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インタビュー画像代表取締役 百本 正博氏

ーデジタリフトの優位性や特徴とはー 他社のやらない“面倒なこと”にあえて取り組み、勝ち筋を見出す

同業他社と比較したとき、デジタリフトの優位性や特徴は、運用型広告をワンストップでフル対応できる点です。GoogleやYahoo!だけではなく、様々な媒体に対応しています。 組み合わせ可能なパーツをたくさんもっていたほうが、カスタマイズの幅は広がります。クライアントの細かいニーズに応えるために幅広い広告媒体を取り揃えているのは、他社にはない強みだと思います。 扱う媒体を増やせば増やすほど覚えることが増え、業務も煩雑になっていくので、媒体を少数にしぼって運用する会社も少なくありません。ですが、一般的に嫌厭される面倒なことにあえて取り組むことで、勝ち筋を見出すことができます。 また、上流部分のコンサルティングができる人材が揃っているのも強みです。 営業担当者によく伝えるのは、「(運用しかできない)運用屋にはならないでね」ということ。クライアントの課題に対する解決策をロジカルに考えた上で、運用に落とし込むことが大事です。 「考える」部分ができる会社だとクライアントから認識してもらうことで、パートナーとして一緒に課題に取り組み、よりよい成果を上げることができます。

ー会社として大切にしていることー 求めるのは、ロジカルシンキングができて考えることに向き合える人

まず会社としては、中長期的視点を持つことを大切にしています。 多くの企業は、クライアントからの依頼内容と自分たちの工数を照らし合わせて「この業務量だったら、何万以上でないと受けない」という基準をある程度設定しています。 当社はこの基準をほかの企業よりも比較的低く設定し、クライアントの事業の将来性なども踏まえた上で案件をお受けするかどうかを決めています。 実際に、長くお取引を継続いただいているクライアントの中には、最初は10万円ほどの案件でスタートしたものの、今では1000万単位のご依頼をいただくに至っているケースもあります。 現在の地点だけを定量的に見てカットオフすると未来の優良顧客を逃すことにもつながるので、そこの見極めはしっかりしていく必要があります。

ー個人的に大切にしていることー 考えることにしっかり向き合うこと

「考えることに向き合うこと」が何よりも大切だと考えています。クライアントも含め、「自分が一番考えている」と思えるくらい、とことん考えること。 ツールの活用や効率化が前面に出やすいですが、プロジェクトが成功するかどうかのキーになるのは「どれだけ考えられたか」。また、その考えを「どれだけ伝えられたか」です。 あとは、仕事は重要ではあるけれど、そもそも「人生ありき」だと思っています。生活や家族など、大切なものを守るための手段のひとつに過ぎないと考えています。 当社は、2時間単位で有給を取ることができる「時間有給(要事前申請)」があり、業務に支障が出ない範囲であれば個人の都合で休みを取ることができます。 知識やスキルがついてよかった、だけではなくて「この会社に入ったことで人生が豊かになった」と思ってもらえたらいいな、と思っています。

ー起業した経緯とはー 目指すは「プロフェッショナル」な集団。総合代理店、ネット広告コンサルを経てデジタリフトを立ち上げた理由

デジタルマーケティングの手法が高度化し、ビジネス的な重要度も増していく中で、総合広告代理店とネット広告代理店の業務は今後どんどんシームレス化していていくだろう、と感じていました。その一方で、ネット広告業界側のブランド理解が不足している点に課題感も持っていました。 総合的なマーケティングとネット広告、両者について理解をしていて実行力のある機能が、今後業界にとって必要不可欠になる!そう思い、起業を決めました。 また、マーケティング以外のドメインで事業を展開していた時期もあったのですが、業界を離れてみて、「メッセージを届けて人の行動を喚起する」ということに自分は喜びややりがいを感じていたと、改めて気づきました。 当社を立ち上げたのは、「自分はこの業界で生きていく」という決意の表れでもありました。

ー創業エピソードー ゼロからのスタート。事業成長の要因は「時流」と「提案手法の工夫」

立ち上げ当初、大変だったのは、ITスタートアップの顧問やアドバイザーを務めていたとはいえ、ネット広告とは関わりのない事業を5年ほど手がけたのちの起業だったので、前職のつながりで営業先を確保するなどの安全策が取れなかったことです。立ち上げ当初は自分以外に社員はおらず、完全にゼロからのスタートでした。 まずは営業先を確保しないと!と思い、最初のころは第1号社員と一緒に一日中ひたすらテレアポをしていました。営業リストを作り、2人で毎日200件は掛けていました。テレアポ以外にもやるべきことが山積みで、とにかくめまぐるしい日々でした。 新規顧客の開拓を進めていく中で、徐々に契約に至るケースが増えていき、クライアントの課題解決に奔走するということを愚直に繰り返して、今があります。 ゼロから営業先を開拓して契約が徐々に増えていった、その要因は、時流が向いていたことと、提案の手法に工夫があったこと。この2点だと思います。 創業当初はDSP導入をメインに提案していましたが、当時はまだデータマーケティングの黎明期で、DSPを扱う代理店が少数でした。企業のマーケティング担当者も「DSPって何?」「リターゲティングって?」という状況でした。クライアント側が情報を求めている部分もあったので、今よりもアポイントは2〜3倍高く獲得できました。 提案の手法に関しては、DSPそのものの説明にとどまらず、「マーケティング担当者がDSPという新しい概念を導入することの、その人のキャリアにおける意味」にもフォーカスをあてて話をしていました。 今後DSPが重要な存在になっていく確信はありました。なので、「将来的に御社の誰かしらがDSPを導入するはず。それならば、今あなたが決断して『先見の明をもって導入した人』というポジションを得るのが得策ではないですか?」という話もしていました。先方も自分のキャリアに直結することなので真剣に検討してくれますし、契約につながるケースも多くありました。

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