御社を起業されるまでの経歴を教えてください。
スタートアップ、データ解析専業企業にてデータ解析に従事後、フリーランスとして独立。その後営業規模の拡大に伴い、"テクノロジーの社会実装・事業開発"をテーマに法人化、2018年に当社を設立しました。 機械学習を中心とした先端技術案件と、ハイスキルなフリーランスに特化した業務委託案件紹介サービス「DXジョブ」を展開しています。
なぜデータ分析に興味を持たれたのですか。
私は非常に合理的な人間なので、根拠がないとか具体的でないのは嫌いなんですよ。だからデータ分析に興味を持ったのだと思います。 データ分析の重要な機能の一つに、仮説を検証する機能があります。なんかフワフワって直感的に「こうじゃないかな」と思うことってありますよね。例えば自社で提供しているWebサービスの離脱率が最近高くなっているみたいだけど、その原因はたぶんこうじゃないかな…と想像したとします。ただ、それは仮説であって何の根拠もありません。しかし、データ分析をすることにより、事実であることを確認できれば、次の打ち手につなげることができます。根拠が明らかになるので、確信を持って行動できるのです。このように、仮説を検証して行動につなげるための強力な武器になるのがデータ分析の特徴の一つです。
これまで手がけた仕事で印象に残っているのはどんな仕事ですか?
技術継承のために、職人さんの業務をAIでリプレースした仕事は面白かったですね。ある会社では、製品が良品か不良品かを、職人さんが音を聞いて判断していました。しかし、何を根拠にその人が判断しているかが言語化されていなかったため、技術の継承ができないという課題があったんですね。そのため、センサーで音を集め、何を基準として判断しているのかを伺いながら音声データを分析し、判断基準を割り出していきました。 技術継承という観点から言えば、人に伝えるのではなく、機械学習のモデリングに置き換えてしまうやり方もあります。そうすると確かに職人さんの仕事はなくなってしまいます。しかし私は、機械ができることを人間がやる必要はないという考えです。人間は人間しかできないもっと高度な仕事をやればいいと思います。
ビジネスに当たって大切にしていることは?
スピード感と実行力ですね。意思決定しないのが一番のリスクだと考えています。もし間違ったら、すぐに直せばいいんです。思いついたら、どうやってやろうかなどと考えてないで、すぐ動くぐらいのスピード感が大切です。これは会社のカルチャーとして今後も大事にしていきたいですね。 もう一つは質の高い成果主義です。社員の成果はしっかり評価するようにしています。ただし、成果と言っても、社員が出した結果だけを評価するのではありません。事業の場合、力を入れて取り組んでも、良い結果が出ない場合もあります。半分は運なんですよ。だから、例えば売り方のプロセスを磨いたとか、製品の質を高めたといった、結果が出る確率を高めるためのプロセス改善も評価するようにしています。
どんなエンジニアと一緒に仕事をしたいですか。
正社員として採用したいのは、特定の技術にこだわらないエンジニアですね。もちろん、データ分析とかエンジニアリング、技術の社会実装といった、広い意味での技術にはこだわっていてほしいのですが、例えば「ディープラーニング」といった特定の技術に固執しない人に来てほしいと考えています。特定の技術は必ず古くなりますので、手段として技術を活用出来る方ですね。 今後も当社では、大手企業がやらないようなニッチで尖った事業やサービスを開発して展開していきたいと考えています。それに伴って社員が活躍できるチャンスもどんどん広がっていきます。自分の市場価値を上げたい方、やりたいことがいっぱいある方をお待ちしています。