社を経て、現職に就いています。キャリアのスタートは、IT/DXを通じたロードマップ策定やグループガバナンスのテーマに従事していましたが、当時の憧れのパートナーに影響され、2年目からは、経営戦略で特にM&Aや事業ポートフォリオ見直し等のストラテジー領域に特化するようになりました。  テーマとしては、中経/長期ビジョン策定や事業ポートフォリオ見直し、M&A/JV組成といったアライアンス戦略、成果報酬型で短期間に数百億円程度のコストダウン・全社BPR、分社化/HD化、ターンアラウンド等、短期的な財務価値の向上だけでなく、ステークホルダーを意識した中長期的な企業価値向上をテーマに、CxOアジェンダに直結するコンサルテーションを中心に手掛けています。  重工業や防衛、電力や鉄道/物流といったインダストリーのクライアントに深く入ることが多かったですが、最近は金融、総合商社や小売業のクライアントにも入らせていただいております。クオンツ入社後は、創業フェーズということもあり、インダストリーを問わず、経営・事業変革に関わっています。  私のキャリアは、「人との出会い」としての縁と運に生かされていて、幸運なことに、どのファームでも経営をリードするレイヤーのパートナーに公私ともに可愛がっていただいたり、社内でも緊急性が高い案件や全社改革の案件に入ることが多くありました。一方で、グローバルでのコンサルティングファームにおける、経営と執行のバランスをとることの難しさを目の当たりにすることもありました。  そんな中、弊社代表の佐上との出会いは、予想していない形で突然訪れました。佐上については、若干27歳で創業、東証プライムに約3年9カ月で上場を果たした優秀な経営者として認識していましたが、正直、彼と仕事をすることは当時全く想像していませんでした。  当時の私は、本当の意味でクライアントに価値を提供し、時価総額や株価に直結するような経営戦略を提供するサービスやスキームについて、コンサルタントは何ができるのか深く考えていました。そんな中で、幸運に東証プライムの経営者である佐上と、日本企業の価値やこれからの日本経済というハイレベルなテーマを議論する機会があり、対話を重ねるうちに、「DXの時代のその先も、クライアントが変革を起こし、徹底した成果にこだわることに寄り添うコンサルティングファーム」を創るということで、問題意識やビジョンがクリアになってきました。  35年前、日本企業は、世界の時価総額ランキングのベスト10に7社を占めていましたが、今は米国や中国にその座を譲っている状況です。佐上は経営者の立場で、私はコンサルタントの立場で日本と日本企業を元気にしていきたいとの思いは同じでした。  最終的には、自分のキャリアの理想像や変化、そのスピードについて、もっとも良い意味でイメージがつかなかった、佐上といういわば「令和の経営者」のもとで今までにないコンサルティングファームを自ら創ることを選択しました。

御社をどういう会社にしていこうと考えていますか?

 事業会社発のコンサルティングファームとして、短期的には大きく2点でクライアントに貢献したいと考えています。まず、約3年9ヶ月で上場を可能にした、徹底した生産性向上や業務効率のノウハウや型を強みしたIT/DX、生成AIのノウハウを活かしたテクノロジーコンサルティングサービスです。また、グローバルで未上場も含め約4.5億社のデータベースを活用したM&Aやアライアンス・PMIに始まり、時価総額や株価に直結するIR/CFOアドバイザリー等のストラテジーコンサルティングサービスです。  中長期的には、時価総額や株価向上に直結するDX/経営変革を伴走経験を有したコンサルタントが、自ら経営者として企業側に移り事業展開したり、金融機関とも提携しプリンシパル投資等を手掛け、日本企業のコーポレートガバナンスの実質化や企業家のアニマルスピリッツ再生を行うなど、日本企業の変革を一番近いところで見届けるコンサルティングファームに成長させたいと考えています。

そのために社員に対して期待することや、社員が御社でどのように活躍してほしいかの思いをお聞かせください。

 コンサルティングファームと聞くと、ファイナンス領域のご経験やMBAといったスキル・マインドセットがないと思われる方も多いかもしれません。しかしながら、当社は「クライアントファースト」や、「日本に拠点があるクライアントの成長に寄与したい」、「経営コンサルティングを通じて、企業と従業員の価値向上に貢献したい」、「志を同じくする仲間とともに誠実に助け合って成長したい」等のマインドやカルチャーフィットを重視しています。  もちろん確かに、企業変革の裏付けとしての論理的思考力や仮説思考力等を備えていることは望ましいです。学歴や職歴についても、コンサルタントの表層的な一部分ですし、 大切なのは素直に自分に向き合い、オープンマインドで吸収できる力だと思います。  何よりも、自身や組織の成長と、クライアントの成長とを重ねて考えられるような方は大歓迎ですね。企業もコンサルタントも、そう簡単に成長も変革もできません。マラソンランナーの伴走者のように、クライアントのペースを合わせて、時にはしかり励まし助け合う関係を構築することに、モチベーションを感じるかが重要だと思います。

武藤さんの仕事観をお聞かせください。

 祖父は、昔中小企業の経営者として印刷工場を経営していました。経営責任を一人で背負う姿を近くで見て、幼いながらも「経営者は常に孤独だ」と感じていました。そんな祖父を助ける仕事はないものかと考えた末に、経営コンサルタントという職業を知り、志すようになりました。  私自身のルーツは、日本と韓国にあり、学生時代の多くも海外で過ごしたので、多様性や個性の尊重は、成長の根源だと信じています。学生時代から夢をみていた職業につけていることは幸福ですし、この仕事は本当に大好きです。もちろん、経営課題の解決は困難なテーマであることが多く、最近はホッとできるのは移動のタクシーや飛行機の中だけ、という時もあります。それでも、クライアントから求められ、期待されると応えないわけにはいかず、「ありがとう」のその一言で苦労は報われることになります。  クライアントの課題は、千差万別で、同じPJは二つとありません。私は、時にPJは、 芸術作品にも共通するような創造性を感じおり、時間の経過とともに変化し熟成すると考えます。中には、クライアントの経営者自身がどうしたらいいのか見当もつかない、グチャグチャな絵画もあります。それを、経営者と話しながら一つひとつ素材を整理して、作品に仕上げていくプロセスは非常に楽しいと感じます。経営のタイミングや判断如何では、PJの価値は別れることもあると思います。ただ、数年経つとクライアントから「今になってあの時のディスカッションの意味がわかった」等、改めて評価されることがあり、まるで絵画作品が時代によって再評価されるように、そんな面白さも感じています。

オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?

 家庭と自分の時間を大切にしています。息子とサッカーをしたり、一緒に絵を描いたり、家族で出かけたりと、至って平凡な日常ではありますが一つ一つを大事にしています。  一人の時間も大切にしていて、神社仏閣を訪問したり、自然に触れたりして精神的な満足感を得ることが多いですね。最近は、スパ・サウナを通じた美容の研究や、絵を書いたり陶芸に挑戦するなどクリエイティブな活動に挑戦することが多いです。

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リクルーティングマネージャー 青川 渡
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