仕事上のこだわりは何ですか?
常に「三方良し」を心がけています。「今だけ、金だけ、自分だけ」が一番良くありません。 社員、取引先(自社サービスのユーザー含む)、会社がそれぞれハッピーじゃなければ、短期的な利益があっても持続可能な取り組みにはなり得ません。世の中では、多くの人が勝ち負けの価値観で行動しがちですが、我々は、全員勝利を目指しています。 また、定量的成果には徹底的にこだわります。 やはり売上や利益は、我々がどれだけ社会に貢献できたかのバロメーターですよね。スポーツの世界では結果を残せなかったら二軍落ちですよね。我々ビジネスマンも同様に、プロとして結果にこだわります。
起業の経緯を教えてください。
高校の友人と前職の仲間3人で起業しました。 正直に言うと、事業計画やビジョンがあったわけではなく、勢いだけで起業しました。 創業1年目はオフィスを借りる資金もなく、毎日カフェに出社し(笑)、ビジネスモデルを練るところから始めましたね。 様々な業界をリサーチした結果、以前から関心が高かった再エネ分野、特に太陽光発電が成長マーケットであることがわかりました。この分野であれば、起業前に他業界で携わっていた一括見積りサイトの経験を生かせると考え、太陽光発電一括見積サイト「タイナビ」を立ち上げました。 その後、姉妹サイトを次々と立ち上げ、現在では総見積件数約20万件、全国の販売施工店とのネットワーク500社以上に及びます。今では「タイナビシリーズ」は日本最大級の再エネwebプラットフォームに成長しました。
座右の銘と、その理由を教えてください。
「求めるものに対して、正当な対価を先払いする」ですね。 これは、求めている成果を実現させるための唯一の黄金律だと信じています。 例えば、炭水化物や脂質ばかりを食べていてはダイエットはできません。大好きなハンバーガーを我慢するという対価を先に支払うことで、理想の体型を手に入れることができます。 仕事の成果も同様です。他者より抜きんでた成果を出すには、人の何倍も仕事に人生を捧げる必要があります。売上も然りです。価値を提供するからお金をいただけるのであり、お金をいただくから価値を提供するのではありません。 当たり前のことですが、対価の先払いと求めているものの実現にはタイムラグがあるので、途中で諦めてしまう人が実に多い。十分な量の対価の先払いをすれば、必ず求めているものが手に入ると信じています。
将来のビジョンを教えてください。
当社のビジョンは「『日本』を代表するエネルギー企業になり、『再エネ100%』の実現に貢献する」です。売上規模では大手エネルギー企業には到底かないません。その土俵ではなく、小規模太陽光発電の流通量(マッチング、開発、運営、買取再販、仲介)やリパワリングを通じた発電量への貢献で日本代表になりたいと思っています。 また、「再エネ100%」というと、気が遠くなる目標のように感じるかもしれません。 しかし、一般家庭の電力を100%再エネ化する事は技術的に現実的なところまできています。企業に注目すると、事業で使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替えることを目指す「RE100」というイニシアチブが存在し、実際に再生可能エネルギーのみで運営される企業もあります。まずは、このような一般家庭や企業が100%再生可能エネルギーを実現できるよう、地道に支援していくことが私たちの目標です。 そして、私たちの取り組みがエネルギーの輸入依存を減らし、社会や人々の生活を安定させることに貢献するなら、これ以上の喜びはありません。