タカコーに入社するまでの経歴を教えてください。
私は、大学時代オリンピックを目指してレスリングに打ち込んでいましたが、その夢が絶たれた時に何をしたらよいか分かりませんでした。 夢を追い続けてきた私は、どんな仕事あるのか、どんな仕事が向いているのか、わかりませんでした。そこで色々な仕事を選ぶことが出来る人材派遣会社にスポットアルバイトとして仕事を始めました。いくつかの派遣先を経験し25歳の時にアルバイトから正社員登用され、派遣の担当や請負現場を任される事になりました。約10年間その業務に就いていましたが、リーマンショックの影響により仕事を失いました。その後は別の人材会社に就職し、請負現場を任された時に、縁があってタカコーと共同で仕事をする事になりました。立ち上げから一緒に業務を行い、苦楽を共に過ごす内に、タカコーの社員とは気心が知れた仲になりました。生産が軌道に乗った頃、その業務をタカコーへの移管する事が決まり、私は今後どうするか悩み、タカコーの社員にも相談しました。「タカコーに来て一緒に仕事をやろうよ!」と言って頂き、タカコーに入社する事を決め、2012年12月に入社しました。
子供の時の夢を聞かせてください。
柔道のオリンピック選手になりたかったです。小学校1年生から柔道をはじめ週二回ぐらい練習していました。中学3年生の時、栃木県大会では個人戦、団体戦ともに優勝することができました。でも、団体戦の決勝戦での相手は重量級の優勝者、私は軽量級で優勝していましたが、階級の違う試合でマンガの様に勝つ事が出来ませんでした。これからも階級の違う試合では、メンバーに迷惑をかけてしまうのではないかと悩んでいたところ、レスリングでは、団体戦でも同じ階級で試合をする事を聞き、部活(柔道)の引退を機にレスリングへ転向しました。柔道の経験をレスリングへ活かすことが出来たのでドンドンとのめり込んでいき、気が付くとレスリングの大会でも好成績を収めることができたので、改めてレスリング選手としてオリンピックを目指し、強豪高校へ入学。順調に成績も残し、大学への進学もすることができました。大学卒業後は、ケガの影響もあり思うような結果を残すことができなくなってきた時にオリンピックを目指すことを断念しました。夢を叶う事はできませんでしたが、夢を目指して努力した経験は私の力になり、今では、目標を持って行動した事、厳しい練習に耐え抜いたからこそ「何があっても大丈夫」という気持ちで色々な事に取組む事が出来ています。
会社を経営する上で心掛けている点を教えてください。
大きく意識して心がけている事が2点あります。 まず1つ目は、みんなと同じ目線で仕事をする事です。社長だからと言ってえらそうな態度や発言はせず、常にみんなと一緒に同じ目標に向かって業務を行うようにしています。目標が達成出来れば、みんなで喜びを分かち合い、達成が出来なければどこが問題なのかを分析して次の改善につなげる。そのためには、みんなと同じ目線で物事を考える事も必要だと思っています。 二つ目は、社員一人一人の意見を尊重し、よく話を聞き判断している事です。タカコーには日本の会社としては珍しく色々な国籍の社員がいますので、私には思いつかない考えが出てくる時があります。自分の考えにないからといって話を聞かないのではなく、どうしてその考えになったのかをよく聞いて判断するようにしています。 中にはとても独創的で面白い意見もありますので、とても勉強になります。そして、色々な考えを安心して相談できる環境を作る様に心がけています。
趣味や休日の過ごし方を教えて下さい。
休日は、家族と一緒に買い物へ出かけたり、食事をしに出掛けます。特に子供たちはお寿司が大好きなので回転寿司によく行っています。仕事も大切ですが、家族と過ごす時間も大切です。特に子供たちはまだ小さいので手がかかりますが、その分とても癒されます。オンオフをしっかり切り替えて仕事もプライベートも充実できるようにしています。 ただ、趣味の1つであるプラモデル作りまでは手が回りません。仕事と家庭の両立は出来ていると思っていますが、趣味まではまだまだ難しいですね。でも、子供たちが大きくなって一緒にプラモデルが作れるようになる日を楽しみに待っています。
経営理念を教えてください。
二つのお客様(派遣先の企業様と働くスタッフ様)を大事にしお客様の立場で考えて誠実に感謝の気持ちを心掛けることを思っております。 「手を抜かずにすべての物事に精進しよう」「地域貢献を意識して働こう」も理念として掲げています。当社はスタッフ様を送迎する必要があるため、半径25kmに派遣先が密集しています。そのなかで約1600名以上のスタッフ様がおります。送迎車が100台以上あり、且つ自社で自動車整備工場や自動洗車機を持っていて、しかも自社工場での製造を行っている派遣会社はまずないと思います。このように、私は同業他社といかに違うスタイルでビジネスを展開するかという点に、この激しい競争社会の中を生き抜いていく術があると思っています。