メンバーのより良い人生を支えたいと考える重松さん。ご自身の人生観が変わったのはいつですか
当社を設立するきっかけにもなった、心から尊敬するAさんに出会えたことは大きなターニングポイントです。彼と出会った翌日に、会社へ退職届を出してしまうほどの衝撃でしたね。 彼は私と4歳くらいしか変わりませんが、当時、20代半ばにして達観した考えをお持ちでした。自身のインフルエンサーマーケティングの会社もかなり成長していました。Aさんに憧れた私は個人事業主として独立し、一人社長も経験しました。その中でAさんは、自分には決して何もリターンがないのにもかかわらず、私に様々なアドバイスをくれたんです。独立してからつらいこともありましたが、彼のおかげでやってこられたと思います。相手の人生を心から思って助言する――。そんな彼のマインドは、今の私の価値観になっています。 一時期はAさんの会社へジョインして、立ち上げ期に携わらせてもらいましたね。当社設立のタイミングで離れましたが、今でも当社との取引が続いています。
素晴らしい出会いでしたね。御社を立ち上げてからの思い出はありますか
いろいろと思い出はありますが、やはりメンバーと困難を乗り越えた経験は強く印象に残っています。 当社は未経験者を多く採用していることもあり、メンバーが新しいことに挑戦する場面は珍しくありません。挑戦に失敗は付き物ですが、中にはクライアントの信頼を失いかけてしまう深刻な事態もあったんです。このアクシデントで、社内のムードがどんよりとする時期もありましたね。何より、失敗を招いてしまった本人は一番落ち込んでいました。「ここで私が彼を見放したら、彼の成長は止まってしまう」と思いました。 そこで私はとにかく彼に寄り添いながら、仕事の基本的な姿勢から一緒に見直していきました。このリスタートで次第に彼の気持ちは上向きになり、仕事への意識もかなり変わりましたね。 Aさんから教わったように、私も仲間を心から思い、その人の人生を支えたい。それが一つ叶えられた出来事だと感じています。
メンバーにも伝えている、重松さんの仕事の姿勢を教えてください
顧客ファーストになり、「クライアントのためにはどうするのがベストか」を考えることです。各プロジェクトで企画や手段等を決定する時、「それって本当にクライアントのためになる?」という意識を常に持つように伝えていますね。 例えば社内に不都合な条件を断ったり、当社の有利な方法で提案したりするメンバーがいれば、一度考え直すようにアドバイスしています。仲間を思い、自社の利益を優先したくなる気持ちも分かります。しかし、クライアントのための施策を愚直に考え、一緒に目標を達成してこそ、信頼は築かれるものですから。 もちろん顧客ファーストといっても、メンバーに無理をさせるわけではありません。例えばリソース不足であれば、外部のパートナーをジョインさせて人員を確保する等、私も一緒にベストな策や手段を考えています。
御社のメンバーについての思いを、改めて教えてください
ありがたいことに、「チームみんなで物事を成し遂げよう」と考えるメンバーばかりなんです。自分本位になって行動する人は全くいません。むしろ他の事業部のことも、親身になって考える人が多いのではないでしょうか。どこかのチームが困っていたら知恵を貸したり、手を差し伸べたり。また誰かが悩んでいるようだったら、ご飯に誘って相談に乗っているメンバーもいます。こういったチームワークの高さは、私の誇りですね。 こうした素晴らしい仲間が揃っているからこそ、私も一層「みんなの人生を支えたい」という思いが強くなります。当社では様々な事業に取り組んでいるため、インフルエンサーマーケティングから広告運用、メーカー側の視点まで、様々な知見をゲットしてほしいです。また仕事面だけでなく、人生における姿勢や価値観も一緒に磨いていきたいですね。日頃も話しますが、チームの上司と毎月行う1on1はその絶好の機会になっています。
仲間思いで、仕事にも真っすぐに向き合う重松さん。リフレッシュ方法はありますか
日頃から体を鍛えるようにしています。最近は出勤前のキックボクシングが朝のルーティンになりました。元々は、「年を重ねても凛とした姿でいたい」という気持ちから、筋トレを始めたんです。 それからは、体も心も上向きになった気がします。起業してからは仕事に明け暮れる日々で、自分の健康は二の次でした。でも今は体が程よく疲れて、ぐっすり眠れるようになりました。また運動している間は私の仕事モードもオフになり、気持ちのメリハリに繋がっていますね。 このようにオンとオフを切り替えられるよう、当社の職場環境も整えています。例えば、ミーティングスペースはソファや本を置く等、リラックスできる雰囲気にし、休憩スペースとしても使ってもらっています。ここで仮眠を取るメンバーもいますね。1日のうち8時間はオフィスにいるわけですから、少しでも落ち着ける時間をつくって、より良い仕事ができるようにお手伝いしたい――。そう考えています。