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インタビュー画像代表取締役 CEO 福田 芳真(フクダ ヨシマ)

[使命] 近い未来,不遇なエンジニアを限りなくゼロに近づかせる

エンジニアって,「最強かつ最高の仕事」だと,常々思っています.思い浮かべたものを自らの手でかたちにし,思い通りに動かすことができる.そんな「技術」という.自己表現も自己実現も思いのままな,特別な力を持っているわけですから. だからこそ,私たち株式会社コードベリーでは,「Be an engineer.」という VISION を,真っ先に,そして真っ直ぐに掲げています.  |Be an engineer.  |何歳になろうとエンジニアであってほしい.  |エンジニアだからこそ,仕事も楽しめる.  |エンジニアでいたからこそ,プライベートも充実している.  |エンジニアだからこそ,オンライン,オフライン問わず問題解決を楽しめる. 一方でご存知の通り,エンジニア(特に私たちのような SES 形態のエンジニア)は,この資本主義社会(特に日本国内)において,誰もがその「最強かつ最高の仕事」ぶりに見合った,しかるべき地位 / しかるべき報酬を得られているとは言えないのが実情でしょう. 実際,日本国内のエンジニアは100万人前後と言われていますが,そのうち大多数が,エンドユーザから見て,3次請け以下の SES 企業に属しており,悪名高い多重下請け構造の弊害をもろに被っているわけです.こうした数十万人にものぼる,不遇なエンジニアたちを一人でも減らしていく,「エンジニアの価値向上」こそが私たちの使命なのです.

[ビジネスモデル] SES = すごく・エンジニアリング・すき

そんな私たちが選んだビジネスモデルは,SES でした.この界隈では「自社サービス > 受託 > SES」という空気がなんとなく漂っていることもあって,もしかしたら,「えっ,SES で,エンジニアの価値向上なんて実現できるの?」と,訝しむ方々もいらっしゃるかもしれません. 誤解されている方が多いのですが,SES というビジネスモデル自体は,世間で言われているような「搾取」のみではありませんし,「SES = 不遇」でも,「SES = 低技術力 / レガシー技術」でもありません. たとえば SES であれば,若いうちから,大規模かつ,24/365運用といった大企業経営の根幹となる基盤から,社会インフラとなるシステム,さらには最先端の実証実験まで,単一企業に籠ることなく,複数の業種・業界に亘って経験することができます. また,上のみを目指すことになりがちな自社サービスや請負と比較しても,ポジションが上下左右に豊富に揃っているため,興味関心やキャリアデザインに応じて,仕事の幅を広げることができます.私含む,「すごく・エンジニアリング・すき」な人にとっては,生涯エンジニアとして知的好奇心を満たすチャレンジに身を委ね続けられる,うってつけの形態なのです. また,エンジニア個人側としても,企業経営側としても,安定的な契約下で,中長期的なプランニングができることは,育成面でも投資面でも評価されるべきだと思っています.そう考えるとむしろ,SES というビジネスモデルは,その良さにつけこまれるかたちで,悪用されてしまった,これまた不遇な存在なのかもしれません.

[会社の強み] 「エンジニアの価値向上」成果報告

ビジョンやミッション等に,美辞麗句を並べるのは簡単です.大切なのは,それらを体現できているか否か.その点,株式会社コードベリーでは,「エンジニアの価値向上」において,どんな成果が出せているのか.いまだ道半ばではあるのですが,実績ベースで紹介していきます. まず,商流.コードベリーの SES は,優良プライム(大手SIer)からの二次請けのみです.小さいプリンをそのまま同じレシピをかけ算して大きく作っても,かたちを保持できず崩壊してしまうのと同様,システムは規模が大きくなると技術も体制も管理もまるっきり変わるため,単純な「鶏口となるも牛後となるなかれ」とはいきません.プライム至上主義ではなく,案件の質量(意義/やりがい・技術的学び・安定性/リスクのバランス・収益)を考慮すると,現時点では会社にとってもエンジニアにとってもベストな選択だと思っています. そのうえで,在籍エンジニアには70%以上の労働分配率を実現しています.ちなみに,総務省「令和2年 情報通信白書」のデータでは,ソフトウェア業界の平均は約57%.お金がすべてだとは思いませんが,契約単価からの算出プロセスをはじめとした透明性・納得性を重視した結果です. こうした取り組みは自社内にとどまりません.諸悪の根源とも言える,業界の多重下請構造を少しでもフラットかつオープンにすべく,「Renew SES」というスキームで,Win-Win のパートナー契約を推進しています.直近の満足度調査では,85.7%のパートナーの皆様から「コードベリーからのSES仕事を他社に薦めたい」という声をいただいております. 「SES」は,そもそも「System Engineering Service」の略語.私たちは,時間の切り売りではなく,プロフェッショナル・サービスを提供する,SES の原点に回帰するかたちで,エンジニアの誇りを取り戻していきたいのです.

