マービック株式会社

「挑戦し続ける会社と人を創り共に明日を創る」を企業理念に掲げ、SES・受託開発を提供しているマービック株式会社。代表・鱒渕敏夫氏の「これからはITが来る！」という先見の明により、1994年に仲間達と共に設立したのが同社だ。元々IT企業に勤めていたことから、多数のコネクションを持っていた鱒渕氏。「起業するなら、一緒に仕事をしたい」と申し出る既存顧客が多く、設立時から現在まで取引が続いている企業がほとんどだ。

メイン事業として、設立当初は汎用系の開発が多かったが、時代やお客様のニーズに合わせて、VB案件、銀行系、サーバー系等、幅広く展開。現在はスマホアプリ開発、AWSを使ったインフラ系、Java開発に特に注力している。さらに、IT業界の技術トレンドの移り変わりにタイムリーに対応していくため、新しいスキルを積極的に取り入れるような体制も整えている。

取引先は、東証プライム上場企業から中小企業まで幅広く、元請けが8割強だ。そのため、情報の指揮命令系統のコントロールや、金額面でも優位性を持って進めることができる。また、派遣先の企業の労働環境にもよるが、社員のほぼ全員がリモートで働いている。中には、大阪に住みながら都内企業の開発に携わる社員もいるほどだ。このように労働環境が柔軟なため、理想の働き方を実現したい方にとっては、最適な職場といえる。

そんな同社が大切にしているのが、“誠心誠意対応すること”だ。役職・社内外関係なく、誰に対しても平等に、誠心誠意対応することをモットーに掲げている。こうした考え方が根付いているからこその出来事を、営業担当の山田裕也氏が語ってくれた。

「お客様が開催する“コアパートナー会”に招かれることも多いですね。“コアパートナー会”とは、企業が信頼しているパートナー会社を複数社集め、表彰をしたり、忘年会をしたりと、親交を深める場です。ある程度、お客様の事業に寄与しないと招待されませんし、一回でもトラブルを起こしてしまうとお声掛けされません。長年にわたって誠心誠意対応し、貢献しているからこそ、信頼関係が築かれているのだと思います」

また、顧客から「マービックの社員は、真面目でしっかり仕事を進めてくれる方ばかり。他の仕事もお任せしたいので、人材を紹介してほしい」と相談されるケースも増えてきている。まさに同社の信頼性が“お墨付き”であることを表しているエピソードだ。

エンジニアが安心して仕事ができるように、フォローすることが重要だと位置付けている同社。常駐先でも“一人ではない”ことを、体制面はもちろん、精神面でもしっかりサポートしている。常駐先に同社の社員を複数名派遣することで、すぐに相談したり、質問したりできるのだ。

「“同じ常駐先でフォローし合おう”という考え方は、採用する段階から説明しています。常駐先に社内の誰がいるのか共有していますし、各企業に“リーダー格”を置くようにしているのです。こうすることで、困った時に他の社員やリーダーに相談しやすい体制を整えました。また、リーダーに相談すると、内容によっては常駐先と折衝してくれるので、心強い環境と言えるのではないでしょうか」（山田氏）。

また、営業スタッフによる手厚いサポートも強みだ。月に1回以上はエンジニアと必ずコミュニケーションを取り、仕事の話からキャリアの話題、さらには世間話までざっくばらんに話すようにしている。

「エンジニアの皆さんは常駐で働かれているため、いつも身近にいるわけではありません。そのため、営業担当から歩み寄り、近況をしっかり把握するようにしています。例えば、常駐先に行ってチームの皆さんから近況を聞いたり、さらに直接会いに行って一緒にお昼を食べたりと、積極的に接点を増やし、細かくフォローするようにしました。常駐させて終わりということは、絶対にしません。エンジニアと営業が二人三脚で頑張るからこそ、事業が発展すると信じています」（山田氏）。

常駐先には、技術面でサポートしてくれる同僚とリーダー格の先輩が、そしていつでも相談に乗ってくれる営業担当がいる――。こうしたフォロー体制を整えることで、“一人ではない”という精神的な安心を生み出しているのだ。

また、山田氏に競合他社との違いについて伺ったところ「売上も大切なのですが、正直あまり重要視していません。それよりも“技術者ファースト”という考え方を大切にしています。この点では他社には負けません」との回答が返ってきた。“実際に働く社員にとって、一番仕事をしやすい環境を整える”ことを最優先し、一人ひとりの意見を尊重している。汲み取った意見は新しい福利厚生として導入する等、即行動に移すことを徹底。こうした取り組みにより、社員達から厚い信頼が寄せられている。

さらに、今後の展開について「ただ人材を増やして枝を広げたいのではなく、幹を太くし、根を張って、しっかりした地盤で事業を展開したいですね」と山田氏は語る。

現在、30代～50代と幅広い年齢層のエンジニアが活躍している同社。一人ひとりの理想の働き方を実現すべく、希望の労働環境をヒアリングしている。「もっとエンジニアとして成長したい、給与を上げたい、残業はしたくない等、希望は人それぞれです。こうした希望を叶えるため、最適な常駐先を提供するようにしています。いざヒアリングしてみると、なかなかハードな環境で働いてきた方もいるのです。そうした方々を救いたい、生活面でも幸せになってほしいと思い、行動することが営業の使命だと思っています」（山田氏）。

また、最近では社員同士の繋がりを重視し、会社側が集まる機会を提供。暑気払いや忘年会、数人での飲み会を開催して親睦を深め、会社への帰属意識を持ってもらうように工夫している。

年に1回、代表も同席する評価面談を実施。常駐先からのフィードバックを含め、1年間の評価をしていく。面談は一方通行ではなく、「どういう風に評価してほしいか」「どういった努力をして成長したのか」等、社員の意見もヒアリング。総合的に判断することで、誰もが納得して評価を受け入れることができるのだ。

そして、同社の強みは何といっても“技術者ファーストの環境”だ。社内規定は整っているが、「この規定に同意できない」「規定を一部変更したい」等の意見があれば、作り替えや変更することも可能だ。今ある枠にとらわれることなく、新しい提案があれば柔軟に対応し、改善していくのが同社の姿勢だ。

「“エンジニアは会社の規則に従ってね”ではなく、“エンジニアがいてこその会社”という考え方なので、エンジニアの要望を汲み取って会社をどんどん変えていこうと思っています。最近では、会食の補助とリファラル採用にまつわる交際費の補助を福利厚生に追加しました。実際にエンジニアから提案されたもので、その意見が出た月内に実行。社員に従う会社なので、待ちの姿勢よりも、積極的に話してほしいですね」（山田氏）。

そんな同社が目指すのは、顧客にとっての“最愛なる隣人”だ。問題が発生しても「マービックなら助けてくれる」と思われるように、まずは人材を強化していく。求める人物像は「技術力×人間性のある方」。技術力だけでなく、常駐先を盛り上げてくれるような人間性のある人材を求めている。

“技術者ファースト”を掲げ、エンジニア一人ひとりの人生も大切に考えてくれる同社。理想の働き方を実現したい方、風通しの良い環境で働きたい方には絶好の職場だと言えるのではないだろうか。