アドビ カスタマーソリューションズ統括本部　プロフェッショナルサービス事業部長　執行役員　小沢 匠氏 3歳からバイオリンを始める。 武蔵野音楽大学に入学するも途中で退学し、米バークリー音楽大学に入学。2003年に同大学院を卒業し、帰国後は映画音楽の制作に携わる。 サウンドデザイナーとして充実した日々を送っていたが、家庭の事情によりベンチャー企業に転職。そこで、マーケティングに深く関わった。 2010年 アドビ システムズ株式会社入社。 2013年にチームリーダーへ就任し、2017年2月より現職。

アドビにおけるコンサルティングサービスとは、どのようなサービス提供をしている部門でしょうか？

その名の通り「アドビ製品のコンサルティング」を提供しています。ここで指すアドビ製品とは、PhotoshopやIllustratorなどのクリエイティブ製品もありますが、コンサルティングで扱う製品は、ウェブ解析のAdobe AnalyticsやマーケティングオートメーションのAdobe Campaign、そしてコンテンツマネジメントのAdobe Experience Managerという主なマーケティング製品がコンサルティングの対象になります。 実際にどういうコンサルティングを行うかというと、クライアントのマーケティング業務における「戦略策定・業務改善・テクノロジー導入・人材・運用」という５つの観点で、現状評価と課題の明確化、そして具体的な解決策＝戦略立案をし、その後どの順番で導入を進めるのかという設計と導入支援、最終的にはその後の保守・運用と、ソリューションのすべてを一貫した流れでサービス提供をしています。 また最近は「働き方改革」について、私たちの製品とコンサルティングが貢献しています。クリエイティブからマーケティングまでの業務プロセスを改善するだけでなく、そこに携わる担当者がモチベートされる、仕事に意欲的に取り組むような仕組みづくりも、私たちAdobeが提供する「働き方改革」だと思っています。

部門の独自性やイベント、研修プログラムなどありましたら、教えてください。

部門としては、グローバルの大きな組織の中にありながら、ベンチャー感に溢れていること。何がベンチャーなのかというと「誰が言っているか」より「何を言っているか」が最も尊重されます。偉い人が言っているから正しい、は一切通用しません。自分自身の発言に責任と自信を持つことが求められます。 また外資でありながらも新しいサービス開発、チームや組織づくり、採用など、多くの領域で裁量権が私たち自身に任されています。そのため、自分たちが自分たちの部門を経営している、その経営に自分が関わっている、という実感を持つことが出来ます。 これをベンチャー感と呼ぶことが正しいかどうかはわかりませんが、事実、前年度比40%成長を5年以上実現しているこの原動力は、プロアクティブにビジネスを牽引するメンバー全員が作り出した組織にある、と思います。 イベントとしては、新しいサービス開発をテーマにしたハッカソンを開催したり、グローバル全体でコンサルタントが集まって集中的なナレッジ強化をするブートキャンプに参加したり、クリティカルシンキングやプレゼンテーションなど、コンサルタント未経験の方でも知識とキャリアを積み上げる研修プログラムが用意されています。また年末にはYear End Partyというホテルでのパーティーや、ラスベガスでのキックオフなど、華やかなイベントで社員同士のコミュニケーションが活性化されています。

採用活動において重視する点やポリシーなどありますか？

コンサルティングの経験があるか、ソリューションの導入経験があるか、ということよりも大事なことがあります。それはクライアントの目線でクライアントの言葉でクライアントのビジネスを語ることができるか、または語ろうとする努力を継続することができるか、です。この点は最重要視しています。 その上で以下4つの要素は絶対に必要なので、面接でも注意深く見させて頂きます。 リーダーシップ(Leadership)、達成意欲(Achievement)、問題解決(Problem Solving)、組織文化への対応能力(Culture Fit)です。クライアントに対しても社内に対してもリーダーシップをとることができる、そしてゴールに対しての達成意欲、何か問題が起こったときに、課題を整理し、関係者と議論し、解決の道筋をつける問題解決能力、最後にアドビという組織文化にフィットするために、過去の成功に捉われない柔軟性と即応性があるか、という点です。

社員に求める仕事への取り組み方をお聞かせください。

クライアントに対するプロフェッショナリズム（クライアントファーストのマインドセット）は当然として、それ以上にプロアクティブに発言し、コミットメントをもって行動し、コミュニケーションを大事にし、何よりフェアにクライアントとメンバーに向き合って仕事をしてほしいです。簡単なように聞こえますが意外に難しい、、、という声を社外では聞きます。私たちの部門では当たり前のことで特別なことではないです。 もう一つ求めるとすれば、そして、想像力を持って仕事に取り組んで欲しい、という事です。 プロジェクトのスコープとスケジュールだけを追うのではなく、その先にある成功イメージを明確に詳細に思い描けば、そこへ行きつくための道筋が自ずと見えてきます。私の成功イメージは、私たちのチームに参画してくださった全員が、時間的に、お金的に、キャリア的に心から楽しいと思って働いている姿です。そして、アドビ出身のコンサルタントがたとえ新しいキャリアに臨んだとしても、存在感を発揮している世界。そんな光景です。

最後に応募者の方へのメッセージをお願いいたします。

いわゆる、外資の大手ITベンダー・・・みたいな先入観ではなく、ビジネスを一緒に創っていきたい、組織を作ることに携わりたい、ビジネスの成長を肌で実感したい、という点にご興味を持っていただける方に是非来ていただきたいです。最近、いろいろな方とお話をする中で「研ぎ澄まされた歯車のひとつ、ではなく、ビジネスを創ることを実感したい。安定感をもって。」という事を聞きます。その環境はここに、アドビにあります。　　　　　　　　　　　　　　　 またコンサルタント未経験の方も、今までITベンダーでの経験が無い、という方も、マーケティングという領域に興味があり、デジタルトランスフォーメーションに取り組みたい、という方はぜひ一度お話を聞きに来てください。