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インタビュー画像代表取締役社長 佐藤 優樹氏

佐藤さんの「仕事観」について教えてください。

仕事をする時にいつも考えているのは、「相手が求めている以上のことをやる」ということです。100を求められたら110、120の仕事を返すことを、新卒の時からずっと心掛け続けています。例えばコピーを頼まれた時も、ただ取って渡すのではなく、どうしたら使い勝手が良くなるのか、使われ方を想定して一工夫してコピーを取ったりと、何かプラスアルファのことをやろうと考えるんです。さらに、ビジネスではスピードは大事なので、それを早くやる、ということですね。 こういう風に考えるようになったのは二つ理由があります。一つは、自分で事業をしたいとずっと考えてきたから。何か付加価値を提供できないと、会社を始めても「その他大勢の中の一つ」になってしまうという気持ちがありました。もう一つが、先輩から「お前の武器は何だ?」と問われたことです。確かに『ドラクエ』でもずっと「ひのきのぼう」で冒険に行くわけではありません。レベルが上がったら武器も変えていきます。それを自分に当てはめた時に、人が求めているよりも「さらに一歩先」「さらに一つ上」のことをやる、というのが自分らしい方法かなと思ったのです。 あと、できればこうありたいと考えているのが、「相手の気持ちを汲み取り、気持ちよく仕事をしてもらえる環境を作りたい」ということです。相手がどんなことを思って私と話しているのか、例えば気持ちよくて楽しいのか、何か引っかかっているのか、そういう人の思いに敏感になろうと意識しています。その上で「実はこう思っている」「こんなことをしたい」という気持ちを引き出せれば、こちらとしても求めるものを提供しやすくなるのかなと思っています。

最近読んで刺激を受けた本があれば教えてください。

尊敬する経営者の一人であるスティーブ・ジョブズのプレゼンテーションにまつわる本には、すごく刺激を受けました。彼はとにかく思想が「シンプル」に向いていて、それがプレゼンの仕方にもよく表れています。人間は得てして、色んなものをくっつけていきたくなりがちですが、逆に削ぎ落として本当に伝えたいことだけを伝える姿勢が大事なんだと気付かされました。というのも、私はどうしても伝えたいことが多すぎて、情報量が多くなってしまいがち。シンプル・イズ・ベストでいきたいなと思い、始めています。 理想としている経営者は沢山いますが、中でも本田宗一郎さんは本当に尊敬しています。修理工からバイクを作り、車を作ってF1に出てしまったりする行動力は本当に憧れます。環境にいいエンジンを別の発想で作ってしまう実行力・発想力もすごいと思いますし、自分の考え方が時代に合ってないと分かった時はさっと引いて方向転換したり、若い才能をちゃんと認められる「潔さ」もすごい。清々しく引退されたその姿もかっこいいですよね。あと、ユーモアがある。 私の中ではユーモアはすごく大事なんです。本田宗一郎さんやスティーブ・ジョブズさんのようにモノ作りに情熱を注いで、そして人間として芯があるけどそれだけじゃなく、ユーモアを持ち合わせているような人がすごく好きで惹かれますね。

佐藤さんはどんな人だと言われることが多いですか?

会社員時代に上司から「天真爛漫」、後輩からは「新庄選手(当時現役選手)みたい」と言われてました。実は小学生の頃から当時阪神タイガースで活躍していた新庄さんがすごく好きで、特にああいうキャラクターにすごく惹かれるんです。基本的にはワイワイ賑やかなのが好きなタイプ。好きな食べ物も、「鍋」ではなくて「みんなでワイワイ食べる鍋」なんです。 時におちゃらけてヘラヘラしているようにも見られるのですが、言いたいことはしっかり言いたいので、仕事をしていても譲れない時は頑なになることはあります。それは、楽しく仕事をするためには必要なことだと思っているから。自分達が作るものが最終的にお客様にどう届くのか、それが大事なので、お客様が利益になることはしっかり考えないといけないと思っています。 そうやって主張することも大事ですが、一方で、その後に柔軟に考えることも必要だとは分かっているので、そこら辺は色々考えながらやっているタイプかなと思います。

休日の過ごし方を教えてください。

土日はしっかり休むようにしていて、家族と過ごしています。もうすぐ2歳になる娘がいるので、一緒に公園に行くのが息抜きですね。家にいても、とにかく落書きが好きで、物をガチャンガチャン倒して喜ぶ自由な姿に、癒されています。 自分自身に小さい子供がいることも「教育」に興味を持った一つのきっかけです。小さい子供が日々、色々なことができるようになっていく姿を見るのは、喜び以外の何物でもないですよね。同時に、この子が大きくなる時に、世界はどうなっているのだろうかという思いもあるんです。間違いなく、今よりも世界は近くなっているはずで、翻訳が便利になれば、言葉の壁も無くなってしまう。そうなると、70億人を超える人達と能力で勝負しなければなりません。その下地を作るという意味でも、教育というもの果たす役割の大事さを痛感しています。

どうして経営者になろうと思ったのですか?

昔から、何をやるにも一番になりたいという気持ちが強いタイプです。サッカーも一番になりたいと思いながらずっとやっていましたし、プロを目指していた時もありました。でも叶わなかった。ならば、社会に出て一番を目指そうと思った時に、経営者に惹かれたんです。一番の会社を創ろう、と思いました。 一番になるといっても、売上や会社規模、社員数みたいな分かりやすいものもありますが、それが全てじゃありません。自分らしさを考えた時に出てきたのが、「スタッフが明るく、イキイキと、ワクワクしながら働いている会社」で一番になりたい、ということでした。 ビジネスパーソンとしても同じで、自分の得意なもので一番になりたいという思いは強いです。「どこか突き抜けたい」といつも思っています。是非一緒に働く人も、そういう気持ちを持ってもらいたいです。自信がない人なら、うちの会社で「人に負けないもの」を身に付けてもらってもいいですし、「今あるものを磨きたいんだ」という人も大歓迎です。

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代表取締役 佐藤優樹
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