アドテクニカの事業について教えてください
当社はもともと、私の父である下村岳雄(現・代表取締役会長)が40年ほど前にデザインプロダクションとして創業した会社で、グラフィックデザインのほか、企業のCI開発やマーケティングなど広告系の案件が中心でした。インターネットサービスを開始した1994年は、ちょうどインターネットの普及拡大が加速しはじめた時期。ITブームのはじまりでもあり、デザインやマーケティングなどで多くの企業と取引を行ってきた当社は、これまで培ってきたビジネスリソースを活用する形でホームページ制作をスタートさせました。それが今の事業の礎となっています。 現在では「コミュニケーションデザイン&システム」をテーマに、企業サイトの受託開発を行うWebソリューションサービス、そして自社サービスの開発・運用を行うクラウドサービスの2つが主幹事業となっています。Webソリューションサービスに関しては静岡県内でいち早く事業化したこともあり、現在も一般的なコーポレートサイトからECサイトにわたる、さまざまな企業ニーズに応えています。クラウドサービスでは災害時安否確認システム「安否コール」が多くの企業から評価をいただき、1500社以上に導入いただいております。
アドテクニカの強みやここまで成長してきたキッカケを教えてください
1994年にインターネットサービスを行う企業は、少なくとも静岡県内においては当社以外にほとんどありません。注目されはじめた時期でもあったのでホームページを持つ企業も増えていましたが、実際にはビジネスの有効性などについて感心が薄い状況。幸いにも当社は広告制作を通じて大手企業との取引もあり、提案というよりも啓蒙に近い営業活動を行っていたことを覚えています。苦労も多かったのですが、その頃にお付き合いしていたクライアントと二人三脚で取り組んできたことが、今では大きな財産となっています。 そんな当社にとって一つの転機となったのが、2014年にNTT西日本との取引で培ってきたノウハウを自社でASPパッケージ化し、サブスクリプションサービスとして提供したこと。これが現在も継続中のECパッケージソフト「access shop」なのですが、これまで数千万円の予算が必要とされたオンラインショップの構築が、数十万円で実現できると多くのクライアントから評価を獲得。前年にサービス化していたホームページの自動更新システム「Webジェネレータ」と併せて、当社のサービスを多くの企業が採用していったことが現在の成長へとつながっていったのです。
アドテクニカが今後目指す未来について教えてください
Webソリューションサービスにおいては、今後もクライアントが求めるWebサイトの拡充に向けて、リニューアルや新たなコンテンツの作成などを積極的に提案。クライアントからもっと頼れる存在となることを目指していきます。クラウドサービスにおいては1500社以上の導入実績があり、各方面からも多大な評価を獲得している「安否コール」のリソースをデジタルマーケティングに応用し、今以上に成功事例を積み重ねていきたいと考えています。 当社の掲げるスローガンの一つに、「人と人とのコミュニケーションをデザインする」があります。これは先代の社長が大切にしていた考えでもあるのですが、この理念があって今の当社があると私は捉えています。今後は「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適にする」というビジョンの実現に向けて、マーケティングとソリューションの2軸でサービスの開発および提供を行います。私たちのミッションは、すべてのユーザーに対して快適なサービスを提供していくこと。そのためには仕事を通じて、貪欲にチャレンジする意欲が必要と考えています。
アドテクニカが必要とする人材はどのような人でしょうか
先ほど申し上げた意欲についてですが、そもそも能力があっても自分から動こうとしなければ成長のスピードは鈍化しますし、職場環境への適応にも時間がかかってしまいます。具体的には自分がこれからどのように成長したいのか、キャリアビジョンを持っている人が理想的です。とはいえ、当社はチームとして開発を行う風土があります。自己実現に向けての意欲を持ちながら、チームワークを大切にする姿勢も必要です。たとえば部活やサークルでも構いませんし、ゲームやアイドルなどの趣味の世界でもいい、何か一つのことを誰かと一緒に成し遂げた経験は、これからの成長において大きな糧になるはずですから。 会社としては社員一人ひとりの自己実現への意欲に対して最大限の支援を行い、プロジェクトの責任者などさまざまなポジションへの登用も積極的に行っています。今後もスキルアップに必要な資格取得支援をはじめ、教育体制の充実にも取り組んでいきます。同時に社内活動である委員会を通じて、社員の自主性も育んでいきたいとも考えています。私たちと一緒に成長していく、そんな仲間を増やしていきたいと思います。