株式会社オズ

株式会社オズは、1993年に北海道札幌市で誕生したクリエイティブエージェンシーだ。ポスターやパンフレット等、長年にわたり紙媒体で広告制作の実績を積んできた。2007年から関東へ進出し、Web領域に注力。Webプロモーションの企画やWebサイトの設計・開発・運用等の比率が高まっている。
受注増加への対応とさらなる品質向上のため、ディレクターやデザイナー、エンジニア等、Web人材の強化を図る。
次なるステージへ向けて踏み出す同社は、成長の原動力となる意欲ある人材を求める。

菊池正紀氏、所寛氏が広告制作におけるデジタル化の兆しをキャッチし、いち早くビジネス展開するべく立ち上げたのが同社だ。
高い品質で信頼を積み重ね、市内の大手広告代理店や大手メディア企業等と取引しながら事業を拡大。順調な成長を遂げていった。
事業規模拡大をしていく中で、web案件の受注も必然的に増えていき、紙メディアで培ってきた綿密なヒアリング力、企画力を発揮。高品質のクリエイティブで、WebはDTPに並ぶ売上規模となった。
増え続けるWeb案件に対応するべく2016年には、東京・中目黒にオフィスを開設。札幌本社・札幌二十四軒・埼玉県南浦和・中目黒に拠点を構える現在の体制となった。
案件ごとに各オフィスからディレクター、エンジニア、デザイナー、コピーライター等、必要職種の人材をピックアップして、プロジェクトチームを立ち上げる。
例えば旅行系サイトならば、取材先のアポ取りから現地での取材、撮影まで含めたトータル対応が可能。大量の情報を収集してデザインし、Webコンテンツ化できる総合力は、DTP時代から長年培ってきた同社ならではの強みだ。
北海道むかわ町が展開する観光プロモーションでは、同社が企画から参画し、ポスター・Webサイト・動画等、多種のクリエイティブ制作まで一貫して請け負った。同社の強みが存分に発揮された事例だ。

三浦一樹氏と藤原昌弘氏2名の取締役部長に話を聞いた。
「DTPから始まった当社は、社内のWeb人材がまだまだ不足しています。外注スタッフにも協力してもらっていますが、売り上げが上がるほど外注コストも増えるのが実情。社内にも優秀なWeb人材を増やしていき、案件増加に対応したいと考えています」（藤原氏）。
「特に、ディレクションと開発ができる人材が足りていません。客先でプレゼンテーションができる人や、若手に技術的指導できる人がいてくれたらありがたいです」（三浦氏）。
前述の通り、同社はクリエイティブに関する総合的なチーム編成が可能。志向やスキルに合わせて、広い職域を持てる柔軟さが特徴だ。
「デザイナーだからデザインだけ等、決めつけはありません。関心があるならやってみたら？というスタンスです。例えばデータサイエンティストに興味があって外部講座を受けたいというならば、手順にのっとって提案してもらいます。サーバーサイドがやりたい、アニメーションをやってみたい等、主体的な発信があれば、その方向性に向かえる場を用意します」（三浦氏）。
「心掛けているのは、実力相応というよりも少しレベルの高い案件にアサインすること。スキルアップを求める人には、成長し続けられる環境を与えたいと考えています」（藤原氏）。
社員を飽きさせない自信があると両氏は頷く。逆に自分のペースでやっていきたいタイプには無理強いしない。
あくまでも各々の方向性や適性に合わせたスタイルで、スキルを発揮してほしいと願っているのだ。

藤原氏は「年齢や社歴は関係なく、実力があればリーダーやチーフとしてどんどん上に引き上げる風土があります。役員ステージを目指す人もいれば、そうじゃない人もいるので各自の方向性に応じますが、意欲があるならばチャンスは豊富です」と話す。
職種に特化してスキルを磨いていくことが可能であり、Web全体をコントロールするスキルやマネジメントスキルを身に付けることもできる。型にはまらずにキャリアパスを描ける環境は魅力だ。

働き方は自由度が高く、個人の裁量に任せるスタイル。社として定時は決まってはいるが、出社時間は業務の都合によって調整でき、リモート勤務も可能。各自が責任を自覚して、最適な働き方を選択すればいいという考え方である。
各部門が様々な地域に分散していることもあって、元々場所を意識しないワークスタイルが根付いているのだ。
フラットで風通しの良い意見交換を行う関係性。マネジメント層に対してしっかり意見持って対話することで、自身のスキルを磨くことも、仕事のしやすい環境を整えることもできる。
率直なコミュニケーションが柔軟なワークスタイルの実現を後押ししている。
三浦氏は「黙っていては分からないので、要望を伝えてもらった方が環境は整いやすいですよね。環境整備に対する動きは早いですよ。リモートで仕事ができる環境の提供や、クラウドサービスの導入など要望にも素早く応じています」と話す。

自由な風土でありながら、社員の成長と働く環境整備に対して積極的に投資する背景だ。
コロナ禍で中断しているが、以前は海外への研修にもよく出かけていた。
「ラスベガスで開催されているテクノロジーの大規模展示会CESを見に行ったり、スペインの地元スーパーの視察をしたり、ロサンゼルスでの企業訪問等、色々やっていましたね。コロナが収束したら復活させたいですね」と藤原氏。
社員に刺激を与え、外部の知見を積極的に得ようという同社の姿勢が窺える。

今回募集する新たな人材に対しても、「うちにはない考え方やスキルを発揮してほしい。自分たちが培ってきたスキルと、新しい人材が身につけてきたスキルの融合によって、クライアントに「最適」を提案する会社でありたい」と三浦氏と藤原氏は期待を込める。
確固とした実力と実績を持ちながら、現在の位置に満足せず挑戦し続ける。変化を厭わない同社に、是非、新風を吹き込んでもらいたい。