M&Aなどによって積極的に技術メニューを増やしていますが、求職者によっては方向性が定まっていないと感じる可能性がありませんか?
可能性はありますが、会社として1つの領域に特化せず、複数の収益源を持っておくことは、経営の安定性に繋がっています。また、無作為に拡大しているわけでは決してなく、派遣会社として、お客様の生産性リスクをヘッジするという使命を達成するために必要なものを補強、拡張しているわけですから無駄な投資でもありません。 実際、2014年に140億円だった売上高は、2017年に359億円まで伸び、2018年は450億円ほどを見込んでいます。さらに、ここで得た原資を積極的に投資することで、将来に渡って必要とされる派遣会社の在り方を模索し、スピード感を持ってこれからも変化し続けることが、この業界で勝ち残っていく道だと考えます。
研修体制について、もう少し詳しく教えてください。
当社のグループ会社であるシンクスバンクが、『KENスクール』というITスクールを運営しています。当社の社員はここのEラーニングを無料で使用出来ます。個人的に学びたいスキルがある場合や、スキルチェンジを考えていて新たなスキルを習得したい場合など、スクールに通って学びたいという人には社割制度が適用されるので、半額で受講できます。 そのほか、アウトソーシングテクノロジーとしてもヒューマンスキルの研修を実施しています。PLやPM、もしくは上流工程を担当するプロジェクトなどでは、お客様やチームメンバーとのコミュニケーションや交渉ごとが必須になるため、技術だけでなくヒューマンスキル教育も欠かせないと考えているからです。 自らいうのも気恥ずかしいですが、人材育成には自信があります。未経験から活躍人材へと成長している人も多く、ビールバーの店長から転職して、現在では技術責任者を務めるようになった人もいますよ。
社員への想いや期待することについて教えてください。
社員によく話しているのは、「派遣業はサービス業だと忘れないでほしい」ということです。こういう表現は誤解を生んでしまうかもしれませんが、派遣業における商材は、“人”です。 “技術力だけでなく、人間的な魅力も備えた人材がお客様の課題解決に技術という側面から応える”その一つひとつの積み重ねが当社の信頼を築いていきます。お客様から見たとき、社員は「自分が会社の顔」であると自覚して、お客様に喜んでいただくために何が出来るのかを考えてほしいのです。その認識があれば、それ相応の動き方というものが見えてくるはずです。
社員のモチベーションを高めるために心掛けていることはありますか?
よく飲みに行くことですかね。自分の性格としても距離をあまり広げない関係が心地良いので、いろいろ話を聞いたりしています。 会社としてもモチベーションマネジメントは意識している部分です。モチベーションを上げるにはそれなりのベースが重要です。会社として提供出来るものがほとんどないのに、ただモチベーションだけ上げろと言われても難しいでしょう。ベースとは、例えば、当社であれば、思い描くキャリアに近づける、成長出来るなど、自分がやりたいことを実現出来そうだと可能性を感じられる環境もその一つです。 だからモチベーションマネジメントのために私たちがすべきことは、社員が「この会社で働きたい」、「この会社なら楽しそうな仕事に挑戦できそうだ」などと思える環境を一生懸命作ることだと思っています。
最後に求職者へのメッセージをお願いします。
派遣業は、皆さんが思っている以上に魅力的な仕事です。例えば、技術は陳腐化します。近年は、そのスピードも加速度的に早くなり、次々と現れる技術に着いていけなければ、取り残される可能性が高くなっています。それなのに、一つの会社に居続けることは、陳腐化した技術を追いかけ続けることになってしまいかねません。もし、その会社が潰れたら、次の道を探すのは非常に大変になります。武器がないわけですからね。 でも、派遣、特に当社のように業界も技術領域も求められる、かつ、技術レベルも幅広いプロジェクトを多数手掛けている会社であれば、いくつものプロジェクトに参画しながら有益なスキルを身につけていくことができます。 また、自社開発も行い、安定した事業基盤で得た収益を投資して新しい派遣業サービスのカタチを追い求めている当社であれば、他では体験できない面白い場面に遭遇するチャンスはきっと多いはずです。こういう“アウトソーシングテクノロジー”という会社を面白がってくれる人を求めています。