ご略歴をお教えください。
コンピュータ系の専門学校で主に汎用機を動かすCOBOLを学び、1989年に卒業してエンジニアとして当社に入社しました。入社当初はCOBOLのプログラミングに携わりましたが、3年目にCAD事業に異動となり、以来、2Dや3DのCAD製品の開発一筋に携わってきています。 そのうちキャリアの半分、20年近くは、当社の全拠点を転々としながら、各地のお客様と直接接しながらニーズを伺い、製品のカスタマイズをはじめ、改良や新製品開発へのフィードバックおよびそれを反映させるジャッジ業務等を手掛けました。こうした経験を積んできたことから、お客様のニーズをキャッチし理解して製品に反映させるといったスキルやマインドは身に付けていると自負しています。
仕事観をお聞かせください。
人生で最も時間を割いて取り組むものであり、自分にとっても仕事は日常のことです。そんな日常は楽しい機会でありたいですし、そのためにも自分の存在価値が発揮できることが不可欠であると思います。 そのためには、自分自身の意見や考え方を理解してくれる仲間を広げる努力が必要だと思います。自ら行動し、自らの居場所をつくるということが、この社会では必要ではないでしょうか。 学校を卒業して実社会に出ると、学校にいた時のように一律的な学業成績や偏差値といった基準で順番を付けられることはまず、ありません。また、どれだけ苦労をしてもそれが必ずしも評価される訳ではなく、反対に自分では大したことをしていないと感じていても、幸運なことに評価されるといったことも起こります。基準は一定ではありません。ですから、「君は優秀だ」とか、「あなたはダメだね」といった言葉もどこまで受容すべきか、分からないものです。 つまり、自分で基準をつくり、その基準を上回るような努力をして、自らの存在価値を高めていくといった行動をする必要があるということです。そして、そんな基準を共有してもらえるような仲間づくりを広げていくことが、自分の存在価値が発揮できる場を広げていくことになると思います。
社員に対して、どう仕事に取り組んでほしいかの思いをお聞かせください。
私がなぜCADの仕事を長く続けられているのかをお話しすると、私が手掛けたCADソフトのユーザーである完成車メーカーのボディ工場を訪問した時の原体験があります。その工場では、1枚の鋼板をプレス機で成形してボディをつくっていたわけですが、それがたまたま当時私が乗っていた車種だったのです。私が手掛けたCADソフトでつくられた金型でプレスされたボディの車に、私が乗っている。CADソフトが一気に非常に身近なものとなりました。 例えば、SIerに常駐してエンドユーザーの業務系システムを開発するといったエンジニアは非常に多くいると思います。そういったエンジニアは、自分が手掛けたソフトウェアをエンドユーザーがどのように使っているのか、自分の目で見ることは難しいでしょう。そこで、エンジニアは業務に要する時間を短くするとか、楽な開発環境を求めるといったことに関心がいきがちになるのかもしれません。 しかし、ソフトウェアには必ずユーザーがいます。そのことをもっと認識することで、仕事そのものがより楽しくなると私は思います。より良いソフトウェアにするためには、ユーザーがどのように使うのかを理解する必要があるのは言うまでもありません。業務系システムであっても、その努力はできるはずです。 これが自社製品であったり、CADのようにものづくりに直結するソフトウェアであればユーザーの活用シーンや、完成品が使われている状況を目にしやすいと言えます。いずれにしろ、自分の手掛けたソフトウェアによる成果に触れることで、社会に貢献できていることを認識し、仕事をしてほしいと思っています。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
自宅や実家は神戸にあるのですが、現在は東京に単身赴任をしています。週末はよく神戸に帰っています。それ以外でも、ぶらっと近場に旅行に出かけたりしています。平日の帰宅後はオンデマンドのビデオを見ることが多いですね。
求職者へのメッセージをお願いいたします。
組織にはいくつかの階層がありますが、執行役員の私でも直接新入社員と仕事する機会もあり、かなりフラットな風土があると思います。本人のやる気次第で重要なプロジェクトにアサインしたり、やりたいことをやってもらうといったことが柔軟にできています。その点はガチガチな組織ではないので、仕事しやすいのではないかと思います。是非一度、気軽に話を聞きに来てください。