ウィツ株式会社

ウィツ株式会社は、大手パソコンメーカーの一つであるAcerをルーツに持つハードウェアメーカー、台湾Wistronグループのサービスプロバイダとして1992年に設立されたWITSの日本法人である。設立当初は、台湾本社を中核にプロダクトエンジニアリングサービスを展開し、IBMのコアパートナーをはじめ、OracleやAppleなどのグローバル企業との協力体制を構築することで成長。現在まで台湾や中国、アメリカ、そして日本に17の事業拠点を展開する10,000名規模のグローバル企業として発展している。

2003年に日本法人であるウィツを設立して以来、金融・流通・製造業や公共事業などの幅広い業種に向けたWebシステムやアプリケーションなどの開発を行ってきた。基本的にはクライアント企業に常駐する形でのシステム開発が中心であるが、受託開発においては中国・大連にあるWistronグループのオフショア拠点との共同開発によって、最新のデジタルソリューションを提供することが可能。このグローバルな環境のもとで様々なリソースを活用することによって、世界標準または最先端レベルの技術を用いた開発を実現している。

「今後、私たちが力を入れていくのが、新たにスタートするコンサルティング事業の推進。これまでソフトウェア会社として様々な企業へサービスを提供してきましたが、これからは最上流から企業ごとの課題と向き合い、総合的なIT企業として最先端のデジタルソリューションを提供することを目指します」
そう語るのは、ウィツの代表取締役を務める、蕭　淸志（シャオ　チン）氏。DX先進国である台湾や中国などの開発リソースを活かすことで、DX化の立ち遅れが指摘されている日本市場での事業拡大を図っていくという。

「ウィツではすでに営業体制を拡充することで、プライムを含む上流案件の受託体制を確立。次に取り組もうとしているのが、エンジニアの増員による開発体制の強化です」
そう語るのは、営業推進部部長の西村 公伸氏だ。

PL/PM候補となる中間層も必要だが、まずは若手エンジニアを積極的に採用することで開発体制の底上げを図るのが狙い。
ウィツでは、新卒社員は1年かけてじっくり育成していくそうだが、中途採用においては適性に応じたプロジェクトにアサインした上でOJTを実施するという。自分が得意とする現場で経験を重ねた後、ゆくゆくはPL/PMへのステップアップにも挑戦できる環境がここにはある。

「ウィツでは、若手であっても先輩や上司の指示通りに仕事をするだけ、ということはなく、挑戦のチャンスを与えます。若手も裁量を持って活躍できなければ、会社の未来はないからです」
そう語るのは、執行役員兼本部長を務める、岩元 明浩氏だ。

たとえば、リーダーになりたいというエンジニアに対しては、まずサブリーダーとしてマネジメントの基礎を実践的に学ぶところからスタートさせるなど、前向きな姿勢に対しては会社がチャンスを与えている。エンジニア自身が様々な経験をしなければ、責任ある立場となっても、あらゆるリスクに対応することができない。だからこそウィツでは、成長意欲が旺盛な社員を全面的に応援する社風が定着しているという。

「これからウィツがAIやIoT、ビッグデータ、そしてDXなど様々な挑戦を行うために、若手の存在が大きな意味を持ちます。そもそもITの世界には、年功序列という考えはありません」と、西村部長。

実際に、5年目でリーダーに登用されたメンバーもいるそうだ。若手にとってチャンスに恵まれている環境だと言えるだろう。

「人が財産」というウィツでは、社員誰もが働きやすさを実感でき、やりがいを持って日々の仕事に取り組める環境を整備している。下記のデータはその一例で、いかに社員を大事にしているかをうかがい知ることができる。

【ウィツの平均データ】
■開発部門の残業時間：14.3時間
　営業などを含む全社でも13.2時間

■有給休暇の取得日数および取得率：13.3日／72％
　1時間単位で有給取得ができる制度あり

■年間休日数：124日
　完全週休2日制をはじめ、メリハリをつけた働き方が可能

■文系・理系の割合：文系70％・理系30％
　実は文系出身者が多いのもウィツの特徴

働きやすさを実感できるからこそ、IT業界特有の変化に対応できるし、前向きな姿勢で新しいことにも挑戦できる。環境重視のエンジニアも、ウィツならば十分満足できるのではないだろうか。