株式会社グレイ・パーカー・サービス | インタビュー

代表取締役　鯉沼雄介氏大学卒業後SP系広告代理店に入社。百貨店等の販促物の広告営業職に従事する。その後、専門雑誌の広告代理店に転じてホビー雑誌を担当。個性豊かな多くの仲間やクライアントと出会う。その中で誘いを受けてフィギュアメーカーの東京支店長に就任。ものづくりのノウハウを体得する。サブカルチャーや面白さといったテイストがあるキャラクターのグッズ制作を行いたいと、2012年8月に同社を設立。

起業に至る経緯をお聞かせください。

高校生の頃、文化祭でお化け屋敷を出して賞を取ったことがありました。その時、アドレナリンが噴出するのを感じたんです。これが原体験になり、「面白いことをしたい」という思いが芽吹きました。漠然とマスコミかおもちゃに携わる仕事がしたいと思い、大学卒業後に選んだのは広告代理店でした。面白かったですよ。相撲の国体選手が上司だったり、その後転職した会社では元寿司職人の同期がいたり、多様なバックグラウンドを持つ個性豊かな人達と仕事しました。その後、いわゆるヘッドハンティングでフィギュアメーカーの東京支店長になりました。当時はヤンキー漫画が流行っていて、そのキャラクターのグッズ制作を通してものづくりのノウハウを学びました。グッズは海外からの人気も高く楽しかったのですが、元々やりたかったジャンルとは違うなと違和感を覚えるように。自分はサブカルチャー、おふざけ、ある種の「ダサさ」といったテイストが好きで、そちらに軸足を移したいと思うようになったんです。ちょうどその頃、社外取締役を務める役員達との出会いがあり、求めるキャラクターを扱う当社を設立しました。

社員はどのようなタイプが多いですか？また社員にはどのように仕事に取り組んでもらいたいですか？

皆、変態ですね。それぞれが何か秀でたところを持っている。カルチャーに造詣が深い人、数字に強い人、視野の広さを持つ人等、色々な才能を持った人が集まっています。社員は互いの個性を認め合い、裁量を持って自由に取り組んでいます。私自身はエゴを出さないよう心掛けていますが、社員には今後も個性を大事にしながら主体的に進めていってほしいです。メーカーでの仕事は、情熱がないとやっていけません。そして「こんなものがあったら楽しいな」という子供心がないとヒット商品は作り出せません。仕事は心を病むほど根を詰めてやるものではありませんが、ものづくりへの情熱と遊び心、楽しむ精神は根幹に持って取り組んでもらいたいですね。

今後どのような成長を実現していくか、成長戦略等を教えてください。

ファンシーキャラクター業界は5年後を予測できない世界。人気のキャラクターを5年前に予想して先回りするのは難しいです。とはいえビジネスなので、戦略的に進められるところは進めます。例えば、ふなっしーは誕生から10年が経ち、コアなファンがいるキャラクーです。コアなファンがいるキャラクター専用の公式ECショップはここ数年特に伸びている領域。それと共にリアルの専門ショップも運営して、コアなファンに対してものづくりを行い、商品を届けています。キャラクターを成長させながら一緒に歩む。そして新しいキャラクターをラインアップに加えて、同じく育て成長させていく。この繰り返しの中で、当社も成長していくと考えています。キャラクターが増えれば、自ずとECショップも増えていきます。伸びている領域に注力するためにも、新しい仲間が必要です。

ご自身の仕事観について教えてください。

「ふざけて、儲ける」です。起業の経緯でもお話しした通り、アドレナリンが噴出するような面白いことが大好き。以前、名刺にふざけて「創業100年」と書いていました。創業60年の会社の方と名刺交換をした時、創業100年とはすごい、うちは60年でまだまだですなんて言われました。申し訳ない気持ちになりましたが、真面目にやり過ぎるのも面白くないですからね。グレイ・パーカー・サービスという社名は、役員の服装がなぜかグレイのパーカーを被ることが多かったから。語呂を良くするために、サービスを付けてみました。略称にするとG・P・Sで、新しいサービスを探そうというダブルミーニングになっているんですよ。大局的に言えば、仕事なんかで悩む必要はない。心身の健康を大事にして遊び心を持って仕事したいですし、社員にもそう伝えています。

Greenのユーザーへのメッセージをお願いいたします。

心を病むほどに追い込んでやるのではなく、ほど良く余裕を持って仕事に取り組んでほしいと思っています。人生を楽しむスタンスで、好きなことをして多くのことをインプットしてほしい。そうして溜めたパワーとスキルを存分に発揮できるのが当社の仕事です。ただし大きな市場規模を持つ人気キャラクターを扱うので、結果的に求めるものは高くなります。キャラクター同様にファンシーな気持ちだと大変かもしれない。表向きのファンシーさとは裏腹に、やっていることは泥臭いのが現実です。こだわりと主張が必要で生みの苦しみはありますが、だからこそやりがいがあります。他社メーカーと比較して給与は高く設定していて、待遇面も改善を続けています。少しでも気になるところがあったならば、是非話をしましょう。ご応募をお待ちしています。