株式会社NODE

顧客企業への幅広いコンサルティングサービスを軸として、事業を展開する株式会社NODE。デジタル化が加速する社会に対応すべく、自社のDXをスピーディーに進めることを目指す企業に対し、BtoBのサービスを展開している同社だが、その活動ポリシーは「すべての企業や生活者にとって必要な社会変革を、事業・サービスの価値向上を通して支援していく」というものだという。同社で経営統括・COO（Chief operating officer）を務める下浦敦史氏は、“徹底的に顧客視点にこだわる”という自社のコンサルティング事業に関し、その特徴を次のように説明している。

「クライアントが抱える本質的な課題にしっかりと寄り添う。それが、当社が提供するコンサルティングサービスの最大の特徴です。例えばDX推進に関しては、その阻害要因として社内の認識の齟齬や理解不足、デジタルに対する抵抗感等、組織としての方向性が定まっていないケースが多々あります。つまり「ユーザ不在」なんです。本来であれば、事業やサービスを通してエンドユーザにどのような価値を提供できるか、を第一に考えるべきです。そこに切り込んでいくのが当社のやり方であり、クライアント企業の課題の本質を、ユーザ視点や顧客体験の視点からフォローしてくのが私達の役割だと考えています」（下浦氏）。

あるいは日本企業の多くは、「良いモノ・サービスを作れば市場に受け入れられるはず」といった過去の成功体験の呪縛から抜け出せていない。いまだユーザの体験に寄り添えずにいる。つまり「プロダクトアウト思考」から抜け出せていないケースが少なくない。このような企業課題に対しても、顧客視点から仮説を構築し、体験設計を行うことで新たな視点を提供することができる。

「当社のDX支援は、何らかのソリューションを導入することが目的ではなく、課題に対して全社一体となって解決を目指すための支援を行う、という考えで取り組んでいます。そのため、サービスのスコープを過度に絞らず、また対象とする業界・領域も限定し過ぎないというスタンスを取っています。あらゆる企業のDX/CX（Customer Experience）課題に幅広く取り組むというのが当社の目指すところなんです」（下浦氏）。

同社では、ツールの導入や目の前の収益向上、そして表層的な課題だけに対応するのではなく、クライアント企業の根本にある問題点にしっかりと向き合いながら、コンサルティングサービスを展開しているということだ。頻繁に実行するユーザーリサーチの結果を論拠とした提案、継続性のある課題解決策の提供等にこだわりながら、本質を見据えた企業変革に取り組んでいるのが、現在の同社の姿なのである。

今後については、徹底した顧客視点からの本質的な課題解決という自社の“理想形の活動”を続けながら、着実な成長を目指す考えを持つ同社。創業4年目のまだ若い会社だが、過去3年は増収増益を続けており、同社が掲げるコンサルティングサービスが順調にクライアントに受け入れられていることを示している。

「当社では、今のところ外部からの資本を受け入れていません。だからこそ、本質を重視し、クライアントのためにできることを常に意識するスタンスを維持しながら、自らの理想を追う活動が可能になっていると思っています。今後は、その理想が常に実現できる組織、顧客視点のコンサルティングを安定的に実行し続けられる組織をつくっていくことを目指しています。そのために、コンサルタントやディレクター、UXデザイナーといった様々なポジションについて、当社の思いに共感いただける方々を広くお迎えしていきたいと考えているんです」（下浦氏）。

理想にこだわり、着実な成長を続ける企業として、同社では現在、その活動を安定化、維持するための組織強化に取り組んでいるという。自社のビジョンに共感し、CREDOに表現された行動指針に沿った取り組みで価値を生み出すことができる人材を求めているわけだが、下浦氏はその人材像について次のような考えを語っている。

「これから入社する方には、何よりも“バリュー”を重視しながら業務に取り組んでいただきたいと思っています。個性を発揮しながら、クライアントが期待する以上のバリューをご提供する。もちろん、自社の収益向上を目指すことも大切ですが、それ以上に大切なのは“社会における価値貢献で自己実現したい”という思いだと私は思っています。当社の思想に共感し、同じ意識を持ってコンサルティングを行うことで貢献したいという方に、是非仲間に加わっていただきたいと思っています」（下浦氏）。

同社の職場環境にある特徴の一つとして挙げられるのが、個人の自由が最大限尊重されるという働きやすさだ。物事の本質を徹底して考え抜き、価値あるものを生み出すことを阻害するものは一切ないと下浦氏は断言しているが、その環境でクライアントのビジネスに貢献し、社会に価値を提供できることが、同社で働く上での最大の魅力なのである。自らのアイデアや思いを、全てバリュー創出に繋げられる環境が、ここにはあるということだ。

大きな裁量、バリューの提供を重視した働き方等、個人の意思に沿った取り組みを推奨する自由さがある一方で、各メンバーの連帯感やチームワークがあるのも、同社の環境にある大きな特徴だと下浦氏は指摘する。業務上のトラブルや困難に直面した際には、その個人を全社で一丸となってサポートする文化が、同社にはあるということだ。

「既存のコンサルティング手法にはない、マニュアル化されていないやり方でクライアントに寄り添うのが当社の業務スタイルです。業界を限定せず、課題解決に関する戦略、企画、実行、改善といった全ての場面に携わる当社の業務では、コンサルティング経験者であっても迷いや苦労を実感する場面は少なくないと思います。その際にも、誰一人として見捨てることなく、手厚くフォローするという文化が、当社には根付いているんです」（下浦氏）。

責任感の裏返しから直面する問題をただ自力で解決しようともがくのではなく、積極的な自己開示によって周囲からの理解を得る、そして自身の意思を発信することで周囲に影響を与えていく。そんな人材こそが、数々の大企業をクライアントとし、その課題に対する戦略立案から実行、改善まで“共創”という形で取り組む同社の環境で活躍できるというのが、下浦氏の考えなのである。

「何事も自分だけで抱え込むのではなく、周囲を巻き込むことで様々なサポートを受けられますし、多くの学びを得ることができる。それこそが当社の環境にある魅力であり、そこで価値創出にこだわる幅広い業務を経験することで、他社では実現できない成長を果たすことができると思っています。本気で本質的な課題解決を目指す仕事に取り組み、共感できるビジョンを持った会社で活躍したい。そんな思いを形にするのは決して簡単なことではないかもしれませんが、やりがいに溢れる当社のコンサルティング業務に、是非チャレンジしてみてほしいですね」（下浦氏）。