ご経歴とキャリアデザインセンターに入ったきっかけを教えてください。
元々、旅行会社にいました。大学のときはバイトと旅行しかしてないんです(笑)。ヨーロッパなど色々なところに行って、就職活動では旅行業界しか思い浮かびませんでした。 前職では法人営業の部門に入り、主に海外の視察ツアーを担当していました。飛び込みから企画提案、ご契約いただいたら添乗して。月一くらいの頻度で添乗していましたね。仕事は本当に楽しかったのですが、2年半ほどで転職を考えました。 理由は二つあって、一つは得られる知識が狭かったから。世界の国々や交通には詳しくなりますが、今後の自分の人生を考えたとき、もっと色々な知識が得られたほうが、発展性があるのではないかと思ったのです。 そしてもう一つはスピード感が遅いと感じたこと。当時の会社は社員数も多く、課長も全部埋まっている。最短でも課長になるのは33~34歳でした。僕はもっと早くマネジメントの職について、色々な経験をしたいと思いました。 “色々な知識を得られるところ”と考えたとき、中途採用の支援であれば、どの業界にも関わることができると思ったこと、そして当時のキャリアデザインセンターは名も無き会社で、実力主義で、ここなら自分を磨けて、実績を上げれば上に上がれると思ったことの二点から、当社に応募したのです。
色々な知識を得られることと実力主義が決め手になったのですね。
ただその二点だと、そういう会社は結構たくさんありますよね。大手のインターネット広告会社など、当時は色々な会社から内定をいただいたのですが、最終的には人で選びました。 現場で働いている社員と話をさせてもらって、その人がどういう視点を持って働いているのか、どういうオーラを放っているのか、どういう経験をしているのか、人柄はどうか。社内を見させてもらって、自分が働くイメージが持てるかどうか。 あと僕は、ガチガチにやり方を固められるのが好きじゃないので、自由にやらせてもらえるのか。そういう観点で、キャリアデザインセンターを選びました。 人生の大半は仕事をしている時間であり、なおかつ仕事は一人ではできない。仕事は、何をするのかもお金を稼ぐのも大事なことですが、僕にとっては、どういう人と関わるのか、誰と仕事をするかが一番大事なのです。 だから、当社ではもう13年も働いて、その間には本当に会社が危機に陥ったこともありましたが、そんなときでも逃げようとは考えませんでした。この人たちと働くということが僕にとって大事だったからです。 では、何が魅力かと聞かれると難しいのですが(笑)、素でいられるということでしょうか。上下関係もあるので、100%素のままでいるのは難しいですが、いいことだけではなくて悪いことも言えるとか、そういう関係性でいられる風土がある。入社当時は営業担当も30~40人しかいなくて、今は150人もいるのですが、会社の規模が変わっても、できる限りその風土は変わらないでほしいと思います。 きっと少しずつは変わらざるを得ないでしょうが、それでも他所の会社の話を聞く限りは、当社はこの規模の組織にしては随分とフラットなのではと思っています。当社では、人間関係で悩むことはほとんどないと思いますね。
社員にはどう育ってほしいとお考えですか。
やはり、人間として成長してほしいですね。ビジネスパーソンとしてだけでなく、仕事を通じて成長してほしいのです。僕は、成長には三つの要素があると思っていて、一つは知らないことを知るということ。 そうすることで、人としての幅が広がります。二つ目はそれを深掘りして新たな発見をすること。そして三つ目が、辛い環境にいるときや仕事がマンネリ化してくるとき、それは試練なので、それを乗り越えること。この三つの経験を、仕事を通してしてほしいなと思っています。 特に三つ目の試練を乗り越えるということは、今の課長たちを見ていても、ほとんどみんな失敗だらけですよ(笑)。でもみんな、そういうものを乗り越えながら強い人間になって、自分に自信を持って今がある。 僕らがやらないといけないと思うのは、どうしても若い人は経験がなく、辛さを乗り越えていないので、それをどう乗り越えさせてあげるかということ。無理やりではなく、気付かせて、乗り越えさせてあげるのが僕の一番の仕事ではないかと思っています。
最後に、加山さんがキャリアデザインセンターで得たものは何でしょうか。
やはり自分自身の自信ですね。僕は高校のときにサッカーで挫折しているんです。 でもサッカーで培ったメンタルや継続性はあったので、そういう自信を無くしていた人生から、この会社に入って何とかやっていこうと踏ん張り、やり切り、辛くても継続すれば何とかなるのだとわかった。それは、当社での経験を通じて得られたのだと思います。 先ほど、社員の成長という話をしましたが、僕自身もここで知らなかった業界を知り、仕事でもプライベートでも知らないことに挑戦し、それを達成して、辛いものを乗り越えて、自信を得た。多分、それは終わりがないので、これからもそのように挑戦し、乗り越えていくのでしょう。 今いるメンバーにも、これからお入りいただく方にもそのような経験をして、成長していってほしいと思います。