世の中の流れとして、在宅勤務や時差出勤の希望が増えています。これらへの対応はどのようになっていますか?
当社は在宅勤務の制度を早いうちに導入しました。在宅勤務でも成果をしっかり出せる方はフルリモートも可能です。ただ、仕事や社内環境に慣れるためにも、実務経験が浅い方は入社していきなりフルリモートは難しいとお考えください。 在宅勤務だけでなく、コロナ禍においては、出社勤務の時差出勤も可能とし、社員の健康や安心安全な状態を大切に考えています。上司に報告して承認を受けるなどの手続きは必要ですが、制度を活用して、より成果の出る、自分にあった働き方をしていただければと思います。 このほか、よく聞かれることに「副業は可能か」というものがありますが、当社はクライアントと守秘義務契約を結んで取り組む仕事が多いので、現状はまだ検討中の段階です。 もちろん、世の中の動きに合わせていきたいと思っていますし、人々のライフスタイルは変わってきています。それに併せて活躍できる環境を提供していきたいです。
伊村さんが仕事をする上でこだわっていることや、大事にしていることは何ですか?
私は経営サイドにいて、教育事業室を統括する立場です。この業界に必要とされているWebの知識やデジタルマーケティングの知識を常にアップデートして社員教育に還元しています。世の中には本やオンライン研修等、知識を身に付けられるツールは沢山出回っています。しかし、そこで得た知識だけでは、実際とはやっぱり乖離があります。勉強したけれど使い方が分からないということがよくあるのです。 知識を身に付けるのは必須ですが、それをどうやって日々の業務に結び付けるか、クライアントのニーズに応える道具にするかがみんな苦労するポイント。社員みんながそのことを踏まえて勉強できるように工夫しています。 また、世代によって仕事のスタイルや考え方が違うことにも注意しています。それぞれが同じ言葉で「デジタルマーケティングをやりたい、Webが良いのではないか」と言っても、それぞれ考えていることは違います。教育すべき社員がどうやったら自己実現できるか、その人のスタイルを考えながら伝えるようにしています。
サンカクカンパニーに入社した経緯について教えて下さい。
私は元々IT系コンサルティングの出身です。コンサルティングの会社に入ってから、これからはWebの時代だと考えてWebを勉強しました。転職したのは、サンカクカンパニーが創業した年の終わり。知り合いからの紹介で、社員として入社しました。創業時の当社は、ECサイトの立ち上げに関わる仕事も手掛けていて、ECサイト運営経験のある私に声が掛かったのです。入社後は、ECサイトだけではなく幅広くウェブサイト構築の案件に関わることになっていきました。当時は案件の依頼が来るときに、その業界の経験があるかを問われることが多かったのですが、Webの技術は色々な業界に対して、見せ方を変えたりしながら応用できるので、そこも楽しみのひとつでした。同じWebの技術でも、業界によって反映のさせ方や使い方が違うので、色々な業界に対して、パターン化して回せるのが楽しそうだと思いました。
サンカクカンパニーはどのようにして大きくなってきたのでしょう。
私が入社した時は、大手企業の広告全体の企画会議から代理店の方とともに参加し、Webの企画と制作は、そこを得意とするサンカクカンパニーで担当することが多かったです。クライアントから色々なことを聞かれて答えているうちに、だんだんWeb中心の広告企画全体の仕事は、まず当社に声がかかる、ということが増えていきました。 当時はデザイン等は外部のクリエイターに依頼していました。しかし、Web制作のニーズが高まってきた頃にリーマンショックが起き、それをきっかけに、社内にクリエイターがいた方がスピードとクオリティーをコントロールしやすいはずだと考えて、デザイナーとエンジニアを採用しました。紹介の仕事だけだったものが、新規の仕事も引き受けられるようになり、営業チームも社内に持つことになって今に至ります。 クライアントからは「医療系の仕事をしたことがありますか?コスメ系は?スポーツ系は?」…等と聞かれることも多く、やったことがなくても相手から一部分だけでもお願いしますといった具合に頼まれて、いろいろ調べながら何とかプロジェクトを進めていくということがよくありました。その取り組みを続けていくうちに多様な業界の仕事へと広がっていき、クライアントの要望に応えていくことで信頼を得てゆっくりではありますが着実に前に進んできました。
だいぶ大変そうですが、この仕事の楽しい部分や、魅力となる部分はどんなところでしょうか。
とにかく、クライアントの要望をよりよいものにするためにできることをやっていたので、他の方からは自由に仕事しているように見えたようです。 以前、入社4年目くらいの社員から「何のシステムを使わなきゃいけないとか、このCMSじゃないといけないといった縛りがなくて、クライアントの課題解決のためならば、自分で何でも組み合わせて良い自由度の高さが楽しい」と言われたことがあります。 やり方や道具を変えればクライアントの課題が解決できるなら、それは変えるだけなのですが、社員の多くはそれがスキルアップに繋がると感じています。知らないことも多くて大変なこともあるけれど、乗り越えた時が想像できるので頑張ってくれているのだと思っています。 クライアントの幅が広くて、接する業界も多種多様なので、自分の好きなものや興味のあるものに触れる機会も他より多いのではないでしょうか。大企業や有名な商品との仕事に関わり、目に見える成果を出しながら、スキルアップできるのは魅力だと思います。