フロアスタンダードを立ち上げるまでの経歴は?
新卒入社した会社は、「超」が付くブラック企業。とにかく、幅広く事業展開しているベンチャーで、お金が儲かるなら何でもやる会社でした。節操がないといえば、身もふたもない言い方ですが、お金を稼ぐためにどれくらい努力が必要か、社会の厳しさを教わったのかなと思っています。テレアポから始め、飛び込み営業、果てはタクシードライバーまで、メンタルを鍛えるには最高の環境だったかもしれません。 とはいえ、厳しい仕事ではあったので長くは続かず、2年程で辞めました。その後は、アルバイトや契約社員で食いつなぎ、24歳の時にアフィリエイトに出会ったのが、私のビジネスライフの最初の転機。アフィリエイトで稼げる業界を絞り込んで、Webメディアを立ち上げSEOで稼ぐ。美容系を中心にメディア運営をしていましたが、当時はそこまで美容に興味はなく、勝ち目があると感じたからベットしていた感じです。その辺りは、新卒でお世話になった会社での経験が生きていたのかもしれません。
フロアスタンダードを設立した経緯は?
アフィリエイトで収益を上げるために、Web広告の運用を始めたのがフロアスタンダードの源流です。メディアのPVを稼ぐために、費用を払ってWeb広告を掲載。アフィリエイトの収入と広告費の差額が私の儲けとなります。Web広告の運用は絶妙なバランスが要求される業務で、広告費が少ないと売り上げが上がらず、広告費が多いと収益が上がらない。Web広告の運用で、収益と費用のバランスを学びました。 おかげさまでWebメディア事業は好調で、Web広告の運用スキルも日増しにアップしていきました。そこで、取得したWeb広告の運用スキルを活用した事業を始めるため、株式会社フロアスタンダードを設立しました。その後は、Webメディアを運用する傍らで、クライアントの広告運用をお手伝いし、会社の売上を上げていきました。そして、次の転機となったのが、D2C事業の立ち上げ。くせ毛向けヘアケアブランドを作り、Web広告運用のスキルを生かしてグロースさせました。
「くせ毛向けヘアケアブランド」を立ち上げた理由は?
くせ毛向けヘアケアブランドの立ち上げについて「なぜくせ毛向けに特化?」とよく聞かれますが、理由は簡単で、私がくせ毛体質だからです。日々の手入れを怠るとヘアスタイルが整わず、お洒落に気を配る気力もなくなってしまいます。同じような悩みを抱えている人はたくさんいます。だから、くせ毛の私が、くせ毛のためのヘアケア商品を作ろうと考えました。 事業モデルとしては、シンプルなD2Cです。提携するメーカーと一緒に商品開発をして、ECストアで販売。ランディングページを活用して商品の認知を広め、日用品なので定期的に購入してもらえるようにユーザーコミュニケーションを行います。D2C事業をグロースさせる中で、ECストアの運営やShopifyの活用術を学びました。 ヘアケア商品は「定期購入」をしてもらうことで運営が安定。Shopifyで定期購入のフローを使いやすくするために開発したのが『Mikawaya Subscription』です。自分たちがECストアを運営するのに必要な機能を盛り込んでいるため、使い勝手には自信があります。
個人として、将来の夢は?
自分の会社と事業が、人に自信をもって誇れるように成長し続ける事です。ロマンとそろばんという言葉があるように、綺麗事だけ言ってても世の中に価値を提供できていなければ事業を運営している意味がありません。 そして今後の更なる成長のためには、現場の業務を積極的にもっと他のメンバーに任せていく必要があります。これまでは、私の力が及ぶ範囲で事業を続けてきた感がありますが、ここから先は、チームワークがないと先には進まないと感じています。 当社で働けば、デジタルマーケティングやD2C事業の経験やスキルを学ぶことができると考えています。これからの時代、企業で働くだけがキャリアではなくなると思います。副業も含めてマルチキャリアを歩むのがビジネスパーソンのスタンダードになると思われる中、当社で将来に繋がる一歩を踏み出してくれる社員が入社してくれると嬉しいです!
仕事をする上で大切にしていることは?
フロアスタンダードには、本音で話すカルチャーがあります。私も事業責任者も、けっこう本当のことを包み隠さず話すタイプです。もちろん乱暴なコミュニケーションは取りませんが、自分たちの在りのままの姿で働きたいという願いがあります。お客様に対しても本音ベースで話します。当社のサービスが合わないと判断したケースでは、利用を勧めないこともあります。ECのビジネスは、想像しているよりも難しく、簡単に始めても失敗するだけなので、別のアプローチでお客様の商品が売れるようにお手伝いします。 また、当社は「実体験」を大切にしています。ECサイトの運用もShopifyアプリの開発も、すべて自分たちがD2C事業で経験したノウハウをベースにしています。だからこそ、結果に繋がると考えていますし、自分たちの仕事に誇りを持つことができます。Web広告やEコマースの業界は、グレーゾーンのやり方で事業を進める会社も少なくないのは、想像に難しくないかと思われます。私たちは、本音を大切にして、誰に対しても誇れる仕事を通じ、メンバーがやりがいと喜びを分かち合える会社を目指します!