[キャリア観] “管理”職ではなく“師範”職

エンジニアにとって,キャリアは一筋縄ではいかない話題です.かつては「35歳定年説」が囁かれた一方で,現在は40歳以上のエンジニアの割合が右肩上がりで伸びているという状況.とはいえ,年齢に応じたスキルや経験が求められる中,マネージャーやリーダーを期待されているのに,「管理職になりたがらない」という志向のギャップをよく見聞きします. これらは,二元論で語られがちな旧来のキャリアデザインに起因するものだと思っています.たとえば,「管理職になるとコードを書けなくなってしまう……」という怖れ,痛いほどわかります.でも,コードベリーでは社長の私も,公私問わずいまだガリガリコードを書いていますし,どんなに会社が大きくなってもそれは辞めないつもりです. なぜそこにこだわるかというと,(コードを書くのが好きなのは前提ですが)エンジニア組織におけるマネージャーやリーダーにとって一番不可欠な要素は,「信頼」だととらえているからです. エンジニアのマネージャーやリーダーがお客様と部下,双方からの「信頼」を得るためには,いわゆるマネジメントスキルだけでは不十分で,技術力の裏付けが欠かせません(逆に部下の立場としてどんな上司のもとで働きたいですか?).この関係性って何かに似ているとふと思ったんです.そう,私はマネージャーやリーダーというのは,武道における師範代・師範みたいな存在じゃないかって.「管理職」ではなく「師範職」,そう考えると,道を究めるうえで,帯をぎゅっと締め直してみたくはなりませんか? 実際,プロジェクトを経験すればするほど,いちエンジニアが出せるアウトプットに頭打ち感を抱くはずです.だからこそ,師範として相互に信頼関係があるチームで極大化をはかるのは健全ですし,自然な流れだと思うんですよね. もちろん,エンジニアのキャリアパスはそれだけではありません.いずれにしても,キャリアデザインっていうのは,いかに自己投資が肝.「自己投資」って言うと仰々しいので,『ドラクエ』にたとえます.ゴールドや経験値が増えると,もっと良い装備や呪文が使えるようになるじゃないですか.エンジニアも同じで,給料や知識が増えたら,もっと良いコンピュータやキーボード買ったり,もっと深い技術にチャレンジできるわけじゃないですか.正当な報酬を自己投資へ,そして,「ガンガンいこうぜ」が楽しいでしょう.

[選考] コードを通して,どんなに「技術がすきなのか」表現してください!

一時期,「フリーランスエンジニアになって,楽に稼ごう」と煽るブームがありました.でも,エンジニアが日々直面する課題解決は決して楽なものではありませんし,産みの苦しみがあるからこそやりがいがあって,結果としてそれに見合った報酬を得るものです. 私がエンジニアを「最強かつ最高の仕事」だと思っているのは,何よりこの仕事が楽しくて好きでしかたないから,なのです. ですから,もし「コードベリーで働きたい」と,あなたに思っていただけたならば,形式張った実績アピールはいったん棚に上げてだいじょうぶですので,あなたがどれほどプログラミングが好きなのかを伝えて欲しいです.まだまだ私も負けませんから,お互いコードで語り明かすくらいの密度で. 「コード」は嘘を吐きません.あなたの入魂のコードで,あなたがどんなに「技術がすき」なのかを表現していただけたら,こっちまで嬉しくなってしまいます.「本当の酒飲みは塩を肴に飲む」と言いますが,私たちは技術をアテにおいしい料理やお酒を囲みましょう.

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