代表のこれまでの来歴をお聞かせ下さい
大学を卒業してから、選択したのがマッキンゼーという経営コンサルティング会社です。マッキンゼーに入社したのが2003年ですが、そこから4年ほど、小売や消費財を中心に経営コンサルタントをやりました。その後、2007年にマネージャーという職位になり、その翌月にMBA取得のためUCバークレーに行きました。シリコンバレーに近い場所だったのですが、アメリカに行く前は、あまり起業は意識していませんでした。しかし、知り合う起業家達がすごく熱いものを持っていて、お金を稼ぐだけではなくて、本当にアメリカや世界に「インパクト」を与えようという強い志をもっていました。それに感銘を受け、僕の考え方も徐々に変わっていったんです。 そんな経験を経て、僕自身、一度、アメリカで起業をしました。ソーシャル・アプリを作って、数十万人の会員を集めたのですが、その中で起業の難しさと、一方で楽しさというものを経験でき、モノを世に出していくという楽しさを味わいました。ただやはり、一番の難しさは「資金繰り」にあると感じました。 お金の問題もあって、卒業後は一旦、マッキンゼーに帰るつもりでしたが、当時はリーマンショックの影響もあり、あまりマッキンゼーにも仕事があるような状況ではありませんでした。そのため、MBA1年生の時からインターンシップをしていた「DeNA Global」というDeNAのアメリカ支社に頼み込んで、マッキンゼーに所属しながら、半年間限定の「レンタル移籍」の正社員という形で雇っていただきました。その後、マッキンゼーのコンサルタントとして復帰してから1年後、改めて起業の道に進みたいと思っている時に出会ったのが「ロケット・インターネット」というドイツのベンチャーキャピタルです。一緒にやらないかという話があって、当時の創業メンバーと一緒にロコンドを始めたという感じです。
改めて自ら会社を興そうと思われたのは何故ですか?
マッキンゼーではクライアントの会社、ひいては日本や社会にインパクトを与えることが重要だと言われ続けてきました。それが当たり前だと思っていたのですが、退社後、同性代の日本の20~30代がおとなしすぎるように感じ始めました。だからこそ、インパクト志向を一人でも多くの同世代の人たちと共有し、みんなで変えていこうというムーブメントを起こしたかったのです。
急拡大している中で、何を大事にしていますか?
ロコンドの行動方針は「ほっちゃ・せきちー」という4つの要素から成り立ちます。 「ほっ」は、ほっこり目線。お客様にいかに「ほっこり」していただけるという目線を持っているかどうか感じさせられるか。これが大前提ですね。 「ちゃ」はチャレンジ精神です。安定なんてできるわけがないので、チャレンジができるかどうかを考えるべきですね。失敗も糧にして、いかに仕事をできるかどうかっていうのはすごく重要な要素です。 「せき」は責任感。やはり責任を持つ事は重要です。努力だけではなく、成果を出すべきだし。成果があれば5時に帰ってもいいですし、成果が出なければ、朝まで頑張るという気持ちは必要だと思います。 「ちー」はチームロコンド。会社は一人で出来るものではなくて、いかにチームとしていかに連携できるかどうかが大事ですね。 この4つの要素を満たせる人材かどうか、を弊社では重要視しています。
最後に、3月の株式上場を経て、今ロコンドに入社する魅力をお聞かせいただけますか?
あくまでお金を得るために働く、仕事は指示されたものだけやる、という人はロコンドには向いていません。仕事を通じて成果、そして世の中にインパクトを与えつつ、自らも成長して行きたいという強い意欲のある方こそが、ロコンドの求めている人物像です。創業してから6年間で、年商100億円(受注高ベース)、黒字化、そして東証マザーズ上場、という、異例のスピードで成長して来た当社だからこそ、ロコンドで働く事によって得られる学びやスキルは大きいです。 2017年、ようやく、会社としての「型」が出来上がりましたが、しかしまだまだです。 当社のミッション、「業界に革新を、お客さまに自由を」をもっともっと実現すべく、チームロコンド一丸となって邁進し続けます。「仕事を通じて成果を創り、会社も個人も成長する」。この醍醐味を共に感じてもらえる方々に興味を持って頂ければ幸いです。