株式会社MIRAIt Service Design

「MIRAIに生きる。私達のDXイノベーションで未来をプロデュースする。」を掲げ、ITサービスの設計から開発、運用までを担う株式会社MIRAIt Service Design。SIベンダーとして、確かな技術と信頼性の高いサポートを展開し、顧客の期待を超える価値を提供している。

同社は、外資系のSIベンダーである株式会社 Beyondsoft Japanより、戦略的な分社化を目的として2016年4月に設立された。前社を含めると20年以上の歴史があり、当時より取引を続けている顧客もいるほど信頼も厚い。また、親会社は東証プライムに上場しているポールトゥウィンホールディングス株式会社であり、安定した経営基盤を確立している。

同社のサービスはSES、受託開発、自社開発の三つに分かれている。主な事業はインフラ構築運用とアプリケーション開発の二つで、インフラ構築運用では、サーバー構築、ネットワーク構築、セキュリティ管理、クラウド基盤設計構築等をカバーし、各分野に精通したエンジニアが在籍。一方、アプリケーション開発では、企業の業務をシステム化・効率化することが多く、金融、物流、官公庁等、幅広い業界で実績を持っている。

元請け直案件またはエンド直案件がほとんどで、顧客と近い距離で上流工程から携わっている。そのため、プロジェクトの初期段階から深く関わることができ、顧客のニーズに即した提案や解決策を提供できることが強みだ。高品質な技術と万全のサポート体制から顧客との信頼関係も深く、主要取引先には富士通株式会社、NEC、東芝デジタルソリューションズ株式会社等、大手企業の名前がズラリと並んでいる。

今年で9期目を迎える同社だが、さらなる成長を目指して事業を拡大中だ。現在の収益は、SESが75%、受託請負および自社開発が25%という比率だが、これを50：50にすることが直近の目標だという。受託開発および自社開発の方が利益率は高いという理由もあるが、それよりも同社が重きを置いているのは“人材の育成”だ。エンジニアの原石達を集めて、案件を通じて成長できる環境を提供し、一人前のエンジニアを育成することを目指している。

プロジェクトへのアサインは、今後身に付けたいスキル等を部門長と相談した上で決定していく。理想のキャリアビジョンの実現に最適な案件にアサインすることで、エンジニア一人ひとりが成長しやすい環境を提供しているのだ。また、新しいプロジェクトに参加する際には、必要な知識を身に付ける準備として、2週間程度の研修期間が設けられている。そのたびに新しい技術を吸収できるため、エンジニアとしてのスキルセットが日々広がるだろう。

同社は設立当時から自社開発にも注力しており、これまでに複数のサービスをリリースしてきた。日中の拠点間をスムーズに接続するためのクラウドネットワーク『MIRAIt Network』や、非常用バッテリーの遠隔監視システム（特許取得技術）等があり、中には、社員のアイデアから事業化され、収益化できているサービス『Al-RollCall』もある。これは、白ナンバーでのアルコールチェック義務化に伴い、同社の顔認証システムとアルコール検知器を組み合わせたサービスで、まさに時代の需要に沿ったソリューションと言えるだろう。

このように、同社には社員の積極性・主体性を大切にするカルチャーがある。このカルチャーについて、人事部の阿部竜也氏は次のように語る。

「当社のバリューは『言われた通りにやる“Worker”→お客様が望まれるサービス提供の“Designer”になる。』です。社名に『サービスデザイン』という言葉が含まれていることからも分かるように、自らサービスをデザインしていこうという精神を大切にしています。お客様から指示された通りに対応するのは、社会人にとって大切な能力です。しかし、当社ではそこからもう一歩進み、ただ言われたとおりにやるのではなく、自分の考えやアイデアを伝えていくことに価値があるとされているのです」

そんな同社は、受託案件に携わる「SIベンダー」から自社サービスを開発する「サービス・プロバイダ」への転換を図っている。現在、自社サービスの開発や最新技術の導入を目的とした研究開発に注力しており、その開発費用は億単位にまで上っているそうだ。今後も研究開発に注力し、クラウド時代に求められる自社サービスの開発を進めていく。

従業員数は200名を超え、平均年齢は39.8歳。近年は20代の中途入社、新卒の入社が増えており、年功序列制度は完全に廃止されている。やる気や実力さえあれば、若手社員でも大いに要職に就くチャンスがあるのだ。実際に自社開発部門のエンジニアが、30歳手前で部長になったケースもあったという。

社内の雰囲気はフラットで、役員とコミュニケーションを取る機会も多い。本業以外に複数の委員会があり、メンバーは各部署から各年代を集めて構成。普段の業務で関わらない役員と交流することで、自分の意見や考えを述べる良い機会になっているという。

また、代表が中国籍ということもあり、社内の15%ほどが外国籍というグローバル企業でもある同社。外国籍の社員は日本語能力試験のN1レベルを所持している人がほとんどのため、社内のコミュニケーションはスムーズだ。そんな中、新卒入社2年目の社員が「より現場でスムーズにコミュニケーションが取れるように、社内で日本語講座を行うのはどうか」と提案。見事採用され、今では提案した社員が自ら講師となり、日本語を教えているそうだ。

客先常駐が多い同社だが、社員同士の交流を図るために、入社式や新入社員歓迎会、社員旅行等、様々なイベントが催されている。また、定期的に役員によるエンジニアに向けたマインドセットの講話を実施。そのため、中途で入社した場合でも横の繋がりが生まれ、同じ方向を見ながら共通のビジョンに向かって進むことができる。そして、年末には全社総会が開催され、社員の表彰式が行われる。1年間で特に会社に寄与した社員を表彰する最優秀社員賞には、社内はもちろん、クライアントからの評価や信頼度が高い社員が選出される。

「プロジェクトの中で、新しい視点が必要な案件が立ち上がることになった時のことです。とある社員が、その案件に最適なスキルを持った人材を社外で見つけてきて、リファラル推薦しました。結果的にその人は採用され、即戦力としてプロジェクトに参加しています。この推薦した社員の主体性と行動力が評価され、26歳という若さで昨年度の最優秀社員賞に選出されました」（阿部氏）。

このように自分の考えやアイデアを伝え、積極的に行動することが評価される同社。そのため「新しいサービスを立ち上げたい」「こういった取り組みが会社にとって必要だ」という意見は大歓迎だ。常に挑戦しやすい環境が整っているため、創造力を発揮し、アイデアを形にしたい方にとっては最適な職場になるだろう。