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インタビュー画像株式会社グローバルマーケティング 代表取締役 左子 義則 1990年兵庫県生まれ。兵庫県立大学卒業後、2013年に兵庫県内の信用金庫で営業職を経験。2015年公益財団法人ひょうご産業活性化センターの事業立ち上げメンバーになり、セミナーの企画や県内各所との折衝を行う。2018年には法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科を修了、MBA・中小企業診断士を取得。その後、大手WEBマーケティング会社にて営業職を経験。2020年3月にデジタルマーケティングコンサルティング事業を行う株式会社グローバルマーケティングを副社長の岡田と創業。代表取締役として、主に管理領域を担当。

事業立ち上げの経緯を教えてください。

◇◆20代で個人事業主として独立を目指し様々なキャリアを積むが、副社長(元上司)と出会いネット広告会社を起業◆◇ 20代で独立を目指したきっかけは、大学時の海外留学で感じた異文化の刺激に触れ続ける機会を自ら作ってきたいという想いや、自校のサッカー応援で心揺さぶられ熱烈な趣味となったことから、場所と時間の制約がない20代での起業を大学時代に決断しました。当時一番の近道だと考えた中小企業診断士資格を取得し、コンサルタントとしての独立を目指しました。5つの多様なキャリア経験を積んだのち、現副社長(元上司)の岡田との出会いによって、代表取締役として当社を創業しました。 ■20代前半サラリーマンとして経験を積む 信金→フリーランス→中小企業支援団体 ・新卒で信金へ就職 新卒で経営スキルとしてお金の勉強をしようと就職しました。中核支店の営業活動をしながら、日々200件の伝票処理や窓口対応など幅広い業務をこなしました。サラリーマンとして働く一方で、稼ぐ力をつけるため独立に向けアフィリエイトの副業もはじめました。 ・フリーランスから中小企業支援団体へ 次のステップに進むため信金を退職し、2か月ほど活動する中で、個人で稼ぐことの難しさを痛感していた時、偶然参加した起業セミナーで診断士のようなポストがあると誘いを受け、兵庫県中小企業支援団体の事業立上げメンバーとして採用事業の構築を行いました。 ■20代後半会社設立への転機~現副社長との出会い~ 大学院→WEB広告会社→起業へ  ・大学院での学び 診断士資格取得のため上京し、入学した大学院で様々な業界で長い経験を積んできた方々と学ぶ中で、経験が少なく実績もこれからの自分が独立して、誰がビジネスを任せてくれるのだろうと悩む日々が続きました。卒業を目の前に大学の研究室にこもり悩んだ末、自分ができる分野かつ若い人が持つ特有のスキルで差別化できるのは『ネット広告』だと、的を絞って就職活動をしました。 ・副社長との出会い 卒業後の27歳でネット広告を学び経験を積むため、株式会社フルスピードに入社し、当時上司(現副社長)となった岡田と出会ったことが大きな転換点となった。2人チームで実績を積み上げトップセールスに昇り詰めました。そして、長く時間を共にし成果を上げた経験、また岡田が得意とするセールス領域や販売領域の立案に、自分が得意な管理領域と経験を掛け合わせることで「組織」としてビジネスができると確信し、29歳の時に2人で株式会社グローバルマーケティングを設立しました。

