株式会社インターネットマーケティングソリューション

株式会社インターネットマーケティングソリューション（IMS）は、集客特化型・業界特化型B to BのWebマーケティング支援を手掛けている企業である。同社では、経営幹部となる人材を求めている。

同社の特徴は、売上の80％ほどを物流業界のクライアントが占めていること。大手総合物流企業をはじめ、倉庫系、輸送系など50社ほどの物流業界各社を顧客としてきた実績を持つ。しかも、100％直取引だ。
「広告代理店などが介在すると、コミュニケーションに余計な負荷やバイアスがかかり、顧客重視のサービスを阻害するので直取引にこだわっています」と代表取締役社長の栗栖康治氏は強調する。

強みの一つは、物流業界紙出身の専門コンサルタントと協力し、物流サービスを利用する企業のニーズに応えるコンテンツ作成、SEO、リスティング広告を組み合わせた包括的なコンテンツマーケティングである。
その他、集客に特化したホームページやランディングページの制作、アクセス分析、CMS運用、WEBプログラミングにおいてもノウハウを磨き込んでいる。
「ユーザー企業は、物流サービスをWEB検索で探す場合が多いです。そこで、“物流”や“3PL”といったキーワードで上位表示されるノウハウを蓄積しています」（栗栖氏）。

ちなみに、物流業界以外では、自動車教習所や私立大学、大手学習塾、民間教育機関、不動産会社のWebサイト制作・運用や広告運用等のマーケティング支援サービス実績がある。

もう一つの大きな特徴が、生成AIの活用だ。栗栖氏自身が生成AIに大きな関心を持ち、自らがエンジニアとなって様々な機能やサービスを開発し、劇的な業務効率化と顧客サービスの向上に繋げている。
例えば、マーケティング施策効果レポーティング業務の自動化により、これまで時間を要していた業務を大幅に効率化しています。『これによって、より高いコストパフォーマンスを提供できるようになりました』と栗栖氏は胸を張る。

同社は、栗栖氏が2004年に有限会社インターネットマーケティングソリューションとして創業し、2006年に株式会社に変更した。

創業の経緯は、書店でたまたま手に取った一冊の本がきっかけで、そこに書かれていたインターネットビジネスに興味を持った。
「卒業後にベンチャー企業に入社し、自分も独立したいと海外留学してMBAを取得したのですが、どんなビジネスをやるかで悩んでいたのです。当時はネットバブルの崩壊後でしたが、インターネットビジネスにはまだまだ可能性があると感じていました。何より初期コストがかからないことが大きな魅力でしたね」と栗栖氏は述懐する。

そこで自らも情報コンテンツ販売やアフィリエイトなどを始めると、さっそく反響を得た。そんなユーザーの中に「ホームページをつくって集客してほしい」というニーズを寄せてくる企業があった。
「チャレンジとして仕事を引き受けたことがきっかけで様々な依頼に対応する中でWebマーケティングが面白くなり、そこからWebマーケティング支援全般に業容を広げていきました」（栗栖氏）。

そんな中、2008年に人の紹介で物流コンサルタントと出会い、意気投合する。そのコンサルタントは物流業界のポータルサイト運営に関わっていたが、クライアントのWebマーケティング支援要請に応えられるスタッフを探していたのだ。
「その人と組むことで、より強力な体制ができると考えて提携を決めました。以来、物流業界に特化してお客様を広げるとともに専門性を深め、経営基盤を固めていきました」（栗栖氏）。

今後の成長戦略としては、まずは生成AI活用によるサービスの拡充が挙げられる。先述のレポーティング業務の自動化のほか、Web関連の問題解決やユーザーの関心に応じたコンテンツ提供を支援するような独自のサービス開発にも積極的に取り組んでいます。

そして、栗栖氏はIMSのほかに越境ECサービスなどを手掛ける株式会社トレードジャパンを設立し、調理器具・玩具・ゲーム・雑貨等を中心に、Made in Japanの逸品を海外に紹介・販売するビジネスにも力を入れている。
「日本の良さを海外に広めていきたいと思っています。IMSに入社いただいた方が希望すれば、こちらの業務も手伝っていただけます。IMSと併せて、事業の可能性が広がっていくと自負しています」と栗栖氏は話す。

2024年10月現在、同社の陣容は栗栖氏のほかに4名のメンバーが在籍。サービス運営方針としては、クライアントのニーズに応えることを第一とする“カスタマーファースト”に徹している。
「お客様が困っていることがあれば、Webマーケティング支援以外のことでもできるだけ対応しています。例えば私の場合、システム開発会社への依頼が遅れていた機能修正をこちらで引き受け、開発を進めることでご満足いただけたケースもありました。」と栗栖氏は言う。

こうした方針のもと、同社では直取引であるメリットを生かしてメンバーが直接クライアントの担当者とやり取りし、ニーズを聞いて対応し評価される経験を積むことができている。
「その評価内容を人事考課の主要な要素として昇給昇格に繋げています。お客様の役に立てていることを実感でき、自らの評価にも繋がっているので、メンバーにとってはやりがいが大きいと言えるでしょう」（栗栖氏）。

少人数による自由な環境も特徴的だろう。例えば業務時間。定時は10～19時（実働8時間）であるが、ある女性メンバーは本人の都合で8：30～17：30で働いている。働く場所もハイブリッドだ。
「ただし、この募集で求めている幹部社員は当面はフルでオフィスに出社し、私と密に意思疎通をしながら業務をしてほしいと考えています」（栗栖氏）。

物流業界の専門知識は、OJTを基本に業界誌の購読や栗栖氏からの情報シェアで習得している。「必要に応じて、関連するセミナーの参加費用も会社が支援します」と栗栖氏。

同社が求めている人材像について、栗栖氏は次のように期待を寄せる。
「いずれ会社を経営したいと考えている方に加わっていただきたいです。資質としては、論理的思考力や素直さ、強い向上心があること。加えて、ITやAIに高い関心があり、AIツールを業務に取り入れている方だと嬉しいですね。当社ではChatGPTを法人契約で導入し、全社員にアカウントを付与しています。業務においては、ChatGPTの活用が必須となっています。」

いずれ起業したいがその前に事業運営の経験を積んでおきたいといった人材には、同社の募集しているポストは魅力的に違いないだろう。