エンジニアとしてHOKUTOの事業に携わる意義は何だと感じていますか?
当社は「より良いアウトカムを求める世界の医療従事者のために」をミッションに掲げ、医師や医療業界が抱える課題の解決に寄与するプロダクトをつくり届けることに力を注いでいます。それを実現することには非常に大きな意義があると感じています。 エンジニアとしてのやりがいで言えば、医療業界のサービスとして高いレベルで求められる品質やセキュリティといった基準を満たしたうえで、医師にとっての利便性や使いやすさを追求したプロダクトの開発に携われる点だと思います。 高い基準を満たすためにエンジニアとしての技術的力量も問われますし、その上で医療従事者や医療企業のためになるプロダクトにしていくにはどうしていくべきかを考えたうえで開発できるので、挑みがいがあると思っています。
前職と比べた時、HOKUTOの開発組織や風土の特徴は何だと思いますか?
前職では、エンジニア組織も数百人規模と大きく、プロダクトごとや機能ごとにチームが分かれている状態でした。分業化されたチームそれぞれにミッションが設定され、その中で最大限の成果を求めていました。エンジニア組織としてもかなり成熟していて、ルールやガイドラインといったものも整備されていました。 一方、当社のエンジニア組織はまだ十数人という少数精鋭のチームで、プロダクトも1つに集中しています。それぞれ作業分担はしつつも、全員が一つのプロダクトを見ているため、プロダクト全体やチーム全体を見通すのはそれほど難しくありません。メンバー間で相互に助け合いながら、共通の目的に向かって開発できるというのは大きな違いだと感じています。 また、今後エンジニア組織や体制を整えていくうえで、ルールやガイドラインを策定していく機会も増えていますが、私だけが「こうしたい」とトップダウンで決めて押し通すのではなく、私が出したものに対してメンバーからも忌憚なくフィードバックをもらい作り上げていく。「オープンに議論して意思決定していく」という会社の「Be Open」というバリューを体現しながら進められているのも特徴なのかなと思います。
開発部門のカルチャーはどのようなものでしょうか。
今の当社のエンジニア組織は過渡期にあります。成熟した企業のようにルールや文化が整備されている組織ではなく、かといって起業したばかりで何もなさ過ぎる無秩序状態でもなく、少しずつ整ってきているような状況です。 まだまだ改善の余地、「伸びしろ」がある状況に対して、これまでの経験や技術的な観点から一緒に開発体制を整えていったり、エンジニア組織の文化を醸成していくことができる部分が、大企業にも走り出しのスタートアップにもない魅力だと思っています。 また、私の理想とするHOKUTOのエンジニア組織は、「質とスピードを両立できるエンジニア組織」です。よく質とスピードはトレードオフだと言われますが、私はトレードオフではなく両立できるものだと思っています。 両立するためにはとても険しい道のりになりますが、少しずつでもコードの質、開発フローの質を高め、リリース後に発生する不具合を減少させていけば、その分ネガティブなことに費やす時間を次の開発に充てることができ、開発のサイクルも早くなっていきます。少しずつでも技術的負債を解消していけば、短期的には少し時間がかかっても中長期的に見れば技術的負債による開発の質の低下を防ぎ、余分にかかる時間を減少させることができます。 そうしたことを地道に積み上げ、質もスピードも両立できる強い組織にしていきたいと思っています。 こうした点に魅力を感じてもらえたら嬉しいなと思っています。
今のタイミングでHOKUTOにjoinする魅力は何だと思いますか?
品質管理体制の構築に着手し始めたと話したように、今の当社は過渡期にあります。成熟した企業のようにガチガチに固まった組織ではなく、かといって起業したばかりで何もなさ過ぎて不安になるといったフェーズは抜け出しています。HOKUTOという会社をより良くしていくため、今後の事業成長に耐え得る組織強度を強化していくために改善すべきところがまだまだあるという環境だからこそ得られる経験値は間違いなくあると思います。 私が理想とするのは、スピードと質を両立できるエンジニア組織です。世の中では、スピードを追求すれば質が疎かになるし、質を求めればスピードは落ちるものと考えられています。しかし、私は両者がトレードオフのものだとは思っていません。卵が先か鶏が先かという話になってしまいますが、例えば、テスト手法やルールを構築してリリース前にきちんと不具合をつぶしておけば、リリース後の不具合対応の負荷が減り、削減できた時間を次の開発の質向上に使うことができます。次の開発の質が上がれば不具合はますます減っていく――そうやって適切なタイミング・適切な技術的負債を解決していくことで開発のスピードも上がっていくというのが持論ですね。その理想に向けて、私と意見をぶつけ合いながら進んでいける人を求めています。
最後に応募者に向けてメッセージをお願いします。
医療系のプロダクト開発と聞くと、セキュリティ面や品質に対する高いハードルから敬遠してしまう人がいるかもしれません。確かに、そこを疎かにするわけにはいきませんが、そこを乗り越えてプロダクトを成長させ価値を創出していくことや、エンジニア組織として過渡期にあるこのフェーズで一緒に成長していく経験は非常に貴重なものになると思っています。 臨床支援アプリとして一定のポジションは確立しているものの、医療業界全体からいただいている期待に応えるべく、よりプロダクトを進化させていく仲間が必要です。 「より良いアウトカムを求める世界の医療従事者のために」という当社の思いに共感し、その達成に向けてエンジニアリングで挑んでいきたいという方にお会いできることを楽しみにしています。