事業が軌道に乗るまでに困難だったことを教えてください。

■コロナ直撃で取引キャンセル相次ぎ、主軸事業以外で食い繋ぐ日々 創業後間もなくして、日本でもコロナが流行し始めました。前職の看板がなくなり、新規の契約がとれない状況に追い打ちをかけたコロナの感染拡大で、取引予定だった企業からもキャンセル連絡が相次ぎました。創業約半年間は案件が取れない日々が続き、副業のアフィリエイト事業を収入源に、前職の繋がりからいただいた案件の広告運用も、営業が本業の岡田と私でなんとか対応し、会社を存続させていました。 ここから、主軸ビジネスで岡田と私が営業活動に専念し、売上を立てるためにも、専任の運用担当者の方が必要だと、知人のベテラン運用者を誘ったが、当時は断られてしまいました。 ■知人の支えと自社DSP販売をきっかけに、2年目の売上高430%増・年収は10倍に 2020年11月には業界経験のある知人の若手メンバーが社員1号として入社し、外部コンサルの研修のもと広告運用のスキルを身に着けてくれたおかげで、運用を一手に任せられるようになりました。営業面では、新規から既存顧客との関係構築となる顧客深耕にシフトしたこと、また広告出稿の費用対効果を高めるとされるDSP(※)サービスを自社で運用・販売できるようになったことで、提案の幅が広がり、売上が上げられるようになりました。 そして、知人のフリーランスの方や、断れていた知人のベテラン運用者なども入社を決めてくれ、多くの案件を対応できる人材面での基盤もできたことで、創業2年目には売上高は前年度比430%増まで成長し、ビジネスを軌道に乗せることができた。また、私の年収は支援団体時代に比べ10倍になっていました。 ■会社規模拡大に向け、基準づくりに大きく投資 当初会社を大きくする考えはなかったものの、売上が増えたことで生活水準が上がり、また顧客からの信頼度と案件数が増えたことで、さらに規模を大きくしたいと思うようになりました。そして、まずは創業して間もない、私を含め従業員3人の時に、組織運営の基盤づくりとして組織体制の見直しに取り組みました。組織運営に困っているわけではなかったが、これまで出会った経営者たちから「組織運営がビジネスの課題になる」と聞いていたこと、また岡田と創業した会社だからこそ、2人の方針にずれが生じて、取り返しがつかない事態を招かないようにするため、人を増やすより前に基盤づくりが重要だと考えたからです。大きな投資だったが、自己流ではなく組織コンサルの専門となる外部の考えを取り入れ基準の構築しました。

自社の戦略や売り上げ好調に繋がったポイントを教えてください。

◇◆効率と生産性を上げる盤石な組織づくりで売上を順調に伸ばす◇◆ 当社は、「自由の中に責任あり」を掲げています。 自分のために責任をもって行動し、良い緊張感の中で社員が成長できる組織になるためにも、働き方の制度を整えたことが売上を順調に伸ばしている要因の一つです。また、これまでの自分の経験全てが経営の糧となっています。 ■結果に連動する働き方制度の導入で残業少でも売上高成長率は230%超え 独自の働き方「セキワク」のもと、仕事の結果に対し個人の責任が連動できるような勤務制度「コミット勤務」や、人事制度「セキワク評価制度」を運営しています。また作業効率を上げられるような「ウェルカム20休」などの支援制度なども併せ、創業から徐々に導入し運営したこともあり、2022年度までの売上高成長率は230%超えとなりました。その中でも、2022年度の月間平均残業時間は1時間57分を記録し、業界平均よりも約33時間減となり、2023年度上半期には全国一般労働者平均7%の1時間2分を記録しています。 セキワクを基にした各種制度の詳細:https://gl-marketing.co.jp/archives/1796

今後のビジネスおける展望を教えてください。

◆当社の価値観と風土を大切に成長しながら、売上30億円を目指す 創業からこれまでは倍以上のスピードで売上を伸ばしてきましたが、ここからは拡大スピードよりも当社の価値観や風土を大切に成長していきたいと考えている。そのため、基本的に新卒採用に取り組み、会社と一緒に成長してくれるメンバーを育てる方針です。そして、社員が当社で得たスキル、経験、知識により、働き手として入社時よりも高い価値で活躍していけるような会社にしていきたいと考えています。もちろん、売上30億円は目指しているため、事業規模が拡大し、社員がさらに増えた時、これまで運用していた制度がうまくいかないときは調整しながらも、プロスポーツチームのような組織と社員との関係性を体現していきたいです。

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