最初の起業は大学在学中だったんですね!どのような学生時代を過ごしたのですか
正直に言ってしまうと、苦労ばかりでした……。 初めは“お金を稼ぐこと”に関心が生まれ、間借りして大学生向けの飲食店を運営しました。それが予想よりも上手くいったんです。次に思い切って仮想通貨に挑戦したのですが、大失敗してしまい……。そこからしばらくお金に困る生活が続きました。家族には迷惑をかけたし、友人と食事へ行くにも「お金がない」なんて相談できなくて、辛かったですね。 なんとか挽回しようと、広告関係のインターンでビジネスを始めました。“お金への渇望”がエネルギーになったのか、こちらも短期間で利益が出て、わずか2カ月程度で元通りの生活ができるようになりました。ここで広告運用は利益率が高いことも分かり、「この領域で起業しよう!」と立ち上げたのが、現在のアクシスホールディングスです。 社会人経験がないのもあり、金融リテラシーと営業スキルを付けようと野村證券へ新卒で入社しました。
お金で苦労されたんですね。アクシスホールディングスを立ち上げてからはいかがでしたか
証券会社を退職して経営に本腰を入れると、こちらも早々に利益が出ました。プライベートでも生活が潤い、憧れだった高級マンションに住む夢も叶いました。でも「あれ?何かが違う……」と思ったんです。お金はコンプレックスだっただけで、私の人生の目標ではなかったんですよね。 そこで「自分の幸せとは何か」を再定義しました。過去に心から喜べたことを思い返してみると、大切な仲間と信頼を築く時間や、自分の行動が誰かの役に立てた瞬間が浮かんだんです。 一方で、お金に苦労した身として、安定した基盤を持つことも大切だと痛感していました。そう考えると、“経済面の豊かさ”と“心の豊かさ”の両方で誰かを支えることが、自分にできることであり、自分のやりたいことだと気付きました。 そこからは利益を出すことに加え、“チームビルディング”を徹底して良い組織をつくろうと、会社を軌道修正しました。そこで改めて設立したのが当社です。
現在の伊賀さんにとって、仕事とは何でしょうか
仕事とは、「幸せな人生を歩むための一番大きな手段」だと考えています。もっと言ってしまえば、“人生を面白くするためのおもちゃ”という感じでしょうか。そのため私としては、あまり仕事とプライベートをはっきりと分けてはいないかもしれません。 成長する機会も、人間関係を築くのも、仕事が圧倒的に多いし、生活の中でも長い時間を占めるのが仕事です。せっかくなら充実したものにしたいじゃないですか。 実際、仕事で本気で涙を流すこともあります。新しく立ち上げたプロジェクトで、大変な苦労をしながら試行錯誤して、やっとのことで成果を出せた瞬間、メンバーと一緒に泣きながら喜びました。甲子園を目指す高校球児のような感覚かもしれません。大きな夢を仲間と追いかけて達成する瞬間が、私の生きがいになっていますね。
本当に“仲間”が生きがいになったんですね。御社のメンバーへの思いを教えてください
まず長所は、みんな「仕事が楽しい」と感じながら、日々真摯に取り組んでくれていることですね。その気持ちが伝わってきて、私もさらに仕事が楽しくなります。「どのように行動すれば成果に繫がるか」を真剣に考え、主体的に動いてくれるメンバーばかりです。だからこそ同じ視座でディスカッションでき、具体的に話を進められます。優秀な仲間がいるおかげで、当社も次々とプロジェクトの成果を出し、会社の目標も達成できているんです。このように、成果に対する高い意識や行動力はほとんどの人が持っています。 一方で、さらなる仲間の成長や会社の発展を考えると、まだまだ伸び代もあると考えています。例えば、俯瞰的に考える力。「チームや会社の最適解」を的確に判断できる人は、マネージャーや経営陣としても、とても心強い存在です。こういった姿勢を持つ人がもっと増えれば、成長スピードも速まるのではないでしょうか。
最後に、伊賀さんのリフレッシュタイムを教えてください!
やはり仲間と過ごすひとときはリフレッシュタイムでもあり、大好きな時間です。先日は「山部」と呼ばれる社内の登山部のメンバーで、山梨方面に行ってきました!また、仕事終わりにもよく仲間と食事に出かけます。お酒を交わす時もみんな仕事の話ばかりで、ついつい熱く盛り上がってしまいます。 代表としてチームビルディングに力を入れていると言いましたが、あまり“努力”しているとは思っていません。「オフの時間も一緒に過ごしたい」と思えるようなメンバーばかりです。 こう考えると、やはり私の働く意味は“仲間”にあるんだなぁと感じます。この点は絶対に譲れません。心から大切だと思える仲間を、今後も増やしていきたいですね。