学生の時に起業しようと思った理由はなんでしょうか?
型にはめられるのがあまり好きじゃなくて学生の時から営業の仕事をしていました。卒業する前くらいには一般的な社会人以上の収入は得ることができるようになって。それで卒業後も就職活動はせずに個人事業主という形で収入をえていました。 ですが、時が経つにつれてただ一人で仕事してお金を追い続けるのだと社会に何も還元できないし面白くないなと思って、同じ大学のメンバーと3人で起業するに至りました。
田中社長から見てJELLYFISHのメンバーはどのような人たちだと感じますか?
会社も人も移り変わるもので、常に全く同じ雰囲気、同じ状況ということがないので一概に言うことはできないのですが、あえて共通点をあげるなら、留学経験者、外国人、帰国子女、ハーフなど国境というボーダーを超えたという人生経験を持っている人が多いなとは感じますね。特に海外を経験していないとだめというわけではなくて、JELLYFISHが外国人に特化して働く場所や教育の機会を提供している会社なので海外経験者の方が会社を知ってもらうきっかけが多いんじゃないかと思います。社長の僕に関しては全く英語喋れないですからね(笑)。みんな様々なバックグラウンドを持っていて多種多様な世界を見ながら人生を生きているからこそ、多くの人に機会を作り出すということにやりがいを感じている人は多いのではないかと思います。
JELLYFISHが目指す姿とはな何でしょうか?
個を強くしていって自律分散型組織を目指したいです。各個人が自分自身の課題と向き合っていてこそ、自ら考えるようになるので伝えるものがあるし、一緒に仕事をしていても学ぶことがありますよね。 僕は新卒の採用面接に違和感を感じていて。採用する側だって「何のために働くのか」とか「人生どのように生きたいのか」とか迷っていると思うんですよ。でもどうしても先に社会に出ているというだけで上から学生を見てしまっていることが多いと思います。自分が自分自身の人生と本気で向き合って悩んでそれを行動に移している時に初めて同じ目線で話を聞くことが出来るんじゃないでしょうか。「俺も人生迷ってるよ。でもさ、どうせなら後悔したくないじゃん。やってみようよ。」って心から言えると思うんですよね。そうやって顧客にも社員にも寄り添って伴奏して行けるようなそんな会社にしていきたいです。そのためにもまずは「個」を強くしていきたいという想いがありますね。
JELLYFISHの「全ての人に機会を」という理念に行き着いた経緯についてお聞かせください。
もともと僕が起業した時は明確なビジョンとか理念は定めていなくて。最初は目の前のことに必死で充実した毎日を送っていたのですが、時が経つにつれて「何のためにやってたんだっけ?」という所に行き着いて。その矢先に東日本大震災が起きて事業が一時停止してしまったんですよ。震災をきっかけに、あぁ人はいつか死ぬんだということを衝撃的に実感したんですね。それで、どうせ死ぬなら自分が死んだ後も後世に残ることをやりたいなと思って。 今は僕たちがテーマにしている教育の機会と働く機会を増やすことで幸せの連鎖を起こしていけたらと考えています。社会は後世もずっと続いていくものなので、未来を生きる人達に幸せが連鎖していくような仕組みをどう作るか、それに日々向き合っています。なので、現在は日本語教育や人材紹介をすることで機会を作り出していくという事業をしていますが、事業内容自体はこれからも変わっていくと思います。だけど、「後世にまで続いていく幸せ」を生み出すという根本の部分は変わらないと思いますね。
田中社長の大切な価値観は何ですか?
常に熱狂して生きていきたいですね。人生にはいつか終わりがあるじゃないですか。その限られた時間を常に全力で生きていたいと思うんです。だから心動かされることは全部やります。それで同じく熱狂している仲間と共に自分が死んだ後も永続していくようなものを生み出していきたいです。到達なんてまだまだ到底出来ないけど、その理想を追い求めて作っている過程が本当にワクワクするし面白くて。1度しかない人生、100年過ぎた後も価値あるとされるようなものを生み出して、生きる意味を見出して死にたいですよね。