1.エンジニアのあるべき姿を目指して受託開発に取り組む
なぜ、今受託開発をやっているのかと質問をいただくことがあります。受託開発に取り組む理由は一言でいうと、私が考えるエンジニアのあるべき姿を目指すために必要だと思っているからです。 エンジニアのあるべき姿とは、最新のトレンドを学び続け、要件を叶えるために設計し、その設計を実現できるエンジニアと考えています。 なぜエンジニアのあるべき姿をそのように定義しているかというと、大きく2つあります。まず1つ目は前職のパッケージベンダーでの経験が大きいです。パッケージベンダーのエンジニアは自社のパッケージをより良くすることに注力すれば良いため、パッケージ開発に使用しない技術に触れることができません。そもそも業務も分担されていて、他の技術に触れる機会がありません。 つまり他の技術を学びたいなら、自習するしかなくなります。ただ、技術を自習して学ぶのと、実際に開発して学ぶのでは習得スピードがまったく違うと当時から実感していました。このような状況に違和感をおぼえていたため、最新のトレンドを学び、実践できる環境を用意したいと考えました。 次に、2つ目は、言われたことを言われたとおりにやるのがエンジニアではないと思っていることです。コードをかける人=エンジニアと言われることもありますが、私たちはそのように考えていません。新しいものをゼロから作り出すのがエンジニアとしての醍醐味、面白みだと思っているため、設計から実装までできる方が理想的なエンジニアだと考えています。
2.新しいものに常に触り、要件に最適な技術を適応するのが受託開発
前述の通り、当社は、エンジニアとしてあるべき姿を目指すために受託開発に取り組んでいます。クラベスの受託開発の特徴を整理すると、私たちがとくに大事にしている点は2つあります。 まず、1つ目は新しい技術、新しいビジネスに常に触れられることです。一般的に受託開発よりも自社サービスの方が人気があると思いますが、自社サービスの開発はどうしても言語や開発手法に縛りが出てきてしまい、エンジニアとしての成長機会は少なくなります。 もちろん、自社サービスを成長させるという難しさと醍醐味もあるので、弊社も自社サービスの開発にも取り組んでいますが、常に新しい技術や新しいビジネスに触れられるのは受託開発ならではのメリットだと考えています。 次に、2つ目は要件に最適な技術、要件と技術を考慮したアーキテクチャを考え、実践できることです。これは当社が必ずお客様と直接取引をポリシーにしているため実現できることです。すべての受託開発をしている会社の特徴としてあげられるわけではありません。 なぜ直接取引にこだわるかというと、無駄なコミュニケーションをなくし、本当に重要なものに集中して最適なものをご提案できると考えているからです。エンジニア発案の方法や最善の方法が後から見つかった場合においても、必ずお客様に相談します。あるべき姿を目指して、お客様・ディレクター・デザイナー・エンジニアが同じ方向を向くために行っています。 その上で私たちは世の中の風潮として存在する「受託開発は悪」のような考えを払拭していきたいと考えています。本当に良いものを構築し、お客様やユーザーに価値を感じてほしいというのが私たちの想いです。
3.本質的な価値提供を求めるがゆえに生まれた3つの開発体制
お客様やユーザーに本質的な価値を届ける上で、一つひとつの開発プロジェクトの効率化が大事だと考えているため、常に自社の開発体制を改善しています。試行錯誤を重ね、現在実施している開発体制の特徴は大きく3つあります。 まず、1つ目は、エンジニアが設計・開発業務に専念できることです。 弊社の開発プロジェクトの基本的な座組みは、お客様との会話はディレクターで、その後ろでエンジニアが開発する体制です。ディレクターがお客様からヒアリングした理想や課題を元に、エンジニアと「何が最善なのか」を議論し、その時々における開発のベストプラクティスを考えて開発します。 エンジニアとお客様の窓口を別にする理由は大きく3つあります。要件が整理されないままエンジニアのもとに届くとねじれる恐れがあること、連絡があるたびに開発が止まってしまうこと、全て声に耳を傾けていると本当に必要なものに注力できなくなる可能性があることです。そのため、エンジニアは設計・開発業務に専念できる体制を作るようになりました。 次に、2つ目は100%自社内開発です。受託開発と聞くと常駐の開発を想像されるケースがあるかと思いますが、当社では企業様に常駐して開発することは一切ありません。なぜ自社内開発にこだわるかというと、会社というチームで仕事をする上で、社内での情報共有ができる状態を作ることや、チームでの問題解決にあたりたいからです。また、要件定義から開発までの全てを行ううえで複数のメンバーが稼働するため、自社内開発でないと非効率だからです。 最後に、3つ目は働き方です。具体的にはフルリモートOK、フレックスタイムの導入があげられます。前提として、お客様に本質的な価値を提供する上で、エンジニアの働く環境はとても重要なことだと捉えています。勤務場所や勤務時間は本質的な問題ではなく、メンバーにとって働きやすい環境を作ってこそ結果的にお客様により良いものを提供できると思っているので、ある程度自由のある働き方を採用しています。 様々なライフスタイルがある中で、企業としても変わり続ける必要があると思っています。 上記以外にも、プロジェクト管理体制や利用ツールなどもメンバーの声を聞きながら改善を試みています。新しいツールを使ってみたい、という話もよく受けていて、現状のものとの比較を正しく行った上で、採用の判断を行っています。
4.サービスのゼロから立ち会い、様々な言語を扱える経験
当社のエンジニアとして働く上で、得られるスキルや経験は大きく3つあると考えています。 まず、1つ目はサービスのゼロから1に立ち会い、その全ての工程に携われることです。基本的にはインフラからフロントまで自分たちで考え、全てのプロセスにおいてクラベスが携わって開発します。サービスを0から立ち上げられるエンジニアが一人前だと思っているので、将来、自分で何かサービスを立ち上げたいという方にはとても良い環境だと思います。 次に、2つ目は言語にとらわれないアーキテクチャ設計をしていくため、様々な技術を扱えるようになることです。自社リソースや状況によって判断が必要ですが、最適な技術選定、アーキテクチャ設計を行います。エンジニアのキャリアステップとして、一つの技術を極めることも良いと思いますが、それだけでは、最新のトレンドにはついていけなくなってしまうと考えています。私達は、新しい技術にチャレンジすることを思想として持っており、言語に縛られない開発を行うようになりました。 最後に、3つ目は設計や技術選定の上流のスキルを得られます。 最初のエンジニアとしてあるべき姿の話に戻りますが、設計や技術選定などの上流スキルから開発まで行えてこそ、エンジニアだと思っているので、そのようなスキルを得られる機会は保証できます。 一つの機能の改善や開発業務だけしか経験したことがないエンジニアさんも一定数いらっしゃると思いますが、将来的に上流スキルも身に付けたいという成長意欲のある方は大歓迎です。
5.最後にみてくださっている方へメッセージ
クラベスで働くことの魅力をしいて一つ挙げるなら、成長できる環境です。具体的な事例を挙げると、20代中盤でSES経験のみで入社した方が、2年後にはリーダーとしてプロジェクトに関わり、設計から開発までできるようになり、現在は新メンバーのメンターとして活躍中の方もいます。 そこには本人の多大な努力もありますが、当社に入社していただくことで短期間のスピードで技術レベルを上げる環境、機会があるとお約束できます。 若い時からエンジニアとして成長していきたい方には申し分ない環境をご提供できると我ながら思っています。 将来的に、設計から開発までできるエンジニアになりたいと思っている方、サービスをゼロから立ち上げたいと思っている方、当社にご興味を持ってくださった方はぜひカジュアルにお話しましょう。