略歴を教えて下さい。
「東京大学理科一類→同理学部物理学科→同大学院理学系研究科(物理学専攻)」と進み、大学在学中はひたすら数理物理の研究をしました。博士課程では物性理論という分野で博士号を取得しました。 研究分野は、量子論という原子ほどのミクロな世界を支配する物理法則を用いて、身近な物質の性質を解き明かそうとする分野でしたが、美しい抽象理論でありながら現実世界に寄与できる実用性も兼ねるところが好きでした。 博士号取得後は、世の中に直接役立つものを生み出したいとの想いが強くなり、社会経験もかねてシステム開発やリサーチの実務経験を活かせる野村総研に入社しました。 野村総研には5年ほど在籍し、研究開発系の部署でシステム開発をモダン化するための技術調査、そして実際にお客様へのシステム導入支援を行いました。いろいろなプロジェクトを経験し、技術者としてもビジネスマンとしても成長することができました。 特に、在籍中にサンフランシスコへ海外赴任する機会をいただき、スタートアップを立ち上げるプロジェクトに参画できたのは非常に刺激的で、自分自身で新しいサービスを立ち上げたいという思いが非常に強くなりました。 そんなとき、ちょうど前CTOの繋がりで当社に興味をもち、リファラルで当社に入社しました。
今後の個人的なビジョンをお教えください。
「たくさんのユーザ・お客様に好かれるサービスを作る」 「同じ志をもった人々が集まる居心地の良いテック組織を育てる」 これを、徹底的に追求したいと思っています。 CTOという立場ですが常に一人のエンジニアの視点で仕事をしつづけたいと思っています。 エンジニアにとって有意義で、互いに尊敬できる居心地の良い環境があり、そこで良いプロダクトを作ることに全力を注げる環境ができるよう、私もいちエンジニアとして開発をしながら、組織づくりに取り組みたいと思っています。
社員に対して、どういった存在になってほしいかの思いをお聞かせください。
まず、つねに学習し続ける姿勢が必要です。ご自身のエンジニアとしての成長を、会社としても応援したいと思っています。 また、チームとしてのアウトプットが出せることを重要視します。それには、ご自身の専門領域を超え他のメンバーを助けられる心構えが一人ひとりに必要かなと思っています。お互いに助け合いが生まれる環境を作りつつ、ご自身の専門性も広げられると素晴らしいと思います。 チームの中では恐れず発信し、また、他者の考えもよく理解するという双方向の意思疎通を普段から意識できれば、組織を牽引できるコミュニケーション能力も自然とついてくると思います。 あとはなんといっても、技術を純粋に楽しむ好奇心が大切です。 柔軟な考え方で、ビジネス課題をきれいに解決し、品質の高いプロダクトを、一緒に楽しく作っていきましょう。
見上さんの仕事観をお聞かせください。
私自身は、新しい技術を学んだり、全く新しい考え方を発見したり、工夫や応用によって課題を解決するのがとても好きです。なので、自然と仕事にもそういう側面を求めていますね。仕事では積極的に新しい領域に積極的に挑戦するようにしています。 また、エンジニアの仕事は、「作って終わり」では決して無く、作ったものが継続的に利用され続けることを考えた、仕組み作りが必要です。そこまで考えぬいて初めて一流のエンジニアだと思います。プロダクトのライフサイクルすべてを一貫して考えられるような一流の仕事をしたいなと思っています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
週末は妻や子供と外に出かけることが多いです。 頭から仕事が離れなくなるときは、無心で取り組めるなにかを趣味として継続しています。最近だと、料理を作ったり、ボルダリングをしたりしています。 衝動的に読みたい分野が急に発生して、読書をすることも多く、科学系の専門書が多いです。