今後の展望は?
少子高齢化が進む中、これからはますます企業の人手が足りない時代になります。できるだけ機械的な仕事はコンピュータに委ね、人間はよりクリエイティブな仕事に注力するというのが、今後の企業経営のスタンダードになるでしょう。私たちはこうしたITによる自動化を「分身力システム」と呼んでいます。この「分身力システム」をどの会社よりも安くクライアントに提供し、経営の仕組みをサポートしていきたいと考えています。
どういった企業が主なユーザーなのでしょうか。
非常に幅広い業界のお客様がいらっしゃいます。たとえば当社は小売業のお客様を対象にPOSデータの分析システムを開発したり、 転職サイトを開発したり、介護系企業の仕組みづくりに協力したり、自動車ディーラーの販売支援をしたりと、様々なサービスを提供してきました。業界も課題もお客様によってそれぞれ異なりますが、当社のお客様の多くに共通するのは、一度どこか別のシステム会社に依頼をしてシステムを作ったものの、失敗した経験をお持ちであること。そして「なるべく安く、スピーディに開発してほしい」というニーズを寄せられることも非常に多いですね。
競合優位性を教えてください
システム開発と経営コンサルティングの両方をバランスよく提供できる企業というのは、日本にはあまりありません。そういう意味では、競合がほとんどいないという認識を私は持っています。 当社では、システムを開発するのに先立ち、まず経営に関するご相談に乗っています。多くのお客様は自社の経営、または業務内の課題を正確には把握されていませんので、コミュニケーションを通じてそれを見いだし、業務改善のご提案をするのが私たちの役目だと考えています。私たちにとって、システム開発とはあくまで、お客様の業務を効率化・活性化し、利益を最大化するための手段であると考えています。
たとえばどのようなシステムが経営改善につながるのでしょうか
代表的な例としては、データ加工・分析を行うシステムが挙げられます。中小企業の多くは、顧客情報や売上情報など、膨大なデータがExcelファイルなどに蓄積されているにもかかわらず、それらが有効に活用されていません。私たちはこれらのデータをデータベース化することで、営業活動の効率化や売上向上に役立てるお手伝いをするというわけです。たとえば、集客の一環として顧客にハガキを送ったとしますよね。このとき、ハガキを出した顧客の何パーセントが再来店してくれたのか、正確にデータを分析しなければハガキの効果はわかりません。多くの企業ではこうしたデータを放置し、感覚に任せた営業活動を行ってしまい、結果的に非効率的な経営に陥りがちです。こうしたデータを「見える化」することにより、売上向上につなげていくのが当社のシステムの効果です。
これまでの実績を教えてください
創業してから15年ほどの間に、約300社のお客様とお取引いただいてきました。中には10年以上と長期的にお付き合いがあるお客様もいらっしゃいます。当社のコンサルティングおよびシステム開発のもたらす、高い費用対効果をご評価いただいているのだと思います