代表取締役・矢田 憲自氏

設立以来、着実に成長を続けている要因をお話しください。

設立以来、お客様が求める効果を最大化することを目的に、事業の成長につながるよう、様々な期待に応えてきたことが最大の要因であると自負しています。 当社は既存のお客様や取引先からのご紹介をメインに成長してきました。Webサイトのジャンルは問わず、様々なサイトを制作いたします。中でも集客を目的としたSEOに強いサイト作りにこだわっており、その効果や成果を実感していただいているお客様も多く、それがご紹介のフックになっていると思われます。また、ディレクターのスピーディーな対応力にも定評があり、納品後の追加発注のご依頼が多いのも特徴です。 また、作って終わりではなく、ホームページを運用する中で出てくる改修や修正等のサポート対応も重要視しており、少人数体制の中でサポート専属部隊を持ち、スピーディーな対応を心がけています。 Web制作事業の収益源は三つあります。一つは保守運用サポートの月額費用です。当社の保守・運用サポートは他社に比べると割安だと思われる事が多く、サイト制作を受注したお客様のほとんどが保守・運用サポートを契約してくださいます。そのランニングの積み上げが一つ。二つ目が、納品後に運用していく中で発生する有償の改修案件です。そして三つ目がホームページの新規制作・リニューアル案件です。 当社は、制作段階で必ず、Webサイトの運用をスタートした後の分析環境もしっかりと整備します。それによって修正や改修もしやすくなり、お客様がPDCAサイクルを回しながらビジネス成果を上げられます。それがお客様の満足度にも繋がっているものと思われます。

DX支援事業についてお話しください。

当社が行っているDX支援は、顧客管理業務と営業管理業務のデジタル化です。世界で最大級のユーザー数を誇る「Zoho CRM」というツールの、日本国内ではまだ約20社しかない認定パートナーとしてお客様を支援しています。 DX支援事業をスタートしたのは、あるお客様から「Zoho CRM」の導入について相談を受けたことがきっかけです。実際に調べてみたところ、費用の割にCRMとSFAの機能が充実しており、マーケティングオートメーション（MA）も低コストで取り組めます。UIも優れており、どのような業種にも対応でき、ノーコード・ローコードで使い勝手も良いことから、事業化しました。当社自身も、それまで使っていた管理ツールからZohoに乗り換えて、研究しながら知見を蓄えています。 元々当社は集客に強いホームページ制作を得意としてきた会社です。ホームページのお問い合わせフォームから来たデータがCRMに自動的に取り込めるように連携できたり、チャットボットを簡単に設置できたり、ホームページとも親和性が高いサービスなので、ホームページのリニューアルとセットで導入されるお客様もいらっしゃいます。 未だに顧客情報をアナログで管理されているお客様が多いため、今後、成長が見込まれる事業です。まだ当社の売上に占める割合は小さいですが、着実に実績が増えています。

企業理念やビジョンの再構築に着手したきっかけをお話しください。

現在はVUCA時代であり、時代の大転換期だと言われています。そして様々な社会課題が生まれています。気候変動や環境問題、格差社会、貧困問題、様々な課題があります。そういった深刻な状況にある今、企業としての在り方が問われていることを実感し、社会の役に立つ企業を目指したいと考えたことがきっかけです。 当社は創業以来、「中小企業をサポートする」と言い続けてきましたが、ビジョンとしては弱いと感じていました。当社はWEB制作やDXを柱に事業を行っていますが、AIが発達すれば、作るだけの仕事は需要も価値も下がり続ける一方です。ありがたいことに現在は成長を続けていますが、10年後、20年後、長期的な視野でBloomBaseという価値を高めていくことを考えた時に、このままでいいのかという思いがありました。 また、私が会社経営の目標として掲げているのは単純に売上規模や企業規模の大きさではありません。それよりも社員の幸せに重きを置いています。社員を幸せにするためには社員にしっかり還元しないといけないので、利益を残さないといけない。そのために、売上や利益を求めます。 経営者の仕事で最も大事なことは未来を創ることです。何のために会社があるのか、何のために働くのか、この会社で働く意味や労働そのものの意義を考えて、単に仕事を覚えるだけではなく、人としての在り方を学び、一人一人が社会に価値を提供できる人間に成長してほしいと思っています。 自社の利益だけではなく、従業員はもちろん、地域や社会、地球へとビジネスの世界観を拡張し、その上で今自社にできることを足元からやっていく。そういった「在り方」を言語化し、企業理念やビジョンに落とし込みたいと考えています。

社員の皆さんに求めることをお話しください。

まずは基本的なことで言うと、相手の立場になって考えることできて、何事にも感謝できるかどうかは大事なことだと思っています。 最近、社員の皆さんに伝えていることは、期待以上のものを提供してお客様に感動を与えようということです。それは納品するホームページをはじめとする成果物もそうですが、納品するまでの過程で各役割の中でできることがあると思います。打ち合わせ段階を含めた仕事全体を通して、お客様の期待以上の価値を、自分にしかできないやり方で、何かしら提供していこうということを伝えています。一人ひとりがそれを意識してやることで、お客様の満足につながり、会社も成長していきます。 お客様の成長のために一人一人が成長し、結果会社も成長する、そうゆう循環を大事にしていきたいと思っています。

最後に求職者の方へメッセージをお話しください。

当社はメンバー同士、仲の良い会社です。全員真面目で、目の前の仕事は全力で取り組みます。周囲に配慮することや助け合いの重要性も理解しているメンバーばかりですので、今後人数が増えても、その文化は継続できるよう努めたいと考えています。 そして、時代の変化に合わせ、当社も現在変化している最中です。その変化を楽しんでほしいですし、自分の仕事に対する思いや挑戦したいことを教えてほしいと思います。より良い未来のために一緒に成長していきましょう。