代表取締役：藤田
東京大学工学部システム創成学科を卒業後、同大学院へ進学し、在学中に株式会社LYZONを設立。LYZONを設立した経緯をお聞かせください
東京大学工学部システム創成学科を卒業後、同大学院へ進学し、在学中に株式会社LYZONを設立しました。 大学時代に1ヶ月半アメリカへ視察に行った際、ハーバード大学やMITの先輩の話を聞く中で在学中に起業するという選択があることに気づき、大学3年生の春ごろから同じ大学の優秀な友人たちと共にシステム開発の仕事を始めました。 当時はあまり起業がポピュラーではなく、結果的に一人で会社を立ち上げることになりましたが、Webに特化したサービスを提供することでバリューを発揮することができました。
LYZON設立からこれまでの歩みを教えてください
設立当初は、新規顧客発掘のために自社の強みを明確にする必要があると考え、市場規模やライバルが少なく差別化しやすい分野として、病院に特化したWebサービスからスタートさせました。 最初の頃は思うように顧客数が延びずに苦労しましたが、WebサイトやWebマーケティングに理解のあるお客様が一定数いらっしゃったため、まずはそういったお客様にWeb関連のサービスを提供することにしたのです。 わらしべ長者のように案件規模を小規模から中規模と実績を積み重ねていくことで、徐々に信頼やノウハウ・経験を積み重ね、最終的に大企業のお客様に対しても仕事ができるようになりました。 「少ない金額で大量に、早く安く生産する」というスタイルで差別化している企業が多い中、当社は当時からコンサルティング営業をメインで行っており、「品質や技術力が高くコンサルができる」というバリューで、新規顧客を獲得していきました。 しかし、お客様から見るとノウハウの高さは証明しづらく、一緒に仕事をしない限りなかなかご理解いただけませんでした。 自社のブランドや強みを体現できる代名詞を作らなければならない中で、当社が着目したのは大規模向けのCMSである「Sitecore」です。Sitecoreに特化したノウハウをNo.1という形にすることで、お客様から見た際に他社様との違いを分かってもらえるようになりました。 その後Sitecoreを当社の代名詞にしてブランディングをすることで問い合わせを獲得し、現在はSitecoreだけでなく大手企業様の実績をベースに新規顧客を獲得し続けています。
代表として気を付けていることはありますか？
現場の課題やトラブルに早期に気づき対処するためにも、日ごろから積極的に社員に声をかけるようにしています。マネジメントをしていると、チーフやマネージャー経由で間接的に現場の状況報告を受けることが多く、実際の温度感や社員の困りごとなどを直接把握することが難しいためです。 当社ではコミュニケーションツールとしてslackを利用しておりますが、slackのみで完結させるのではなく、重要なことは電話等の対話形式で話すようにしています。 5分や10分の短時間でも、重要なことは対面やTeams上で社員と話し合うように気を付けています。また、プロジェクトのキックオフ時は社員同士の顔合わせおよび認識のすり合わせを行うために最近は対面で開催しています。 フルリモートを導入していない理由としては、仕事の生産性を上げるためにもすべてオンライン上で完結することは難しいと考えているためです。リモートワーク導入以降、「仕事のやり取りはしているが、社員の○○さんに会ったことは無い。社員の○○さんの顔と名前が一致しない。」という話を社内で聞くことが増えました。仕事をする上でもコミュニケーションはやはり重要と感じています。 一方でリモートワークによる働きやすさのメリット（通勤時間の短縮など）も理解しているので、今後も継続的にリモートワークは実施していこうと考えています。
これからのLYZONをどのような会社にしていきたいですか？
引き続き、大規模案件を完遂させるプロジェクトマネジメント力、SaaSや基盤システムとの連携など当社の強みである技術力を活かし、クリエイティブやデザインで新規顧客を獲得していくことを重要視しています。 また、世の中の動きとして企業とお客様との重要な接点がWeb中心になっていく中で、DXを進めていく企業になりたいと考えています。 昨今自動車メーカーやスマホメーカーが販売店を持たずに商品を売るようになっており、今後あらゆるサービスがWeb化され、業務をWebで完結するという事例が増えていくことが想定されます。 そういったDXの先に待っているAIもビジネスに活用し、Web且つその先のAI化を支える企業を目指しています。 AIについては2016年頃より取り組み始めています。まだ日の目を見られずにいますが、将来的にはAIサービスを開発し、お客様にバリューを提供していきたいです。
